学校行事,理科特別実験授業

土曜特別実験授業Ⅲ・Ⅳシリーズ

秋と冬の特別実験授業です。行事の多い秋・年度末なので、9月に単発で1回、11月~12月にⅢシリーズとして3回、さらに、2月にシリーズⅣとして1回行いました。
電池がないのに動く船  ②飛ぶ種・くっつく種 ③ウミホタルの秘密 ④感熱紙で実験しよう! Ⅳ星砂って何

単ー第1回:電池がないのに動く船〔9月16日〕

水に浮かべた1円玉は、何個も浮かべるとくっつき合っていきます。あいている水面を、洗剤の付いた指で触ると、1円玉は沈んでしまいます。なぜこういうことが起きるのでしょうか?今回は、表面張力について実験しながら学んでみましょう。昔からある樟脳船は、この原理を利用しています。樟脳以外に使えるものはないでしょうか?

1円玉が集まってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

チョークの粉をまいて表面のようすをわかりやすくしました。クリップを浮かべて、真ん中の水面に洗剤の付いた指で触ると、水面のチョークがパッと分かれ、クリップが沈みました。

 

 

 

 

船を動かすのに使えるものはどれかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

船が進んだ後ろは、チョークの粉が分かれていた。

 

 

 

感想
・船がクルクル動いていて楽しかった。
・表面張力の事がよくわかった。おもちゃみたいなものも、物理の法則が関係し ているのがわかった。
・樟脳で船が動いてびっくりした。アルコールはもっと速かった。

 

Ⅲー第1回:飛ぶ種・くっつく種〔11月10日〕

植物が子孫を残すための種子には、いろいろな形がありいろいろな仕掛けがあります。今回は、飛ぶ種の代表として、インドネシアなどのジャングルで見られるアルソミトラという植物の種や、大きな松ぼっくり、くっつく種のアメリカセンダングサ、イノコヅチ、その他としてワタの種などを観察しました。そして、マツの種子のようにクルクル回転する種子の模型や、アルソミトラと同じように滑空するグライダーの模型、アニメ「ナウシカ」のメーベの模型を作りました。うまく飛んだでしょうか?

感想
・今まで、キバナコスモスやセンダングサなどを「バカ」と言って遊んでいたけ れど、どんなつくりなのかがよくわかった。
・自然の種子をまねた模型が、同じように飛んでおもしろかった。
・ナウシカのメーベは、おもりの位置などで飛び方が変わった。難しかったけど、スーッと滑空したときはうれしかった。
・ユリの種子があんなにたくさん入っていて、ひらひらしていたのを初めて知った。

 

Ⅲー第2回:ウミホタルの秘密〔11月19日〕

ウミホタルという名前は、知っている人も多いと思いますが、どんな生き物なのでしょうか?まず、乾燥したウミホタルをスケッチしました。結構複雑な構造をしていました。ウミホタルは、節足動物甲殻類の仲間の生物です。ミジンコなどもこの仲間ですね。では、ミジンコと最も異なるのは、どんなことでしょうか?
その秘密に迫る実験をしました。乳鉢に入れて、乳棒でゴリゴリとよくすりつぶし、部屋を暗くして水少量加えてみました。すると柔らかな青色にホワ~ッと光りました。なぜ光るのでしょう?どんなときに光るのでしょう?

すりつぶしたものを、加熱して水を加えたり、いろいろな条件で実験しました。すると、この反応には、熱に弱いものと強いものとが関わっていることがわかりました。実験によって得られた結果の考察を丁寧に行いました。

 感想
・ウミホタルは思っていたより大きい生物でした。
・ウミホタルの光は、とてもきれいで神秘的でした。
・考察を詳しくするのは大変でしたが、それによって実験結果がとてもよくわかり、すっきりしました。
・他の発光する生物について、いろいろ調べてみようと思いました。

 

