校長通信

キリスト教強調月間 全校修養会に寄せて

キリスト教強調月間・全校修養会に寄せて
校長  三 井 貴 子 

 山梨英和中学校・高等学校では、11月をキリスト教強調月間と位置づけ、特別な月として、毎朝の礼拝も講師を招いて普段よりも充実させ、一日の全校修養会を持っています。それは、本校のキリスト教教育の原点に立ち返り、一人一人がどのように神様そして自分自身と向き合うべきかを考える機会を持つことが重要であると考えているからです。

 今年は「ルターの宗教改革500年」の記念すべき年です。その特別な年に素晴らしい講師の先生が与えられました。長山道先生です。長山先生の生まれは静岡ですが、この山梨で幼少期をお過ごしになりました。そして、山梨英和の校歌の作詞者の守山ふみか先生が大伯母でいらっしゃいます。私たちの想像を超えた神様のご計画に心から感謝したいと思います。

先生が示してくださった主題は『「いい子」をやめるとどうなるの?』、主題聖句は「この自由を得させるために、キリストはわたしたちを自由の身にしてくださったのです」(ガラテヤの信徒への手紙5章1節a)です。日々みなさんが直面している重要な事がらですが、誰にも面と向かっては聞けない質問ではないでしょうか。長山先生は「ルターの宗教改革」がご専門だそうですが、難しそうに思えるルターの宗教改革も、先生の講演をお聴きすることで身近に感じられるようになるかもしれません。新しい発見があるといいですね。

長山先生をはじめとする、このキリスト教強調月間を通しての様々な出会いが、みなさんが自分自身を見つめ直すきっかけとなり、今後の人生の礎となることを心から祈っています。

中学3年リトリート 

『神を信じ、平和をつくりだした人々に学ぶ』    

校長 三井 貴子

山梨英和中学校・高等学校の6年間の中で、学年行事として「修養会」を実施しているのは、高校3年生と中学3年生です。修養会を英語ではRetreatと言います。中学・高校のそれぞれの最高学年で「リトリート」を実施するのには、山梨英和の建学の精神に基づく重要な目的があります。それは「日常の学校生活から離れ、創造主である神の御言葉に耳を傾ける。自分自身を見つめ、自分の生き方・あり方を考える機会を持つ。お互いに協力し、隣人・他者を思いやる心を育む」です。

今年のリトリートのテーマは「神を信じ、平和をつくりだした人々に学ぶ」です。主題聖句は学年聖句である「知る力と見抜く力を身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられるように。」(フィリピの信徒への手紙1章9~10章節)です。皆さんは事前学習で、決してあきらめずに未開の地に新しい農村を作ったポールラッシュ博士、聖公会の清里の地における伝道の歴史、韓国の地で「隣人愛」を貫いた浅川巧について学んだことと思います。まさに、この先人たちは想像を絶する困難な中で、キリスト教信仰に基づき「神を信じ、平和をつくりだした」人々です。この先人たちのゆかりの地である高根町を訪れ、中学1年のメープルスクールで訪れた聖アンデレ教会で礼拝を守ります。

神様が創造された大自然の中で御言葉に耳を傾け、主題聖句と向き合ってください。現代もまた平和をつくりだすことが非常に困難な時代です。だからこそ、与えられた愛を他者とわかち合い、自分には何ができるのか、これからどのような生き方をしていくべきかを日常生活から離れて静かに考えてください。

カナダ研修2017に寄せて

カナダ研修2017に寄せて

校長  三井 貴子

 

 本校は海外研修においては山梨県内では最も古い歴史があります。山梨英和の創立と深く関わるカナダへの夏季研修を始めてから30年以上の年月が流れました。2014年度からは、バンクーバー島にあるナナイモという穏やかな地で研修を実施しています。クリスチャン・ファミリーに支えられているこの語学研修は、これまでの参加者から人生観が変わるほどの貴重な体験であったと喜びの声を聞いています。

この海外研修には3つの大きな目的があります。第1に「国際性を身につける」、第2に「コミュニケーション・ツールとしての英語を使いこなせるようにする」第3に「山梨英和のルーツを知る」です。

