SSH,活動報告

9月2013

全国SSH生徒研究発表会にてポスター発表に参加しました

8/7~8、パシフィコ横浜にて開催された全国スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会に自然科学同好会がポスター発表に参加、高校INCクラスの生徒も見学に行きました。
自然科学同好会では「ササラダニを生物指標とした愛宕山の環境評価」というテーマでポスター発表をしました。
見学は、本校授業の「SSHⅠ」で始まる研究テーマ決定をするときの参考にするためであり、自分が研究する上で、どのように研究を進めていき、どのようにまとめていけば良いか、ということを勉強するのにとてもよい機会でした。
同じ高校生の研究発表を聞いたことにより、生徒達も非常に良い刺激を受けてきました。

【生徒の感想】
・長い間、忍耐強く研究を続けることで、より深くおもしろい研究が出来る、ということをこの研究から学びました。自然の生き方にはいつも感心させられると思いました。同じ高校生と思えずとても刺激を受けました。

・研究への熱意と愛着を感じました。自分自身が好きなものだからこそどんどん探究心が湧いて、本当に詳しいところまで研究することが出来たのかな?と思いました。見習いたいと思いました。

・甘酒は苦手ですが、自分たちの手で作ることはすごいと思いました。健康に良い甘酒はとても良いと思いました。温度を変えることによって、香りや味が違ったら、色々な甘酒が楽しめると思いました。現在ある食べ物をさらに体に良いものとするために新たに研究するのはすごいと思いました。研究内容の視野が広がりました。質問で「実験と体内での条件は違う」ことを指摘しており、もっともだと感じました。

・小さい頃にシャボン玉で遊んでいて、膜の色が変わるのが綺麗だなと思ったことはあったけれど、なぜか?と疑問に思ったことはありませんでした。理由を知れて本当におもしろかったし、全ての現象に原因があるんだと思いました。

・質疑への受け答えがすばらしかったです。本当に良く研究を理解していなければ出来ないと思ったので、すごかったです。津波について研究するだけでなく、ハザードマップも作成していて、実用化しているところもすばらしいと思いました。津波の実験が工夫されていてとてもおもしろいと思いました。

『ゆめソーラー館やまなし』にて自然科学同好会が実験教室を行いました

8/5、自然科学同好会が山梨県庁企業局電気課の方々と共同で、甲府市にある米倉山太陽光発電所PR施設「ゆめソーラー館やまなし」にて夏休みの実験教室を行いました。
「ゆめソーラー館やまなし」は、環境学習の場や情報発信の拠点として、再生可能エネルギーなどに関する理解を深めることを目的として建てられた施設です。
本校が取り組んでいる太陽光などの再生可能エネルギーを全面に紹介する場であることから、今回はソーラークッカー作成と太陽炉の紹介を中心に行いました。
小学生とその保護者を1家族1テーブルとして、ソーラークッカーの原理と活用法の説明を行い、あらかじめ切り出しておいたダンボールの破片を組合せてソーラークッカーを作成しました。
電気やガスと言ったエネルギーを使うことなく調理できる方法として、参加したたくさんの方に興味をもっていただくことができ、今回も、再生可能エネルギーを普及するよいきっかけとなりました。

岐阜県飛騨市にあるスーパーカミオカンデを見学しました

8/19~20、SSHの国内研修として、スーパーカミオカンデ・カムランド・重力波測定装置CLIO、和仁農園の有機農法施設の見学及び研修を実施しました。

研修1日目(8/19)
東京大学研修所にてスーパーカミオカンデ・カムランド・CLIOの先生方の講義を受けました
研修2日目(8/20)
実際に入坑し、スーパーカミオカンデ・カムランド・CLIOの施設の見学と説明を受け、和仁農園の説明、堆肥施設を見学しました

