3月2016

本校教員がSSHの取り組みについて講演しました

3月26日(土),お茶の水女子大学において「第2回 リケジョ 未来シンポジウム」が開催され,本校の理科教員が女子の理数教育とSSHの取り組みについて講演しました。

このシンポジウムはお茶の水女子大学理系女性教育開発共同機構の主催によるもので,女性の理系への進路選択の促進や,理系へ進んだ女性の社会での活躍を目指して実施されました。本校教員からは「リケジョの種を蒔きましょう」と題して,山梨英和のSSHの取り組みから得られた情報をもとに,女子が理数系に進学する上でのジェンダーバイアスの分析と女子に特化した教育の必要性についてお話ししました。

参考HP→  http://www-w.cf.ocha.ac.jp/cos/info/rikejo2open/

▼講演会チラシ

▼講演抜粋







生徒会誌「楓」に寄せて

将来の土台を築く  2016年3月

校長  三井 貴子

 山梨英和中学校・高等学校の今年度の教育目標は「自立した生徒を育てるⅡ~自分で考え行動できる生徒の育成」でした。日々激変している現代社会において「どう生きるか」は私たち一人ひとりに与えられた極めて重要な課題です。その土台を築くのが山梨英和での学びです。生徒会活動もまた、「自分で考え行動する力」を培う貴重な場です。この一年間の生徒会活動を通して、みなさんの飛躍的な成長に心打たれました。

 生徒が企画・運営を行う全校行事の代表的なものとして学園祭があります。生徒会本部役員を中心にPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action)により振り返り、前回の反省をもとに計画・実行し、毎年確実に進化しています。準備段階からの様子や当日の動き、成果を見ても明らかです。このPDCAサイクルは全てに共通して言える事で、生徒会活動のみならず学習面においても、向上するためには必要不可欠な手法です。この習得は大きな強みです。

 今年度のスポーツデーはウォーカソンでした。タイやラオスの学校に行けない子どもたちの奨学金をスポンサーに出していただくために、みなさんは自分自身に挑戦しながらゴールを目指しました。「完走率100%」を目標に掲げ、体育委員を中心に準備を進めました。「他者のために自分ができることを実践したい」という熱い想いが実を結び、完走率98%を達成しました。先輩や保護者の方々からの「がんばって!」という声かけが大きなエネルギーになりました。このウォーカソンの取り組みは本校の教育理念そのものであり、ゴールするみなさんの姿に胸が熱くなりました。保護者の方々の手作りのトン汁を美味しそうに食べているみなさんの笑顔は本当に素敵でした。お支えくださった全ての方々に感謝いたします。

 みなさんの学校生活は本当に多忙です。一日二十四時間ではとても足りないほどです。でも、その限られた時間を最大限に活用して学習に生徒会活動に取り組んでいたみなさんは、それぞれの場所で輝いていました。全てをここで紹介することは不可能ですが、その成果は「生きる力」として、確実にみなさんの将来の土台となっています。

みなさんは「神様から頂いた賜物を見いだし、それをどのように活かすことができるのか」を山梨英和での生活の中で考えながら歩んでいます。自分にできることを行動に移していく。これは本校の校訓である「敬神・愛人・自修」の実践にほかなりません。

一九三〇年に、グリンバンク先生が、県下に先駆けて活動を開始した「校友会」が八十年以上の時を経て、現在に脈々と受け継がれていることを嬉しく思います。

十代の日々は、人生の宝です。神様から与えられた命に感謝して、山梨英和の生徒であることに誇りを持ち、中学校・高校生活を送ることができますよう祈っています。

高校1年修学旅行に寄せて

「平和を実現する人々」 2016年3月1日~5日

校長 三井貴子

 「平和を実現する人々は幸いである。その人たちは神に子と呼ばれる」(マタイによる福音書第5章9節)

現在は過去の先人たちの歩んだ過去の上に存在します。それは必ずしも輝かしい功績ばかりでなく、消し去りたいと思うような痛ましい歴史でもあります。日本の歴史も例外ではありません。戦争という名の下に戦うことが、被害者にとっても加害者にとっても、どれほど精神的・肉体的な苦痛を伴うものであるかは、経験した者でなければ本当にはわからないでしょう。しかし、私たちは幸いにも、その経験者の方々から肉声でお話を伺うことができます。今年戦後71年を迎え、戦争体験者の高齢化が進む中、みなさんは、そのことが赦される最後の世代であることを真剣に受け止めなくてはなりません。