Ⅲー第3回:熱感紙で実験しよう!〔12月8日〕

コピーなどに使われる「熱感紙」に字が印刷されるしくみを考えたことがありますか? 今回は、どういうしくみなのかを考える実験を自分たちで考えてみましょう。 まず、おおざっぱにいくつかの性質を確かめる実験をします。
・ドライヤーで暖めてみる。   ・水やアルコールにつけてみる。         ・酸、アルカリをつけてみる。
これらについて、どのような実験をしたらいいかと言う実験の手順を考えて、実験をする。

感想
・熱感紙が、レシート・切符などに使われて、ロイコ色素というものが使われているのを知った。
・自分で実験を考えてやるのは、目的もはっきりしてすばらしいと思った。
・自分で実験を考えていると、次々に疑問がわき、それを確かめるにはどうすればいいのかを考えるのが楽しかった。

 

Ⅳー第1回:星砂って何?〔2月16日〕

沖縄のお土産などで、星砂を見たことがあるでしょうか?あれは、何でしょう…砂場の砂と形が違うだけ? 実は、アメーバと近い原生動物なのです。普通の(?)アメーバには殻がありませんが、星砂(ホシノスナ)は、殻を持っています。殻の成分は何でしょうか?いろいろ調べてみましょう。と言うことで、まず双眼実体顕微鏡で観察しました。そして、殻の成分を調べるために、自分たちで実験を考えてやってみました。

 感想
・星砂は、ただの砂だと思っていたので、生物だったことに驚いた。
・ホシノスナが生きて動いている動画を見て、ちょっと気持ち悪かった。
・殻を塩酸に入れて発生した気体を調べるのに、中1で習った方法が使えた。
・今回も自分で実験を考えたが、量がわからず失敗したりしたが、それも楽しかった。

土曜特別実験授業Ⅱシリーズ

夏休みの特別実験授業です。今回は日程の関係で中1も参加でき、次の3回の授業を行いました。

①スーパーボールを作ろう!  ②野菜で紙をつくろう!  ③紙鍋でゆで卵!

 

第1回 :スーパーボールを作ろう!(8月17日)

スーパーボールはなぜあんなによく弾むのでしょうか?普通のゴムとは違うのでしょうか?ゴムまりとのちがいなどを学んでから、市販のものとは違う材料ですが、スーパーボールを作りました。このときに「塩析」という方法を使いました。これは、高校の化学で習いますが、そのしくみも勉強しました。そして、洗濯のり、ホウ砂、飽和食塩水を使ってつくりましたが、簡単そうで意外に大変でした。特に食塩水が飽和していないと固まらずにスライムのようになってしまいました。でも、何回かやるうちによくはねるものができましたね。


 

 

 

飽和食塩水できたかな?

 

 

 

かたまらない~!

 

 

 

 

 

固まりすぎ?

ちょっとボロボロ…

 

 

 

 

 

大成功!!

 

 

 

 

 

*— —* 感 想 *— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*

・「反発係数」や「塩析」など難しい言葉が出てきましたが、つくりながら学ぶとわかりやすかったです。

・元に戻ろうとする力で、弾むことがわかりました。何で弾むのか?なんて考えたことがなかったので、おもちゃも科学の力で作られているのだと思いました。

・スライムは作ったことがあったので、簡単だと思ったら、意外に難しくて何度も失敗してちょっと悔しかった。でも最後にそれらしくできて、うれしかった。

・市販のスーパーボールとは違う身近な材料だけなのに、あんなにうまくできてびっくりした。

*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*

 

第2回 :野菜で紙をつくろう!(8月20日)

紙はどのようにして作るのでしょうか?紙の歴史を見てみると、葉っぱに直接字を書いたり、植物の茎をつぶして紙にしたり、また、動物の皮をなめして紙のようにしたりしていたことがわかりました。今日は、キャベツやニンジン、ナス等を使って紙をつくりました。重曹を入れて少し煮て柔らかくした野菜をミキサーにかけどろどろにします。それをスプーンなどで細かい網の上に取り、紙の形に整えます。それを理科室のガラス戸にペタッと貼り付けて一晩おいておきます。上手くできたでしょうか?

 

 

柔らかくなった?