 まず、1つめの目的である「国際性を身につける」ために、知っておいて欲しい事があります。それは、「人種・民族を超えて地球人として生きる」ことの重要性を再認識して頂きたいのです。カナダは、日本のような単一民族国家とは違い、様々な国からの移民によって構成されている多民族国家です。当然、出身国によってそれぞれ違う文化を持っています。その中に飛び込んでいきましょう。ホストファミリーや現地で出会った方々に対して感謝の気持ちを常に持って、日々の生活を充実させてください。

 次に、2つめの目的である「コミュニケーション・ツールとしての英語を使いこなせるようにする」ためには、意欲的に英語力の向上に努めることです。積極的に聞き、話そうとする姿勢が必要です。これまでの皆さんの先輩は、reading, listening, writing, speakingの4技能全てにおいて、海外研修後に飛躍的に英語力が向上しています。皆さんの取り組みが、そのまま結果として現れます。分からないことは、恥ずかしがらずに質問しましょう。積極的に英語で発進しましょう。今までの自分の殻を破って、どんどん挑戦してください。

 最後に、3つめの目的は「山梨英和のルーツを知る」ことです。本校の宣教師として最後の校長Miss Greenbankのお墓参りもプログラムに組み込まれています。山梨英和のキリスト教を基盤とする教育理念を再認識してください。山梨英和の歴史は、カナダの教会、カナダからおいでになった宣教師の先生方の存在なくして成り立ちません。

 これらの3つの目的を常に心に留め、このカナダ研修が、神様から祝福された豊かで実り多い研修となることを心からお祈りしています。感謝の気持ちを持って一日一日を大切に過ごしてください。大きく成長した皆さんの帰国を楽しみに待っています。

学園祭メッセージ

『内に秘めた美しさ』

校長 三井貴子

創立128周年を迎え、2017年度山梨英和中学校・高等学校の学園祭を開催できますことを嬉しく思います。本校では、初めて学園祭を経験する中学1年生の全校制作などを高校生がサポートする、いわゆるBig Sister制度が意識することなく、ごく自然に行われています。今の時代だからこそ、このように年上の者が妹たちの面倒を見るという人間関係が非常に重要であると感じています。そのような他者とのかかわりが、安心して暮らせる社会や世界を作り上げる第一歩でありましょう。

 さて、学園祭は生徒たちが自己表現できる大きな行事の一つです。今年度も「合唱祭」「舞台発表」「一般公開」と3部構成での実施になりますが、準備段階において、それぞれのドラマが繰り広げられました。何かに熱中し、自分の頭で考え、悩み挑戦し続けた結果、幾多の困難を乗り越えてゴールに辿りつた時、他に類のない宝物を手にすることができます。この経験こそが、今後の人生に活かされるのです。
 
今年のテーマは“Kaleidoscope”です。日本語では「万華鏡」ですが、おもちゃ屋さんに売っていて、誰でも小さい頃に覗いた経験があると思います。外見はただの筒なのに、覗いてみると美しい模様が現れる。しかも回転させると、その様相がどんどん変わっていく不思議な筒に魅了されませんでしたか。このテーマには、生徒たちが学園祭を通して表現したい強いメッセージが込められています。目に見える外見的なものだけでなく、刻一刻と変わる生徒たちの内面的な成長にも目を向けたいと思います。

 保護者の皆様を始め、多くの皆様方のご来校を感謝し、心から歓迎いたします。様々な角度から、生徒たちの “Kaleidoscope” をお楽しみください。

高校3年修養会に寄せて

テーマ「 聖瞬~Go your own way.~」によせて

2017年4月13-14日

校長 三井 貴子

 

