1月2013

山梨日日新聞「私も言いたい10代の意見」(1/28付)」

高校3年生の藤原奈々さんが山梨日日新聞「私も言いたい10代の意見(1/28付)」に掲載されました。


山梨日日新聞 2013年1月28日付 (PDF:1MB)

English Day すばらしかった中学英語劇

1月25日(金)に中学全クラスと高校1年IECによる英語劇の発表が行われました。当日は多くの保護者の皆様にもおいでいただきありがとうございました。
各クラス様々な工夫が凝らされ、また努力の跡が伝わってくる発表で、観客席にも拍手や笑いがあふれていました。学年が上がるにつれ、演出や演技が上手になっていくのがよくわかり、来年度の英語劇の参考にもなりました。

最優秀賞 中学1年 3組「大きなカブ」
最優秀賞 中学2年 3組「走れメロス」
最優秀賞 中学3年 1組「ローザ・パークス」
最優秀演技賞 中学1年 村松奈々江さん
最優秀演技賞 中学2年 佐野真帆さん
最優秀演技賞 中学3年 荻野和桜さん
ベストスピーカー 中学1年 大須賀未紗さん
ベストスピーカー 中学2年 藤巻名津海さん
ベストスピーカー 中学3年 長田梨花さん

山梨日日新聞(2013年 1月26日付)に英語劇の様子が掲載されました。

高校合同礼拝 谷井先生

イザヤ書46章3~4節  背負ってくださる主

今日の聖書の箇所には、私達は一人きりで人生を歩いているのではなく、神様が最初から最後まで私達を背負って下さると書かれています。しかし、私達は背負われていることを忘れて孤独を感じたり、不安になったりします。そして、神様が私をどう見ているかではなくて、周りの人が私をどう見ているかを気にする事が多いのではないでしょうか。そんな私達に対して、神様ははっきり「私に聞け」と語られています。自分がどう思うかと、人がどう思うかとかではなくて、神様がどう思っているかを「聞く」事が大切なのです。なぜなら、神様の答えはいつも間違いがないからです。

どうすれば、神様に聞くことができるのでしょうか?その方法は2つあります。まず一つ目は、聖書を読む事です。御言葉を通して、神様は私たちに語りかけて下さいます。「御言葉はその人のうちに生きて働く。」とあります。私の経験ですが、自分に責められるところがあると、御言葉が容赦なく心に刺さることがあります。例えば、「人を裁いているあなたは誰ですか?」「神を愛しているといいながら、兄弟を愛さない人には愛がない。」などが先日も私の心に刺さりました。神様の言葉は生きているので、直すべきことがあればそれを示して下さいます。また、悩みの中にある時は、「恐れるな。私が共にいる。」と励まして下さいます。様々な決断をする時も、御言葉が与えられると、「神様は必ず必要を満たして下さる。」という信仰をもって一歩を踏み出すことができます。

二つ目は、祈る事です。私達が神様に祈り求めれば、私達が「想像していないような答えを用意している。」とあります。高校3年生はこの春それぞれの進路に向かって歩み始めます。高校生よりも大学生、大学生よりも社会人になると、人間関係も幅広くなり、悩みも多くなると思います。私自身、自分ではどうすることもできない問題に直面した事があります。その問題は、自分の知識や経験をフルに活用しても解決できない問題でした。困り果てた私は最後に神様に祈りました。「神様、私にはこの問題をどうすることもできません。助けて下さい。」私はその日から祈り続けました。すぐには祈りに対する答えを手にする事ができませんでした。なかなか状況が変わらなくても祈り続けました。それからしばらくして、状況が180度変わりました。私が想像もしていなかった方法で、神様はこの問題に対する答えを与えて下さったのです。神様はこんな私の小さな祈りにも、答えて下さったと知った時、神様への感謝の心でいっぱいになりました。

私はいつも「神様に聞く」より「自分の知識に頼る」ことを優先してしまいます。今回の聖書箇所は、私にこそ語られているように思いました。神様に頼る人は弱い人ではなく、神様に頼る人は強い人です。なぜなら、最高の味方がついているからです。もし、今日、神様があなたにも語っておられるなら、ぜひ「神様に聞く」ことを考えてみて下さい。そして、どんな時も神様があなたを背負ってくださっていることを忘れないで下さい。最後にイザヤ書43章1~4節を拝読します。

