生徒,礼拝のひとコマ

4月2015

放送礼拝 語学部

語学部礼拝 ペテロの手紙一 4章10節 

あなたがたは それぞれ賜物を授かっているのですから、神の様々な恵みの良い管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい。

中学1年の時、私がはじめて語学部の先輩方の発表を見た時のことを今でもよく覚えています。素敵な衣装を身に着け、堂々と英語で劇をする先輩方の姿に強い憧れを抱きました。語学部に入って、いつか、私も先輩のように舞台の上で演技してみたいと強く思い、入部しました。この5年間、私は語学部員として活動する中で、劇を作り上げることは決して容易いことではないことを知りました。華々しいステージに到達するまでにはたくさんのプロセスがあり、到底一人の力では成し遂げられません。気の遠くなるような長い時間と多くの労力が必要とされるのです。演じる題目をみんなで話し合って決めることから始まり、英語の台本を書くこと。時代背景やその舞台の文化を学ぶこと。そして、キャスト、音響、照明、大道具、衣装などの分担を決め、自分に与えられた仕事に必要な準備をすること。1つのものを作り上げていくとき、当然ながらそれぞれにイメージするものに違いがあり、意見が合わない時もあります。自分の希望を主張するだけではなく、時には歩み寄ることも求められます。全員の意見を一つにまとめるのには苦労しますが、そのプロセスから学ぶこともたくさんあります。

私は中学生の時に先輩から与えられた役にとまどったことがあります。それは「意地悪な役」・「激しく怒る役」でした。役になりきることに恥ずかしさもあり、激しい怒りをどのように表現すればいいのか途方にくれる日々でした。自分の表現力の乏しさに苦しんでいたとき、キャストを担当する仲間が、1つのセリフをいろいろな表情や声色、動きで練習している姿を見ました。周りの部員に意見を求めながら、よりよいものを求めていく姿に私は刺激を受けました。彼女は演技が上手で苦労などしていないと思っていましたが、こんなにも一生懸命なのだと気づいたとき、私も自分の役としっかり向き合わなくてはいけないと強く思ったことをよく覚えています。そして、それまで自分のことしか見えていませんでしたが、周りを見渡すと、それぞれが自分の仕事に責任をもって精一杯努力していることがはっきりとわかりました。黙々とセットを作っている仲間の姿、音響などの演出をじっくり考えている仲間の姿は私を勇気づけてくれました。先輩、友人、後輩から、役に対する印象や考え、アイディアやアドバイスをもらいながら自分なりに試行錯誤し、役作りを進めていくことが出来ました。また仕上げに向かう中で、全員が劇をよりよいものにしようと、細かいところまでこだわり、意見を出し合っていく過程が本当に充実感があり、実りの多い時間でした。本番では練習の成果を発揮することができ、達成感を共有することができました。仲間の存在の大切さに気付き、改めて、劇を完成させることは1人の力だけではできず、また、たった1人でも欠けると成り立たないことを実感しました。

 語学部に所属していても、全員が同じことを得意としているわけではありません。演じることに喜びを感じる部員もいれば、それよりはセットや小道具を作ることが得意だという部員も、音響や照明にやりがいを感じる部員もいます。私は部活動を通して、自分には上手くできないことを得意として、進んでやり遂げてくれる仲間がいる事に気づきました。また、目立たないことも部のために丁寧に誠実に果たしてくれる仲間がいることにも気づきました。一人ではすべてをなすことは出来ませんが、皆が力を出し合えば劇を完成させられるという経験は、「全体の為に自分に出来ることを精一杯心をこめてすることが大切なのだ」ということを私に教えてくれました。これは語学部の活動に限らず、どの部活動でも、クラスや学年でも、そして社会のなかでも大切なことだと思います。私たちは、友達と同じようにできないことがあると、落ち込んだり、ねたんだりしてしまうことが多くあります。しかし、今日の聖句にあるように、それぞれに与えられているものは違って当然で、それを惜しみなく出し合えば、共に大きなことを成し遂げられるのです。補い合える仲間がいることは幸せなことです。自分にできないことを嘆くのではなく、出来ることを全力でする。そして自分の欠けたところを補ってくれる人たちに感謝する。1人ひとりがこの気持ちでいれば、大きな力がうまれるということを常に心にとめて生活していきたいと思います。

お祈り
神様、今日も放送を通して礼拝を守れたことに感謝します。今日は私たちが語学部の活動を通して気づいたことをお話しました。1人ひとりが自分の力を集団のために発揮すること、そしてお互いが欠けたところを補い合い、感謝しあう気持ちを忘れずに歩むことができますよう、お支え下さい。
この祈りを尊き主イエスキリストのみ名によって御前にお捧げいたします。アーメン。

放送礼拝 マンドリン部

マンドリン部放送礼拝
コリントの信徒への手紙二 12章10節

こころが折れそうになったとき、立ち上がれないと思ったとき、心の支えとなるものはありますか。自分が弱いとき、自分を強くしてくれるものは何ですか。

マンドリン部に入って六年目となりますが、わたしは学年が上がるたびに、自分を強くしてくれるものの存在に気づきます。私にとって自分を強くしてくれるものの一つは、ともに頑張る仲間です。