【生徒の感想】
■講義について
・事前学習より、詳しくスーパーカミオカンデについて学ぶことができました。実験操作はほこりなどが入らないよう、手作業で作られているということですごいと思いました。ニュートリノは超新星爆発だけから出ると思っていたので、太陽や原子力発電所からも出ていると聞き、驚きました。
・太陽からのニュートリノにより、太陽が核融合で光っていることの直接的な証拠である、ということが印象に残りました。ニュートリノが別の種類に変化する現象、「ニュートリノ振動」について興味が湧きました。
・ニュートリノは今までの自分の常識で考えてはいけないのかな、と思いました。スーパーカミオカンデの光センサーの模型を見たけれど、意外と大きく、これが1000本あるとはすごい、と思いました。
・先生のお話は、私たちがまだほとんど学んでいないのにもかかわらず良くわかるような話し方でした。改めて、今回すごい施設に来られたなと思いました。世界的にもすごいスーパーカミオカンデに興味が湧くような講義でした。

■実際に見学をして
・坑内は思っていたよりずっと寒かったのでビックリしました。実際にコントロールルームのニュートリノのデータを見ることができたり、光電子倍増管を見ることができて貴重な体験ができました。(スーパーカミオカンデ)
・液体シンチレーターについては難しい事が多かったのですが、見学してみてわかることがありました。バルーンは見た目が普通に見えましたが、その中に色々な技術があると知り、感慨深くなりました。(カムランド)
・施設の中にパイプがあり、そのパイプの先まで歩いて行きました。結構距離があって大変でした。1個100万円以上もするサファイヤの鏡を持たせてもらいました。すごく緊張したし重かったです。(CLIO)

【謝辞】国内研修に当たり、坑内施設等の手配をしていただいた飛騨アカデミーの石橋様、講義をしていただいた先生方、また、それぞれの施設の方々に感謝申し上げます。

スーパーカミオカンデ詳細はこちら↓

http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/sk/index.html

東京大学へ一日入学をしました

7/12、東京大学(大学院農学生命科学研究科)1日体験入学を実施しました。
東京大学の教授による講義や大学院生との交流、学食体験や地震研究所見学、研究室見学、校内散策など多くの体験をすることができました。
【生徒の感想】
・リモートセンシングは戦争によって発展し、可視光線や赤外線を用いて調べるものだと知りました。また、造花か本物かを見分けるためには、赤外スペクトルで調べることがわかりました。可視光の反射率がほとんど同じだから人間には見分けることが出来ないそうです。(講義より)
・実際に東大の学生のお話を聞いて、寝ることも大切だと思いました。お話を聞いた3人とも高校時代には部活をしていて忙しかったけど、その中で勉強時間を取っているということを聞いて私ももっと頑張らないと大学に行けないと思いました。(大学院生との交流より)
・新しい技術だと思っていたものが、その中に用いられている根本的な理論は、何百年も前に生み出されていたものだとは思わなかった。その理論に勝るものが今後生み出されればいいなと思いました。(地震研究所見学より)
・カルスが見られました。まだ生物の授業で習ってはないので難しかったが、最初に教授が説明してくださりわかりやすかったです。大型の機械を使って、大規模な実験をやって、将来に役立てる。大学はすばらしいところだと思いました。(研究室見学より)

【謝辞】この行事を進めるに当たり、多くの準備をしていただいた東大教授の井上先生・露木先生、また、地震研究所や農学部の山川先生に感謝申し上げます。

『黒富士農場』(山梨県甲斐市)を訪問しました

6/15、自然科学同好会が黒富士農場の見学にいきました。この農場は山梨大学生命環境学部がエネルギーの循環システムと再生可能エネルギー、微細藻類の分野で共同研究を行っている農場であり、生徒達は現地で講義を受けました。
帰校後には、黒富士農場より持ち帰った微細藻類と微生物についての観察実習を行いました。生徒たちは、現在の今後の研究を進める上で一つでもヒントになればと大変熱心に耳を傾け実習を行っていました。

【生徒の感想】
・エネルギーは有限なものが多いので、循環させて利用することがとても重要だと思いました。
・微細藻類の大きな可能性を感じました。
・環境に優しいカーボンニュートラルな社会を、山梨英和から広めていきたい。
・ニワトリや、人の命について考えさせられました。
・大学の先生が作成したパワーポイントを見て、無駄がなくわかりやすいと思いました。自分達もそういうものを作りたいと思います。