放送礼拝 菊田先生

マルコによる福音書 3章13節~19節

 土曜日と昨日とで行われたセンター試験。高校3年生の多くが受験したと聞いています。ご苦労様でした。中学3年間同じ学年で過ごしてきた高校3年生に礼拝でお話をするのもこれが最後かも知れません。学校の中で1番人数が多い高校3年生が卒業してしまったらきっと淋しくなってしまうだろうと思います。餞のメッセージにふさわしい話は出来ないかも知れませんが、そのことを少し意識してお話ししようと思います。
 今日選んだ聖書の箇所は、イエス様が選ばれた12人の弟子の話です。山梨英和では中学1年の時にマルコによる福音書を1年を通じて読んでいきますから、山梨英和で6年目を過ごしている人たちにとっては何度目かの出会いだったでしょう。ここで語られているポイントを2つお話ししたいと思います。1つめは、イエス様ほどの人であっても、自分一人で宣教をしようとしたのではない、ということ。一つのチームとして、決して平坦ではなかった宣教の旅をしていったことがわかります。月並みな言葉ではありますが、人は決して一人では生きていけない、と言うことだと思います。湖の上を歩いたり、嵐を鎮めたり、多くの人のお腹を満たすほどの食料を調達したり、など数々の奇蹟を行ったイエス様であっても、一人では生きていけなかった。
 キリスト教という宗教は、唯一無二の絶対君主の教えを一方通行で聞き従うだけの宗教ではないと言うことを示しているのだと思います。
 もう一つここで伝えようとしていることは、イエス様が選ばれた12人は、世間一般の評判からしたら、決して粒ぞろいでない、当時で言えば身分の低い仕事とされていた、漁師、大工、みんなから嫌われる存在であった徴税人、など、集団としてもまとまりのない、てんでバラバラの人たちの集まり、世間一般的な価値観で言うと、あえて選ばない人たちの集まりであったと言われています。それゆえ聖書の中に出てくる弟子たちが引き起こすエピソードとしても、イエスに従順に従う弟子である一方、自身が窮地に立たされるとイエス様のことを「知らない」と裏切ってしまう発言をしたり、恐怖の前にイエス様に聞き従うことすら出来なかったり、本当にイエス様はこの人たちを選ばれたのだろうかと疑いたくなるような、そんな情けない人たちの集まりのように感じられたりもします。
 集団としての強さはどんなところから来るのか、ごくごく身近なところで考えると、クラスで席替えをしたり生活班を作ると言うときに、出来るだけ趣味や考えが同じ友人が近くになってくれたら、と感じたりはしないでしょうか?中学生を担任していたときには、必ず、「先生、好きなもの同志では駄目なんですか?」と聞かれました。「好きなものというからには、そうでない人は嫌いな人なの?」と聞くと、黙ってしまう、そんなやりとりをしたことを覚えています。確かに、「同じような」考えをや趣味を持っていれば「安心」出来るし、自分と同じような考えが複数になっていけば、その分強くなっていくと考えるのは普通だと思います。
 ただ、本当に仲が良くて、メールもしょっちゅうやり取りしていて、持ち物もおそろいで、本当に仲良しだと思っている友人も、自分と全てが同じではない、別の人間であると尊重しなければいけないことを、忘れてはいけないと思います。
 イエス様が選ばれた12人に再び話を戻しますが、彼らの偉かったことは、イエス様が偉い方なのでただ同調する、という姿勢をとったのでなく、自分の心で感じたことをストレートにイエス様にぶつけたことだったのではないかと思います。嵐の中、船を出せと言われた弟子たちは、「大丈夫だと言われても、やはり本心は怖くて怖くて仕方がない。」という心をイエス様に投げかけます。イエス様には心の弱さを見透かされていましたが。
 復活されたイエス様のことを3度も裏切ってしまったペテロは、自分がしでかしたことの重大さを思い知らされ、いたたまれない気持ちにさせられたでしょう。大きな過ちをおかした弟子たちは、間近でイエス様の真の強さを目の当たりにし、さらにイエス様への信仰を深めていったのではないかと思います。
 色々な人たちがいる中で、自分の考えを持ち、時に衝突したり、悔しい思いをしたり、人の立場に立って考えてみるときに、人の心は大きく成長していくのだと思います。
 後一月あまりで高校を卒業していく高校3年生の皆さんが、クラスという単位で机を並べ、生活して行くのも残りわずかです。これからは今までのようなクラスや校則に守られた学校という枠組みを離れて、自分で責任をとると言う立場に立たされていきます。
 中学生は今週末に控えた英語劇を作り上げていく過程で、問題の渦中にいる人もいるかも知れません。人がいるところに問題が生じるのは当然のことです。それを面倒だと感じることも多々ありますが、人数がいるからこそ、課題も大きく複雑化しますが、その分成し遂げられる心の成長も大きいはずです。
 今与えられている環境は、イエス様が私たちが成長して行くであろう伸び代まで計算されて与えられたものなのでしょう。
そのことに感謝して前を向いて今日の歩みをしていきましょう。