   皆さんが選んだ今回の修養会のテーマは「聖瞬~Go your own way.~ 」です。このテーマには、「聖書を通じて生活してきた日々の集大成として、今の自分の一瞬一瞬を見つめ直し、その目を自分の未来に向けてこれからの生きる道を考える」という皆さんの想いが込められていると伺いました。”Go your own way.”というのは、皆さんの大好きな”EIWAY~ウェイ~”の一節ですね。この曲は全校生徒が綴った言葉を拾い集めて、陣内大蔵さんが山梨英和のために作詞作曲してくださったオリジナル曲です。“Go your own way.”そんな風に生きたいと私たちは常に願っているのではないでしょうか。グリンバンク先生もおっしゃっていましたが「あなたの中にある神の賜物を発見し、活かしなさい。」これまで歩んできた山梨英和での生活を振り返り、自分自身と向き合うことによって、見えてくる自分があると思います。

 高校3年生という年は、自分の将来の生き方を熟慮し自分自身の弱さと向き合う重要な一年です。時に「もう立ち上がれない」と気力を消失してしまうこともあるかもしれません。それでも神さまは、常にあなた方と共にいてくださいます。聖書には「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。(ヨハネ:3章16,17節)」と書いてあります。私たちは、これほどまでに神様に愛されているのです。

    講師にキスト・岡崎・さゆ里先生とキスト・岡崎・エイブラハム先生をお迎えしてお話をうかがいます。心を開いて聴く耳を持ちましょう。それが、今後の生き方につながるはずです。

    この修養会は、仲間と赤裸々に語ることの出来る貴重な時間でもあります。真の友情を更に強いものとする時として用いられることを心から祈っています。

山梨英和高等学校入学式式辞

山梨英和高等学校入学式式辞

2017年4月7日

校長 三井 貴子

 

 みなさん、山梨英和高等学校へのご入学おめでとうございます。皆さんのご入学を心からお祝いし、歓迎いたします。山梨英和高等学校に、今年は102名の新入生を迎えることができ、本当にうれしく思います。義務教育を終え、勉学を続けることを望んで今ここにいる皆さんには、自己責任を伴う未来に繋がる高校生活が待っています。

 高等学校は義務教育とは違い、今まで以上に主体的に学ぶ姿勢が求められます。皆さんは毎年お正月に行われる大学箱根駅伝をご存知ですか?ここ3年連続総合優勝しているのが青山学院大学駅伝部です。この優勝に導いたキーパーソンが原晋監督50歳です。2004年にサラリーマンから転職し、学生の主体性を重んじた指導を粘り強く重ねた結果、2015年に初優勝。その後3連覇を遂げています。箱根駅伝に30年以上出場する事も出来なかったチームを優勝に導くまで、監督就任から11年かかりました。その原監督の手法とは「主体的な取り組みの実践」そのものです。

  まず、監督が指示をおろすのではなく、選手自身が目標設定を行う。その際の留意点は次の通りです。

    目標から逆算して計画を立てる。

    目標を長期・中期・短期で分けて考える。

    紙に書く。

    数値で管理する。

    期限を決める。

    互いに達成度を話し合い、達成出来なかった場合、何が良くなかったのかを分析する。目標が達成できるまで、これを繰り返すのです。実はこれはPDCAサイクルそのものです。Plan→Do→Check→Actionです。目標を設定し計画を立て(Plan)、実行する(Do)、予定通り進んでいるか確認し(Check)、分析を行い再度実行する(Action)。

   これらを選手達が管理し、主体的な取り組みを実践した結果、夢が実現したのです。勉強も同様です。自らが明確な目標を設定し、主体的に取り組む事で皆さんの学びもどんどん深まっていきます。イヤイヤながら勉強させられるのと主体的に学ぶのとでは、結果は全く違うものになる事はすでに科学的にも明らかにされています。さあ、既に義務教育を終えた皆さんはどうしますか?