マンドリン部は合奏を行います。一人ひとりの音色をあわせて一つの曲を作り上げていきます。一人では決して合奏は成り立ちません。しかしその根本にあるのは個人での演奏です。一人ひとりの音がしっかりとしていなければ一つの曲を作り上げることはできないのです。つまり合奏は演奏者全員で作り上げるものでもあり自分との戦いでもあります。

マンドリンはトレモロ奏法とピッキング奏法という演奏法を交えながら演奏するため、曲の最初から最後まで右腕を振り続けます。本当に腕が取れてしまうのではないかと思う曲にもたくさん出会います。一曲10分を超えるものも珍しくない中で腕を振り続け、さらに表現をつけていくことは、六年たった今でも簡単には感じられません。
私は演奏中、あまりのつらさに腕を止めてしまいたいと思ったことがあります。そんな時ふと演奏するほかのメンバーの手元に目が行きました。強く振る腕を見たその瞬間、私だけ手を止めてはいけないと思いました。疲れ切った腕に力が戻る感覚は気のせいではなかったと思います。

そんな些細なことだけで、私は仲間の有難さを感じました。一人で戦っていて、もうやめてしまいたいと思ったとき、周りを見渡してみると、きっと私たちを支えてくれるものがあると思います。部活のなかで私を支えたのはどんなときも先輩や後輩、先生方、家族、仲間です。

それは合奏に限らず、勉強でも人間関係でも私たちの歩んでいく人生も同じです。
こころが折れそうになったとき、立ち上がれないと思ったとき、周りに私たちの心の支えとなるものがあることは本当に大きいです。それが仲間であったり、家族であったり、大切な人からもらった言葉や音楽かもしれません。そして何より私たちには神様がいます。

私にとって自分を強くしてくれるもう一つのものは、この今日の聖書の御言葉です。私が部活で落ち込んでいたときにちょうどこの聖書の御言葉に出会ったことは、今考えると神様のお支えがあったとしか思えません。

弱いときにこそ強い。私たちが弱いとき、きっと私たちを導くものがあります。しかしその道を歩くのはほかでもない自分です。弱さのなかでこそ周りを見て、自分を支えてくれるものに目を止めましょう。そしてまた自分の足で前に進んでいけるといいと思います。

放送礼拝 高校生徒会

創世記1:1~5   生徒会

今日読んだ聖書の箇所は、聖書の一番初めに書かれている箇所で、神様が今、私たちが住んでいるこの世界を作られた時のお話です。

そうぞう、この言葉を聞いたときに皆さんはどの「そうぞう」を思い浮かべますか?今日の聖書の箇所にもある、何かを作るときに使う創造、Creation、または私たちがものを思い浮かべるときに使う想像、Imaginationを思い浮かべた人もいるでしょうか? 私たちの周りには色々な「そうぞう」という言葉がありますが、今日はCreationとImagination、この二つの「そうぞう」についてお話ししたいと思います。

先日、高校3年生が参加した修養会で牧師先生に伺ったところ、神様はすべてのものを創られるときにImaginationをしてイメージを作られてからCreationという行動に移されているそうです。創世記を読み進めると分かることですが、神様はまず光を作り昼と夜を分け、2日目に天を作り、3日目に大地、海、草木、4日目に太陽、月、星を、5日目に魚と鳥、そして6日目に動物、最後に私たち人間が造られるという順番で天地創造を行っています。このことは、神様は人間が生活する中で必要なものをImaginationして作るものの順序を決め、すべてを整えられた後に人間を造られことを表しています。

また、神様は人間を御自分の姿に似せて作られました。ですから人間は神様からImagination とCreationという能力を与えられている唯一の生き物だともいえます。鳥が巣を作るように、他の生物の中にも、物を作る能力があるものもいます。しかしImaginationの方の想像ができる生き物はきっと私たち人間しかいないでしょう。人間はこれまで様々なImaginationを通して物を作り、生活を豊かにしてきました。

神様から人間に与えられたImaginationと Creation、私たち高校生・中学生には何ができるでしょうか。私たちはまだ人生をそんなに長く生きてきているわけではありません。また、大きなものを作り上げる力もありません。しかし、私たちには若さがあります。若い視点でまず身近なところを見渡してみれば、様々なことを「よりよくしたい」、と想像できるのではないかと思います。そしてこのImaginationを、実際に行動に変えていくことが今の私たちにできるCreationではないでしょうか。
例えばみんなが積極的にボランティア活動に参加するためには何が必要なのか、想像してみましょう。例えばみんなが気持ちよく生活できる教室とはどんなものなのか想像してみましょう。「よりよくしたい」と思えることが見えてきませんか。そうしたら一つひとつを行動に変えていくことができるはずです。

今年度の生徒会年間テーマはImaginationです。映画界の喜劇の王様と呼ばれるチャップリンの「行動力を伴わない想像力は何の意味も持たない。」という言葉にあるように、想像力を行動力に変えていけるよう、そしてこの山梨英和をより良い学校にしていけるよう1年間、全校の皆さんと共に、私たち生徒会役員一同努力していきたいと思います。

お祈りします。神様、今日も新しい朝をありがとうございます。今日は神様から与えられたCreationとImaginationという2つの能力についてお話ししました。一人一人に与えられている賜物を生かし、皆が実りある学校生活を送れますように。
このお祈りを尊き主イエス・キリストの御名において御前におささげいたします。
アーメン