中学合同礼拝 中3リトリート報告

コリントの信徒への手紙Ⅱ 4章18節 中学3年リトリート報告

私たち中学3年生は、11月にリトリートで清里に行ってきました。リトリートの目的は自分自身を見つめ、また、お互いに協力し合って思いやる心を育むためです。リトリートの目標は「神を信じ、平和を作り出した人々に学ぶ」ということで、私たちはリトリートに行く前に、浅川伯教・巧兄弟とポール・ラッシュについてビデオや本で学びました。
 まずはじめに、浅川伯教・巧兄弟についてお話したいと思います。浅川兄弟は山梨県北杜市で生まれ、クリスチャンであり、1910年代に植民地時代の朝鮮に渡りました。当時の日本は朝鮮を支配していたため、朝鮮人に日本語を話すことを強制したり、日本名を名乗らせたりして、多くの日本人が朝鮮人を差別していた時代でした。そんな中、兄の伯教は朝鮮の陶磁器に興味をもち、弟の巧は同じ人間である朝鮮人を差別するあり方に疑問をもち、日本人でありながらも朝鮮人たちと交流を深めました。朝鮮の服を着て朝鮮の食べ物を好んで食べ、朝鮮の人たちを心から愛していました。
また、弟の巧は戦争で荒れてしまった森を取り戻そうと色々活動しました。たとえば、赤松などの木を植えて緑を増やし、豊かな自然を作り出しました。彼は、命の尊さを知っていた男とも言われていました。浅川兄弟は教会はキリストの教えを語るのであり、宗教は特別なことではないと言っています。このことは、キリスト教であってもユダヤ教であっても、仏教であってもどのような人でも特別な意識を持たないということです。つまり、キリスト教を信じているから差別されるなどというようなことはあってはならない。ということです。どのような人でも、一人の人として接する。朝鮮の人を一人の人として接し、共に生きた浅川兄弟が大切にする教えの一つだと思いました。
 浅川兄弟は先ほど少し話したように、朝鮮に渡り、朝鮮の人のためにたくさんのことをしました。当時は戦争の時期でもあり、なぜ外国人である朝鮮の人たちを助けたりするのだと思う人もいるかもしれませんが、浅川兄弟にとってそのようなことは大切ではありません。彼らが亡くなった後も多くの人々が彼らの死を悼みました。それほどに心から朝鮮の人たちを尽くし、愛する浅川兄弟は本当にすばらしいと思います。資料館で色々説明を聞き、私も世界中の人々を手助けしたいなと思いました。
 次に、ポール・ラッシュについてお話したいと思います。ポールさんはアメリカ人ですが、日本を心から愛していました。関東大震災復興のために日本に来た後、戦争のために一時帰国しましたが、その後再び来日されました。関東大震災が起きた後、ポールさんは「食料・医療・教育」という三つのスローガンをたてました。震災が起きた日本では、食べるものも住む家もままならなかったため、新しい豊かな日本を作ろうと思い、清里を開拓しました。冬は-20°にもなる清里では作物が育たず農業は難しいため、酪農をしようとポールさんは試みました。しかも、酪農に必要な乳牛は普通の牛では寒さに弱いという理由からわざわざアメリカから寄付を募って、寒さに強いジャージー牛を送ってもらったそうです。彼は、とても細かいところにも目を向け、私たち日本人のために清里の開拓に人生を注ぎました。
リトリートの日、私たちは実際にポールさんの家を訪れました。食堂、居間、書斎、寝室などの部屋を見ました。たくさんの本があり、ポールさんの遺品の眼鏡や腕時計、入れ歯などがありました。彼はペースメーカーを埋め込んでしばらく心臓病と闘っていましたが、1979年12月に家に帰ることなく病院で亡くなりました。ポール・ラッシュ記念センターを訪れて、ポールさんは日本のことを思い、最後の最後まで清里の開拓に一生懸命働いて下さったんだなとつくづく思いました。そのおかげで、今の美しい清里があるのです。
 