生徒の感想から、様々な角度からの意見がみられました。
これらの考えを今後の研究に生かしていきたいと思います。

黒富士農場の詳細はこちら→ http://www.kurofuji.com/

山梨大学生命環境学部研究室を訪問しました

6/3、本校INCクラスの生徒で山梨大学生命環境学部の研究室を見学させていただきました。生徒たちは4学科の研究室を1つずつ見学し、そこから環境や研究の仕方など多くのことを学んできました。

【見学させていただいた研究室】

生命工学科   ‥‥宇井研究室・早川研究室
地域食物科学科 ‥‥望月研究室・谷本研究室
環境科学科   ‥‥田中研究室 西田研究室
地域社会システム学科‥‥北村研究室 島崎研究室

【生徒の感想】

早川研究室:根から新しい酵母菌が育ち、ある程度成長すると分裂して増えるということや、自然界には必ず生きているが、具体的にはどこに住んでいるのかわかっていないこと、土の種類によって放線菌の種類が違うことや分解する能力が非常に高いことなどに強く興味を持ちました。放線菌は分解する能力が非常に高いので、微生物の力を使って環境汚染を守るためにはどうしたらよいのか、という研究をしてみたいなと思いました。石油が漏れたときに、微生物で分解できたりするのか、研究したいです。

谷本研究室:普段食べている物の食感などに細菌が使われていることがビックリしました。また、この細菌と食との関わりが、食の歴史を著しているということで、歴史も研究に関わってくるのだと思いました。食と細菌は関わりがなさそうなのに、1番関わりがあると知り、普段の生活に小さな細菌が役立っていることを知りとても勉強になりました。

宇井研究室:自然の中の木くずなどを有効に利用してエネルギーに変えている研究をしているそうです。もう、エネルギーを作り出すことには成功していて、あとはそのエネルギーのコストを減らすことが出来れば実用化できるということに驚きました。英和の自然科学同好会の研究していることと似ているなと思いました。研究室にはたくさんの専門的な道具などがあり、どれもとても興味深いものばかりでした。自然の中にあるものは全て必要なもので、エネルギーに変えたり出来る、という言葉が心に残りました。

西田研究室:山梨のある3つの場所を比べて水質を実際に比べたりして、中にいる大腸菌を暗いところに入れると光るのがすごく不思議でした。また、研究室の中は寒くて、研究するのにも色々な環境が必要なのだと思いました。私たちが安全に水を飲めているのは、こういう研究をしてくれる人のおかげなのだと思いました。日本だけでなく、世界の水問題ももっと良くなればいいと思いました。

望月研究室:一番興味を持ったことは脂肪細胞についてです。この日は運良く、脂肪細胞を見せていただくことが出来ました。赤色の液の中に沈んでいた脂肪細胞はとてもおもしろく、顕微鏡でも見られて良かったです。質問したダイエットについても興味深く答えていただき、栄養についてもよく知ることが出来ました。

北村研究室:より心地の良い空間を作り出そうと考えて、この実験にたどり着いたのがすごいと思いました。英語の発表はかなり難しかったけれど、「これがこうだから、こうなんだ!!」という課程と結論がはっきりしていたので理解しやすかったです。一度脳でのデータがあるにもかかわらず、視点を変えて生理的にデータを取っていたことから、私も一度解決されていることも、視点を変えて考えてみるようにしたいと思いました。

田中研究室:浮き草からアルコールを作るというところに興味を持ちました。身近でよく見かける川に浮いている草なのに、アルコールが作れるところがすごいと思いました。無限の可能性があることに感動した。世の中には私たちの知らない菌がまだまだたくさんあり、発見されていなくて名前のないものもたくさんあるそうです。将来的にはこれらの微生物が環境問題など様々なところで活躍してくれると思うので今後微生物に注目していきたいと思います。

島崎研究室:昔はクーラーなどが無かったため、涼む工夫がされていましたが、今はスマートハウスなど住宅で工夫がされていることを知りました。全てを便利なものにして新しいものに変えるのではなく、昔の暮らしの良いところ(クーラーを使わないための工夫・地域とのつながり)と、便利な暮らしが合わさったような社会がいいと思いました。