 

 

 

 

 

 

 

どんな形にしようかな?

 

 

 

 

 

 

紙になるの?

 

 

 

 

 

次の日…ぴったりくっついていてはがすのがちょっと大変でしたが、硬めの紙ができていました。

*— —* 感 想 *— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*

・身近なもので紙ができてびっくりしました。果物でもできるそうなので、やってみたいと思いました。

・薄くしすぎたものは、乾いてはがすときにばらばらになってしまいました。厚みの加減が難しかったです。

・紙の歴史もとてもおもしろそうだった。もっと調べてみようと思った。

*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —* 

 

第3回 :紙鍋でゆで卵!(8月21日)

旅館などで夕食に小さな鍋料理が出ることがありますね。そこで、紙鍋が出ることがあります。紙といっても、燃えにくい加工がしてあるものがほとんどですが、実は、厚手で水がしみこみにくいものなら普通の紙でも、鍋になるのです!なぜ、できるのでしょうか? そもそも、ものが燃えるのにはどんな条件が必要なのでしょうか? まず、水を入れた風船にマッチの火を近づけて見ました。ものが燃えるためには、「発火点」に達することが大切だとわかりました。その後、紙鍋を作りました。そして、時間短縮のため、ウズラの卵を入れて、ゆで卵にしました! 紙は450度以上にならないと燃えないのですが、鍋の中の水が沸騰している間は100度以上にはならないので、燃えないのですね。 理由がわかっても、なんだか不思議な光景でした。

今何度?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沸騰してきたよ!

 

 

 

 

 

 

 

ゆで卵になった!

 

 

 

 

 

*— —* 感 想 *— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*

・ものの燃える温度(発火点)は、それぞれ違うことがわかりました。そして、その温度にならないと燃えないこともわかりました。

・沸騰する温度が変わらないことは、知っていたけど、それがこんな事に役立っていてびっくりしました。

・はじめは、すごく心配でしたが、本当に鍋として使えて驚きました。

・沸点や発火点などを習って、こうやって確かめてみるとすごくよくわかりました。

*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*— —*

中学土曜特別実験授業Ⅰシリーズ第1回を実施しました。

Ⅰシリーズ第1回 ツクシの胞子のダンス

去る5月19日に、今年度の中学土曜特別実験授業Ⅰシリーズの第1回目が行われました。今年度は、中学1年はスペシャルサタデイに参加するため、中学2、3年生の2、3組を対象に募集がなされました。そのため参加者は少ないものの充実した実験となりました。

今回は、春の使者のツクシについていろいろ調べました。ツクシは、地下茎をたどるとスギナとつながっていること。スギナは、シダ植物の仲間で、胞子で増えること。ツクシはその胞子ができる部分であることなどを学び、その後ツクシの胞子を顕微鏡で観察しました。ツクシの胞子は、クニャッとした手(弾糸)が4本(本当は2本)ついているように見えました。そのプレパラートを手で囲んで、息をそっとハ~ッと吹きかけながらのぞいていると、その弾糸が胞子にクルクルッと巻き付くのが見られました。しばらくするとスルスル元に戻りまるでダンスをしているようでした。その後、なぜ湿度の変化で形が変わるのかを考えました。胞子は、手を広げるようにして広がっている方が、風に乗って遠くに飛んでいくのだろうと考えました。なので、乾燥しているときに手が広がって見え、息を吹きかけたら丸くなったのだと考えました。最後に、スギナと同じトクサについても観察しました。

 

生徒の感想

・胞子はただ丸いだけだと思っていたので、こんな手がついていてびっくりした。

・息を吹きかけるだけで、胞子がこんなに動いて生きているようだった。

・胞子がたくさんあって驚いた。弾糸という手が2本、3本とかのもあった。これは取れてしまったのだろう。そうすると飛びにくいのかな?

・スギナとツクシは結構深いところでつながっていていた。知ってはいたけどちょっとびっくり!

・トクサで「どこを継いだ?」をやったとき全然わからなくて楽しかった。