 私はリトリートを通し、浅川兄弟やポール・ラッシュのように人の事を思いやり、人と痛みを分かち合い、平和な世界を築けるように努力したいと感じました。彼らは自分のためではなく他者のために自分の人生を注ぎました。浅川兄弟は差別の中で朝鮮の人のために、ポール・ラッシュは私たち日本人のためにです。世界では、まだ様々なところで争いが起きています。しかし、一人一人がこの浅川兄弟やポールさんのように他者を思い、それを行動に移していくことで、平和に少しずつ近づくことが出来るのではと思いました。
最後に、ポールさんが言い残した言葉を紹介します。

「In the name of Jesus Christ, do your best and it must be first class by god.」です。

最善を尽くし、良い物となりますようにという意味であり、一番印象に残りました。今の私たちに世界を変える大きなことは出来なくても、隣にいる人を大切にする小さなことは出来ると思います。私たちも平和を築き上げる一人となれるように、日々努力していきたいと思います。

神様、今日も礼拝を守れることに感謝します。今日はリトリートで学んだことをお話しました。みんなの心に少しでも残りますように。そして、平和を築く一人として私たちが日々努力し、最善を尽くすことが出来ますように。この祈りを尊き主イエス・キリストの御名によって御前にお捧げいたします。アーメン。

マラウイ通信 第7号

第7号 2013年1月16日

山梨英和中学校高等学校 社会科 吉野 華恵
JICA青年海外協力隊 平成23年度第3次隊
村落開発普及員 カタベイ県コミュニティ開発局所属


マラウイ湖から見た初日の出。既に地元の親子が漁をしていた。

 

みなさん、明けましておめでとうございます。2013年が始まりましたね。さまざまな思いを胸に新しい年を迎えられたことと思います。私は人生初の、家族と離れて迎えるお正月でした。隊員仲間が任地に遊びに来てくれましたので、みんなで年越しそばを作ったり、地元の主食キャッサバ粉をお餅にみたてて、友人が日本から送ってくれた小豆を使っておぜんざいを作ったり、近くの湖に初日の出を見に行ったりしてささやかに新年を祝いました。マラウイのクリスマス・お正月は地味なもので、いつもより少し街に人出が多いくらいで、元旦から皆いつもと同じように畑仕事をしています。

   
一般のマラウィアンは新年といってもいつもと違うのは鶏をつぶすぐらいだ。私もウォッチマンに
手伝ってもらって、初めて鶏を絞めてみた。生命のはかなさと尊さに、おごそかな気持ちになる。

 

日本からの手紙 第1弾到着

8月から続々と届き始めました。マラウイの子どもたちは日本からの手紙をとても心待ちにしています。手紙をすぐに開封してむさぼるように読む子、その場で開封しないで大切に持ち帰る子、「英語を教えて!」と言って私の家に押しかけて2通目を書く子、どの子もみんなとても嬉しそうです。まだ手紙を受け取っていない子どもは、私を見かけるたびに、「手紙まだ届いていないの?」と聞いてきます。自分の住んでいる村から外に出たことのない子どもにとっては、日本からの手紙は外部の世界との扉です。返信を何通か預かっています。近々郵便局に行って出してきますので、もうしばらくお待ちください。また、まだ手紙を書いていない人がいましたらすぐに書いて送ってくれると嬉しいです!