【謝辞】山梨大学生命環境学部の先生方には心から感謝申し上げます。

『山梨県立科学館』にて自然科学同好会が科学ボランティアに参加しました

5/3・4、山梨県立甲府南高校と共同で、山梨県立科学館にて科学ボランティアを行いました。ゴールデンウィーク中ということもあり、たくさんの方が参加してくださいました。科学ボランティアの内容は子供向けの実験教室でしたが、大人も楽しめる内容でした。

主なものは、物理系実験が紙飛行機・風船ロケットの作成、クリップを使ったカエル、振動でおどるヘビなど5つ、化学系実験が人工イクラでした。加えて、山梨英和のソーラークッカーのブースをテラスに設置していただき、市販と手作りのソーラークッカーの両方を展示し、その原理と活用法の説明も行わせていただきました。

手作りのソーラークッカーは、作成方法のプリントを用意しその場で作成・実演も行ったため様々な年代の方に興味をもっていただくことができました。再生可能エネルギーや災害時の使用など、地球にやさしいエネルギーを知っていただくよいきっかけになったと思います。

生徒たちにとっては初めて行う科学ボランティアでしたが、大変有意義な経験となりました。人前で説明をすることの自信も得ることができました。この経験を活かし、これから行う科学ボランティアや他校との交流がより良いものとなればと思っています。

 

 

 

環境科学会2013年会で『最優秀賞』と『優秀賞』を受賞した自然科学同好会の様子が新聞掲載されました

9/3~4、静岡県コンベンションアーツセンターにて行われた環境科学会2013年会において、『最優秀賞』と『優秀賞』を受賞した自然科学同好会の活躍が新聞に掲載されました。

「環境科学会で最優秀賞」読売新聞(9月8日付)/「身近な環境研究 最優秀」朝日新聞(9月10日付)

 

自然科学同好会、環境科学会2013年会において『最優秀賞』と『優秀賞』を受賞!!!

9/3~4、静岡県コンベンションアーツセンターにて行われた環境科学会2013年会において、本校の自然科学同好会が以下の2研究のポスター発表を行いました。

・「ササラダニによる山梨県甲府市愛宕山の環境評価」

・「太陽熱を利用した廃食油からのバイオディーゼル燃料生産」

ポスター発表(エントリー63研究)の審査の結果、学部生・高専生・高校生部門において、「ササラダニによる山梨県甲府市愛宕山の環境評価」が最優秀賞、「太陽熱を利用した廃食油からのバイオディーゼル燃料生産」が優秀賞を受賞することができました!

この結果が発表されると、高等学校の最優秀賞受賞に驚きの声が上がると同時に賞賛の拍手が鳴り響きました。
生徒たちも、自分達の研究の成果が認められ満足感を持って学会発表を終える事ができ、生徒一人一人が自分に自信を持つことの大切さ、努力することの意味など多くのことを学ぶことができました。

受賞したポスター発表(全63研究)   
ポスドクおよび博士課程部門  
最優秀賞:「家庭における複数の環境配慮行動を対象とした個別心理モデルの構築と評価」東京大学
優秀賞:「森林から放出されたBVOCがBVOC由来二次有機エアロゾル生成に関与する制御要因の解明」静岡県立大学
優秀賞:「Economy – Wide Material Flow Analysis and Macro   Indicators in Developing Uzbekistan」Toyohashi University of Technology 

修士課程(博士課程前期)部門  
最優秀賞:該当なし
優秀賞:「ベンゾ[a]ピレンの生体応答は明期と暗期で異なるか?」静岡県立大学
優秀賞:「一般環境大気中の六価クロム濃度変化への環境因子の網羅的検討」横浜国立大学
優秀賞:「離島地域の新エネルギー導入による地域社会への影響と課題」大阪大学
優秀賞:「低物質社会に向けた資源蓄積量の生産性に関する研究」名古屋大学   

学部生・高専生・高校生部門  
最優秀賞:「ササラダニによる山梨県甲府市愛宕山の環境評価」 山梨英和高校 
優秀賞:「事業所排水のPRTRデータとWET試験の関連性についての考察」富山県立大学 
優秀賞:「太陽熱を利用した廃食油からのバイオディーゼル燃料生産」 山梨英和高校

 環境科学会のホームページはこちら→http://www.ses.or.jp/