 本校は2013年より文部科学省からSSH(Super Science Highschool)に指定されています。そして1年生から全員が自ら選んだテーマで課題研究に取り組みます。この課題研究には探求力と根気が必要になります。探求力とは、まさに自ら探し求める力です。SSHの取り組みのみならず、山梨英和では皆さんが主体的に学ぶ様々な環境が整っています。このメリットを活かして、独自のPDCAサイクルを確立し、夢の実現に向けて力強く前進して頂きたいと切に願っています。ただし、皆さんに与えられている山梨英和高校での生活は、3年間という限られた時間です。逆算してのタイムマネージメントが必要ですね。

山梨英和の校訓は「敬神・愛人・自修」です。今、活かされていることを神様に感謝し、神様から与えられた能力を見いだすために主体的に学び、そして、その能力を他者のためにどのように活かすことができるのかを見い出すということです。

 皆さん一人ひとりは神さまから愛されているかけがえのない存在です。まずは他の人とは違う自分自身の存在を認め、感謝し、自分に何ができるのか考えてみてください。そして、それを行動に移す勇気を持ってください。たとえ失敗を繰り返しても、くじけそうになっても、神様が背後で支えていてくださいます。

 今年、山梨英和は創立128年目を迎えます。皆さんの行動には、伝統を継承し新たな時代を築き上げていく山梨英和高校の生徒としての責任が伴います。規律を守り、山梨英和高校の生徒としての誇りを持ってかけがえのない一日一日を大切に過ごして欲しいと思います。

 最後に、今日読んだ聖書には、皆さんが選んだのではなく、「私があなたがたを選んだ」と書いてあります。聖書的に言うならば、皆さんは神様に選ばれて、山梨英和高等学校に入学したということになるのです。常に心の中に留めておいてください。

 保護者の皆様、お嬢様の山梨英和高等学校へのご入学、心よりお喜び申し上げます。この3年間は、生徒たちが自分自身を見つめ、今後の人生を決定していく、極めて重要な時期です。生徒の自立を促しながら、時には暖かく、時には厳しく成長を支えていきたいと思います。生徒が安心して高校生活を送るためには、保護者と学校の信頼関係が強固なものでなくてはなりません。本校の教育方針へのご理解をお願いいたします。

 山梨英和高校での生活が、豊かで充実したものとなりますように、心から祈りつつ、式辞と致します。

山梨英和中学校入学式式辞

山梨英和中学校入学式式辞               

2017年4月7日

校長 三井貴子

 

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。皆さんのご入学を心からお祝いし、歓迎いたします。今年は桜が皆さんの入学を待っていてくれました。

 今日から、山梨英和中学校での新しい生活が始まりました。小学校の6年間でも多くのことを学んだと思いますが、山梨英和中学校・高等学校での6年間は更に幅広い体験と深い学びができる環境が整っています。そして、国際的な視野に立ち社会に貢献できる自立した女性を目指して、皆さんは日々学んでいくことになります。

  皆さんは「何のために学ぶのかな?」と考えたことはありませんか。ある本に「だまされないため。自分の身を守るため。」と書いてありました。つまり知らない事によって、正しい物事の判断が出来なくなり、その結果、簡単にだまされてしまうという事になります。正しい判断が出来ないと、取り返しのつかない大惨事を引き起こしかねません。無駄な学びは1つもありません。目の前にある結果だけを求めるのではなく、皆さんにはもっと大きな視野で何でも学んで頂きたいと願っています。山梨英和中学校・高等学校は、論理的思考力の育成にも力を注いでいます。学んだ知識を土台に論理的に物事を考え分析し、的確な判断ができる人こそが、これからの世界において貢献できると信じています。

  まずは生活習慣・学習習慣の見直し、確立から始めていきましょう。

  しかし、学びを深めて行く中で、私たちが決して見失ってはいけないものがあります。それは「心」です。その「心の教育」を山梨英和は128年間最も大切にしています。山梨英和の校訓は『敬神・愛人・自修』です。

 まず「敬神」。「私たち一人ひとりは神様に生かされている存在」だということです。「私たちは自分の意思で生まれてきて、自分の力だけで勝手に生きていくのではない、むしろ生かされているのだ」と、聖書は私たちに語りかけてくれます。今日読んだ聖書には「私があなたがたを選んだ」と書いてあります。ここで言う「私」は神様の事です。つまり、私たち一人ひとりの決断や選びの背後には、神様の深いご計画があり、私たちにとって最もふさわしい形でそれが実現していくというのです。もしそうであるならば、皆さんが山梨英和中学校を受験して、合格し、入学することになったその背景には、実は神様の意思が働いていて、皆さんは神様に選ばれて、この学校に入学したということになるのです。今はとても不思議に感じるかもしれませんが、皆さんが6年後に山梨英和高校を卒業する時に、この聖書の言葉の意味を実感することになるはずです。