  

  

HIV/AIDS陽性者のための生活改善技法トレーニング

手探り状態だった最初の6か月が過ぎ、8月にどうにかこうにか活動の指針を立てました。今手がけている活動内容は、大きくまとめると以下の3つです。

①農民グループの貯蓄とビジネスマネジメントを支援する
②栄養改善を含む生活改善技法トレーニングを実施する
③図書室建設プロジェクト

 この2~3か月は、②の生活改善技法トレーニングを実施するための準備に奔走していました。なかなか予算のやりくりがつかずに実施までに幾度も壁にぶつかりましたが、先月ようやく、担当エリアにある7つのHIV/AIDS陽性者グループ(以下、サポートグループ)から各5名ずつ、計35名を対象に5日間のトレーニングを実施することができました。目的は、①病気に関する基本的知識を身につけ自然治癒力を高める ②栄養改善 ③家庭菜園の勧め ④在宅介護 ⑤演劇ワークショップと子どもたちへの性教育 の5点からHIV/AIDS陽性者の生活の質を高めること、また、社会とのコミットメントを強めることです。各分野の専門家や優れた技術・知識を持つリードファーマーら8名を講師として招いて実施しました。
特に、このトレーニングではこれまで学ぶ機会のなかったメンバーにも門戸を開き、生活技法を非識字層へも広めることにも留意しました。マラウイのトレーニングでは、講師がただマニュアル本を読み上げて板書し、受講生がそれを書き写す、といった形のものが多いのですが、今回は非識字層もいるため、デモンストレーションやロールプレイなどを取り入れた実用的な講義内容にしてもらうことを心がけました。

 以下は5日間のスケジュールと講義内容・講師からのコメントです。少し長いのですが、具体的な活動の様子がわかってもらえるのではないかと思いますので載せておきます。報告書の転用ですので、説明不足だったり固い文章だったりするかもしれませんが、ご容赦ください。
途中で「アローアンス」(日当)という言葉が何回か出てきますが、最初にそれについて説明をしておきたいと思います。マラウイではトレーニングやミーティングを開く時には、主催者側から参加者にお金や物が支払われるという慣習があります。日本だとトレーニングを受ける場合、受講生がお金を出してそれを学びに行くのが普通ですが、ここでは逆の考え方です。農作業をする時間を「とられる」のでその分の日当をくれ、というわけです。これはファーマーに限らず、毎月お給料をもらっている公務員であっても、アローアンスが出ない会議には出ないという人が多いのです。
このトレーニングの前にスタッフミーティングを開き、そのことについて話し合いました。必ずやアローアンスについての質問が出るだろうと思い、最初に「参加者にとっては知識や技術が最大のアローアンスです。主催者側はこのトレーニング実施のためにファーマーの送迎のための車や文房具代を負担するので、みなさんの側からも昼食のためのシマ(主食となる粉)や簡単に手に入る畑の野菜だけは分担して持ってきてください」とお願いしました。しかし、そのすぐ後で「質問があるんですけど…、アローアンスは出ないのですか」との声が出て、人々の意識を変えるのは容易ではないなと実感しました。

☆講義内容と講師からのコメント

①  HIV/AIDSについての基本的な知識
  講師: チンテチェ地方病院のメディカルアシスタント長

☆講義内容
-HIV/AIDSの定義
-HIV/AIDSはどのように感染するのか
-HIV/AIDSの感染を防ぐために気を付けること~コンドームの使い方
-HIVウイルスがどのように体を攻撃するのか
-HIV/AIDS感染の兆候と症状
-マラウイにおけるHIV/AIDS感染の状況

☆講師より~講義の感想・受講生の反応など(講師から聴き取った内容を略述)
 とても良いトレーニングだったと思う。受講生たちはみな積極的に参加してくれた。文字の読み書きができない人もいたが、自分はワークショップの仕方に慣れているので、問題なかった。今回はごく基本的な知識を全員 に周知するということが目的だったので、ほとんどの人がHIVウイルスがどのような経路で感染するかは知っていたが、中には握手やハグをしただけで感染すると思い込んでいる人もいた。また、HIVウイルスがどのように身体にダメージを与えるかについては、ほとんどの人が知らなかった。患者は、一部しか知識を持っていないので、トレーニングが必要だと感じた。

② How to strengthen spontaneous cure power
  講師: チンテチェホメオパシークリニックのスタッフ

☆講義内容
– ‘ホメオパシー’の意味とその歴史
– 自然治癒力って何?
– 自然治癒力を高めるためにできること
– PC1とはどのような薬か? どのように作りどのように使用するか
– PC1が体の中でどのように働くか

☆講師より~講義の感想・受講生の反応など(講師から聴き取った内容を略述)
受講生たちがアクティブで、参加型のワークショップができた。最後に、話したことの内容からいくつか質問をしてみたが、それに対して正しく答えることができていた。また、トレーニング終了後、少なくとも4人の受講生がクリニックに来てくれた。彼らの体調が今後どのように推移していくか、フォローアップを続けていきたい。

③ 6大食品群について
  講師: カタベイ県農業局の栄養担当スタッフ

☆講義内容
  - カタベイ県でとれるローカルフード
– 身の回りの食材を6大食品群に分類してみよう
– 毎食6大食品群を摂ることの大切さ
– 栄養とHIV/AIDSの関連性

☆講師より~講義の感想・受講生の反応など(講師から聴き取った内容を略述)
  -  受講生が学びやすいように机の配置などがよく考えられて環境設定されていた。
  -  丸一日を栄養改善指導に使ったわけだが、調理実習はすべての計画された内容を
カバーするのにとても時間が
かかるので、十分ではなかった。しかし、なんとか時間
内に終えることができた。

  -  しかしながら、自分たちの貯えのなかからランチコントリビューション(注:昼食の一部
の材料を負担すること)を
用意しなければならなかったことについてはファーマーたちに
とっては抵抗感があったようだ。

④ 栄養価の高い食事の作り方~ハーブ・モリンガ・にんにく・しょうが, etc.
   講師: チンテチェサポートグループのコーディネーター

☆講義内容
  - HIVウイルスに感染後、避けるべき食品
– 別の病気に感染した時に摂るべき食品
– 重篤な病人にどのような食事を用意すればよいか
– ハーブの効用と食事への使い方
– ‘パワードリンク(にんにく・しょうが・レモンを用いたジュース)’の作り方

☆講師より~講義の感想・受講生の反応など(講師から聴き取った内容を略述)
トレーニング後に5つのサポートグループを訪問して話を聞く機会があったが、みなどの授業もとても為になったと言っていた。私自身も他の授業にも出てみたが、マニュア(自然肥料)についてもっと知りたいと思ったし、マニュア担当講師と一緒に各サポートグループを回ってその作り方を広めたいと思っている。スタッフミーティングの時はいくつかのグループからアローアンスが出ないのかという声があったが、実際始まってみたら何も出なくてもみんなとても一生懸命に参加していた。私の担当分野では、ガーリックとジンジャーについての興味関心が高かった。また、今回はハーブの効用について話をする時間が持てなかったので、農業普及員と一緒に次の機会を作っていきたい。

⑤  調理実習
  講師: チンテチェ農業普及所普及員

☆講義内容
  -メニュー…
①パワードリンク
②グランドナッツとモリンガ(栄養価の高い葉っぱ。お茶みたいな匂いがする)入りガイワ
(胚芽つきメイズ粉)のおかゆ
③食欲増進のために~絞ったレモンとハーブを使った魚料理
④地元の野菜を使ってビタミンを失わないように調理してみよう

☆講師より~講義の感想・受講生の反応など(講師から聴き取った内容を略述)
受講生たちの反応について-今まで6大食品群をバランスよく取り入れた献立についてよく知らなかったので、今回学ぶことができて嬉しそうだったように思う。特に、モリンガ・ガーリック・ジンジャーなどになじみが薄いので、その調理法にとても興味を持っていたようだ。調理時間が短時間で済むことにも感心していた。また、今回は男性の参加者が半分弱いたが、男性も 家事に参加することを私たちは呼びかけている。その意味で、今回のデモンストレーションでは男性も積極的に参加しており、男女共同参画を促すきっかけにもなったのではと思う。
次なるチャレンジは、彼らが今回学んだことを日常の食生活に取り入れることだ。グループや家庭に戻った後のフォローアップが必要だ。それをコミュニティ開発局でやっていってほしい。

⑥ 栄養価の高い野菜を家庭菜園で育ててみよう
   講師: カタベイ県農業局のクロップ担当スタッフ

☆講義内容
 - しょうがとにんにくの栽培方法
~種の選定 / 幼苗の管理 / 土壌の準備 / 植替えの時期や直播きと根覆い /水やり / 植える間隔 /
化学肥料や自然肥料の作り方と与え方(しかし、自然肥料に重きを置く) / 雑草の除去 /
病気のコントロール / 収穫 /選定方法 / 貯蔵とマーケティング

☆講師より~講義の感想・受講生の反応など(講師から聴き取った内容を略述)
受講生たちがフィールドに戻った時に使える知識・技術を付与するためには、実演の時間は講義の時間よりも多くとるべきである。実演のための時間は今回短かった。しかし、タイムスケジュールはうまく管理されていた。今後、コミュニティ開発局がフォローアップをすることを望む。そうでないと、ファーマーたちはただトレーニングに参加したことに満足して何もしないだろう。次回もしトレーニングができるならば、人参とターメリックについて説明したい。