 次に「愛人」です。「周囲の人々に対して、敬意を持って接する気持ちを大切にしていただきたい」ということです。具体的には、「きちんと挨拶をする」とか「自分の行動にけじめをつける」ということです。きちんと挨拶するということは、相手の存在を認めるという行為です。山梨英和では、様々な行事で1つのものを作り上げていきます。その過程において、仲間と激しくぶつかり合ったりけんかをすることもあると思います。でも 違う意見や考えがあるのは当然ですし、物事が全て自分の思い通りに進むということはあり得ないことです。でも、その時に大切なのが「愛人」相手を尊重する気持ちが持てるかどうかです。これは、大人にとっても難しいことであると思っています。 

  最後に「自修」です。「私たち一人ひとりは神様から愛されているかけがえのない存在」だということです。私たちの生活が順調なときも、うまくいかない時にも、神様はどんな時にも、私たち一人ひとりを本当にかけがえのない、大切な存在として、支え、導いてくださるということです。みなさんは、友達との比較において、自分の存在を低く思ったことはありませんか?神様は、私たち一人ひとりに違った能力を与えてくださっています。それが何なのか、多くの人はまだ気づいていないと思います。山梨英和で学ぶ6年間で、神様からいただいた能力が何なのか、見つけていってください。これからは、他人との比較ではなく、自分の中に目標を設定して、自分に合ったやり方で、その目標に向かって努力するよう心がけてください。皆さんには、希望に満ち溢れた未来があります。この「敬神・愛人・自修」を常に心に留めて、力強く山梨英和での生活を送っていただきたいと思っています。

保護者の皆様、お嬢様の山梨英和中学校へのご入学、心よりお喜び申し上げます。山梨英和中学校・高等学校は6カ年一貫教育の中で、揺らぐことのない教育理念の上に立った教育を実践していきます。どうか私どもを信頼していただき、長い目でお嬢様の成長を見守っていただきたいと思います。

 新入生のみなさんは不安もあるでしょうが、どうか安心していろいろなことに積極的に取り組んでください。「敬神・愛人・自修」を実践する英和生に一日も早くなっていただきたいと思います。山梨英和での生活が、豊かで充実したものとなりますように、心から祈りつつ式辞と致します。

マンドリン部定期演奏会に寄せて

第50回定期演奏会によせて

2017年3月25日

校長  三井 貴子

 

 記念すべき第50回山梨英和中学校・高等学校マンドリンクラブ定期演奏会おめでとうございます。

 本校マンドリン部は昭和39年(1964年)、当時本校PTAのメンバーであり、県議会議員であった9名の方々から、マンドリン、マンドラ、ギター、のマンドリン合奏の一式が寄贈されて誕生し、飯島国男氏(後に本校PTA会長)のご指導で活動が開始されました。そして1966年に第一回演奏会が当時の県民会館映画講堂で開催された、と記録に残っています。以来、県下の中学校・高等学校唯一のマンドリンクラブとして、現在は桜本久先生・斉藤先生にご指導いただきながら、ますます活躍するクラブと成長してきました。半世紀の長きにわたって活動が継続できました事、本当に嬉しく思います。そして、様々な形で応援してくださっている全ての皆様に心から感謝申しあげます。

 パブリックホールの横を通るたびに、日々熱心に練習に励む姿を見てきました。繊細なマンドリンの音色と、落ち着いたマンドラが引き締め、ベース・ギター・セルでどっしり支えてハーモニーを奏でると、心に響いてきます。今年度も全国高等学校ギター・マンドリン音楽コンクール出場を始め、県内での訪問演奏もさせていただきました。また、今年度は高文連器楽管弦楽部門において「芸術文化祭賞」をいただき、8月に行われる全国総合文化祭において山梨県代表として演奏する機会を与えられています。地道な練習の積み重ねの成果であると確信しています。