⑦ 自然肥料の作り方 ⑧自然肥料の作り方・にんにくとしょうがの植え方の実演
  講師: 地元のリードファーマー

☆講義内容
   - Bokashi, Liquid Manure, Maburungaってどんな自然肥料?
- それらをどのように作るか
- にんにく・しょうがの植え方・育て方のこつ
- 自然肥料を実際に作ってみよう

☆講師より~講義の感想・受講生の反応など(講師から聴き取った内容を略述)
もう1度おさらいすれば、今回初めて知った知識や技術が確実に彼らのものになるだろう。ファーマーたちは勤勉ではないことが多いが、毎年毎回マニュアを作る努力を続ければ、4年後には化学肥料が一切いらない土壌ができあがる。ファーマーたちは化学肥料を買うお金がないので、自然肥料の作り方を覚えれば生産量がアップし、助かるだろう。

⑨ ⑩ ⑪ 在宅看護・介護の仕方と実用的なレッスン
       講師: チンテチェ地方病院のメディカルアシスタント長

 ☆講義内容
  - 家の整理整頓
– 患者の入浴方法
– 慢性患者の口内ケア
– 床ずれを除去する
– 患者への食餌
– 入浴・口内ケア・床ずれの除去を、介助役と患者役に分かれてロールプレイ

☆講師より~講義の感想・受講生の反応など(講師から聴き取った内容を略述)
午後の時間帯にケアギバー役と患者役に分かれてロールプレイを行ったが、見るのと実際にやってみるのとは違うので、実際に即した練習を入れたのが良かったと思う。講義のなかで、歯ブラシの代わりに木の小枝、歯磨き粉の代わりに塩を使うなど、地元でお金をかけずに手に入る素材を使うことを勧めた。
明日から使える知識・技術を与えられたと思う。今回1点だけ難点を挙げるとすれば、アローアンスについてだ。普通、私たちが病院でこういうワークショップを開くときは日当6,000~7,000MK出る。今回は「ボランティア」として講師を勤めたが、次回は頼まれてもやらないだろう。

⑫ 若者にsafer sexについてどう教えるか ⑬効果的な演劇の仕方
  講師: カタベイ県病院のHealth Surveilance Assistant

☆講義内容
  -  性についての迷信
–  数グループに分かれて、若者から出されそうな質問を考える。また、それに対して適した回答を考える。
–  効果的な演劇の仕方~声・動作・顔の表情・メッセージ性・衣装
–  3グループに分かれ、学校で演じるための短いシナリオを考える
–  発表と評価

☆講師より~講義の感想・受講生の反応など(講師から聴き取った内容を略述)
 とても楽しかった。性について考えたり演じたりするとき、自分をさらけ出さないとできないものだが、受講生たちはみな積極的で、私が出した質問に対して参加者の中から正答が出てくるので私が答える必要がなかった。HIV/AIDSとSafer Sexは非常に関連性が高いので、今回のトレーニングで組み込むことができて良かったと思う。ショートドラマを作るエクササイズは時間が短かったので、2~3日あればもっと充実した内容のものが作れたと思う。しかしながら、受講生が考えた「HIV/AIDSのために両親を亡くした子どもが学校で差別を受ける」という内容や、「学費を捻出するために売春しHIV/IADSに感染する少女」を主人公としたドラマなどは学校で演じるのに適していると思う。

 

 

 ☆目指すのは使える知識

事前に各講師に5~10問程度のYes/Noクエスチョン、もしくは選択肢のある質問を考えておいてもらい、講義内容に関する計31問のミニテストをトレーニングの前後で2回行いました。結果は以下の表のとおりです。事前テストでTotal Scoreの平均が59.6%であったものが、トレーニングを受けた後の事後テストでは平均72.6%に上昇しています。しかし、これで終わらせずに、受講生がフィールドに戻ってからも使える知識にしていくことが大切です。そのために、今月から来月にかけてはそのフォローアップのために、各サポートグループのミーティングを巡回する予定です。

 

 

 

難しかったのは、非識字層のテストの仕方でした。まったく文字の読み書きができない受講生に対しては、カウンターパートが質問文を読み上げ、私が文字の書けない人の横に付いて代書をしましたが、数名の受講生はテストに解答することができませんでした。テスト形式に工夫が必要であることを痛感しました。

 

 

 

☆人のモチベーションをあげるには…どうしたらいい?

  農業普及所職員や県農業局職員、講師陣からの多大なサポートに助けられたトレーニングでした。予算が限られていましたが、労を惜しまずにスタッフミーティングや調理実習の試作に駆けつけてきてくれたスタッフたちに感謝しています。また、サポートグループからのランチコントリビューションについては、スタッフミーティングの際には難色を示していたグループも、最終的には快く引き受けてくれました。とりわけ、常日頃から私が顔を出しているグループの受講生は実に協力的でした。

  残念だったことは、カウンターパートと一緒に1つのものを創りあげたという実感が得られなかったことでした。カウンターパートはトレーニングの前週にはアローアンスの出る他の会議に泊りがけで行ってしまい、トレーニングの2日目と3日目にはやはり他の会議に参加してしまい不在でした。私にとってはこのトレーニングは私たちの1年間の集大成のようなものであり、HIV/AIDS陽性者のためのトレーニングであると同時に、カウンターパートにトレーニングの企画・運営の仕方を学んでもらうためのものでもあったのですが、そのことを十分に理解してもらうことができませんでした。残念ながら、彼女の意識が人任せであったことは否めません。どうすればカウンターパートのモチベーションをあげることができるのか…、悩ましい問題です。

  苦労の多かったトレーニングでしたが、受講生たちの熱心に授業を聴く姿や、雨期入りの忙しい時期であるにも関わらず毎日を楽しみに参加してくれた姿を思い出すと、実施できて本当に良かったと思います。このトレーニングは、HIV/AIDS陽性者の生活の質を高めるための知識を身につけるというメイン目的の他に、社会とのコミットメントを強めるというサブ目的もあります。次なるチャレンジとして、5日目の「講義⑫ How to teach children about safer sex」と「講義⑬ The technique of making/playing drama effectively」で学んでもらったことを生かして、サポートグループを学校での啓蒙活動に巻き込みたいと考えています。

マラウイに来て1年がたちました。ここまで大過なく過ごせたのも、日本で応援してくださっているみなさんや、貧しいながらも幸せそうな地元のマラウイアン、それから志高く各地でがんばっている隊員仲間らのおかげです。マラウイにいられるのもあと1年。やりたいことはたくさんあるのにうまく進まずにじれったい気持ちや、根無し草のような孤独感を味わったりすることもあるのですが、初心に戻ってまた新たな気持ちでがんばっていきたいと思います。そして、このマラウイ通信ももっと頻繁に発行していきたいと思っていますので、長らく更新がストップした時は是非日本から催促してください! 今年もよろしくお願いします。

山梨日日新聞「私も言いたい10代の意見」(1/17付)

高校3年生の根津妃香里さんが山梨日日新聞「私も言いたい10代の意見(1/17付)」に掲載されました。


山梨日日新聞 2013年1月17日付 (PDF:1MB)

静岡英和へ 交流留学報告2

授業の様子です。

4人は元気で姉妹校の静岡英和で勉強しています。

静岡英和へ 4名の生徒が交流留学しています。

姉妹校である静岡英和へ今年度も4名の生徒が派遣されました。3日間(1月16日~18日)ですが、静岡英和生として過ごします。礼拝や授業、クラブ活動を通じて、「英和」の精神を再確認できる時となるでしょう。

静岡英和のHPに交換留学の様子が紹介されました。
ようこそ静岡英和へ~山梨英和からのお客様~」
http://www.shizuoka-eiwa.ed.jp/diary/1383/

中1が作った英語絵本、オーストラリアへ!

 中1の生徒たちがオーストラリアの友だちのために絵本を作りました。
 オーストラリアの姉妹校メントン・ガールズグラマースクールでは、全員が日本語を勉強します。そこで、低学年の生徒たちが日本や山梨に興味を持てるよう、英語で絵本を作りました。
 ところどころ英語の間違いもありますが、鮮やかな挿絵も添えて、きれいに仕上がりました。
 オーストラリアでは2月から新年度が始まります。新学期には山梨英和から届いた絵本が、メントンの生徒の手に渡ります。