 本日の演奏会のテーマは『 Music Way ~50年間の軌跡~ 』です。この記念すべき演奏会に向けて、一丸となって練習に励んできました。生徒たちの心からの演奏を、どうぞ最後までお楽しみください。

JICA研修によせて

JICA研修2016

 

 山梨英和中学校・高等学校は創立以来127年間、国際理解教育に力を注いできました。カナダでの海外語学研修や韓国への海外修学旅行なども、山梨県内では他校に先駆けて、いち早く導入し、現在に至っています。

 タイやラオスの学校に行けない子供たちへの支援を目的として、27年前からウォーカソンを実施し、学校代表が視察する取り組みを行ってきました。毎年、希望者は多数いますが、希望者全員が参加できないという課題がありました。そこで、国際協力を全世界で実践しているJICA(国際協力機構)の全面的な協力のもと、2012年度から体験型海外研修をスタートさせました。一般の観光旅行や個人旅行では体験できない特別なプログラムとなっています。JICAによる事前研修や研修後のまとめも行い、生徒たちが目的意識を持って参加できる様、考えられています。初年度はマレーシア、2年目はスリランカ、3年目はカンボジア、4年目はモンゴルでの研修を実施し、生徒たちが豊かな体験をしました。嬉しい事に、第1回目から全て参加している生徒もおり、グローバル社会を生きていく中での大きな指針となっています。今年度はベトナム研修に決定しました。今後もJICAのネットワークのある異なる国で、毎年研修が実施できればと願っています。

本校の校訓である「敬神・愛人・自修」を実践するためには、机上の学習にとどまらず、いろんな体験をすることが必要です。豊かな研修となることを祈っています。

 

山梨英和中学校・高等学校 校長  三井 貴子

 

 

SSH研究開発実施報告書2016

「SSH研究開発実施報告書」の刊行にあたって                           

校長 三井 貴子

 

 本校は、文部科学省より平成25年度のスーパーサイエンスハイスクールに指定され、4年目となります。山梨県内の女子高校としては初めてSSH指定を受け、「環境」をテーマとして女子に特化した教育プログラムの開発に取り組んでいます。中高一貫校として、中学1年生から段階的に「論理的思考力」「探求力」「問題解決力」「プレゼンテーション力」「ICT力」「英語力」を身につけ、主体的に研究課題に取り組み、その成果を国内外に発信できる生徒を育てています。SSH指定校としての4年間で、様々な研修や研究の機会を与えられ、サイエンス分野だけでなく、生徒の「学ぶ」姿勢に大きな変容が見られ、教師もまた研鑽に励んでいます。

 

 今年度は、これまでの高大連携に加え、山梨県とも連携し、地域の現状を把握した上て研究をすすめることができました。本校では、テーマ決定はあくまで生徒の主体性にまかせているので、失敗も経験しながら粘り強く研究した成果として、2月に実施した「SSH研究発表会」では、中学2年生から高校2年生まで全員が「自分の研究」に誇りを持って、日本語または英語で堂々と発表を行いました。

 

 SSHでの研究を活かして進路選択に繋げている生徒も増えています。さらに生徒たちが自分のキャリアを切り開いていくための力を身に付けていける環境を作っていきたいと思います。今年度より、SSH委員会の中にコア組織を設け、毎週開く会議で議論を重ね、バックアップ体制の強化を図ってきました。今後も、明らかになってきたひとつひとつの課題を克服しながら、SSH活動を一層発展すべく、教職員が一丸となって教育力の向上に努めてまいります。

 

 本校のSSHの取り組みは、本当に多くの方々に支えられています。これまでご指導いただきました文部科学省、JST、山梨県、また課題研究や研修、講演会などでお世話になりました関係者の皆様に心から感謝の意を表するとともに、引き続きのご支援をお願い申し上げます。