 山梨英和高校の修学旅行には「平和学習」という大きな目的があります。十分な事前学習を行い現地での学びを深めて欲しいと思います。この一年間の学びを通して、聖書に示されている「平和を実現する者」として、一人一人が未来を築いていくことができるよう祈っています。

聖歌隊定期演奏会に寄せて

定期演奏会に寄せて 2016年3月23日

校長 三井貴子

 

山梨英和中学校・高等学校第28回聖歌隊定期演奏会を聖歌隊の一年の活動の集大成として、本日開催することができ本当に嬉しく思います。

聖歌隊の透きとおった女性合唱とハンドベル演奏は幅広い年代の方々から愛され、演奏依頼は増える一方です。それは、「喜びと感謝を」という年間テーマを掲げ、このことを常に念頭においた活動、演奏が、聴く方々の心に響いたからだと思います。今年度も県内外における様々な大会で輝かしい結果を残すことができました。感謝いたします。

本校の最後の宣教師としてお働きくださったD.ロジャース先生が日本ではまだ珍しかったハンドベルを寄贈してくださったことにより始まったハンドベル演奏が、これからも聴いてくださる方々に平安を与えるものとなるよう心から祈っています。

生徒たちの強い希望により、3度目となります宮城での復興支援ボランティアに出かけます。「喜びと感謝を」胸に歌声を届けてほしいと願っています

本日ご来場の皆様が、歌とハンドベルの響きを通して、音楽を身近に感じていただけたら幸いです。どうぞ、最後までゆったりとお楽しみください。

マンドリン部定期演奏会に寄せて

第49回定期演奏会によせて  2016年3月21日

校長  三井 貴子

第49回山梨英和中学校・高等学校マンドリンクラブ定期演奏会おめでとうございます。

本校マンドリン部は昭和39年(1964年)、当時本校PTAのメンバーであり、県議会議員であった9名の方々から、マンドリン、マンドラ、ギター、のマンドリン合奏の一式が寄贈されて誕生し、飯島国男氏(後に本校PTA会長)のご指導で活動が開始されました。そして1966年に第一回演奏会が当時の県民会館映画講堂で開催された、と記録に残っています。以来、県下の中学校・高等学校唯一のマンドリンクラブとして、現在は桜本久先生・斉藤先生にご指導いただきながら、ますます活躍するクラブと成長してきました。応援してくださっている全ての皆様に心から感謝申しあげます。

中学1年生が大勢入部し、パブリックホールの横を通るたびに、日々熱心に練習に励む姿を見てきました。繊細なマンドリンの音色と、落ち着いたマンドラが引き締め、ベース・ギター・セルでどっしり支えてハーモニーを奏でると、心に響いてきます。今年度も全国高等学校ギター・マンドリン音楽コンクール出場を始め、県内での訪問演奏もさせていただきました。また、講習会にも参加し基礎から教えていただきました。これらの演奏活動を通して、様々な面で豊かに育てていただきました。

本日の演奏会のテーマは『星彩』です。昨年度のテーマは『彩』でした。「前年度から成長した部員一人一人が、星のように輝く演奏会にしたい」という生徒たちの想いが込められています。曲目もマンドリン曲の王道的な作品から、最近のヒット曲まで多彩なラインナップとなっています。生徒たちの心からの演奏を、どうぞ最後までお楽しみください。

中学卒業式贈る言葉

山梨英和中学校卒業式贈る言葉

2016/03/17

校長 三井貴子

 

皆さん、山梨英和中学校ご卒業おめでとうございます。義務教育に終止符を打つときが来ました。また、晴れて今日の日を迎えられた保護者の皆様、心よりお喜び申し上げます。

山梨英和における中学校の卒業というのは、ある意味ではまだ中間点であり、中高6年間の生活の中では、一つの通過点に過ぎないと思われるかもしれません。しかし、中学卒業式は、皆さん一人一人がこの3年間の生活を振り返り、山梨英和で学ぶという事は、自分にとってどういう意味があるのか、ということについて、一度立ち止まって考える機会であると思います。

皆さんは、山梨英和のキリスト教信仰による教育理念を土台として、校訓である「敬神・愛人・自修」を溶け込ませた本校独自の教育プログラムを通して、豊かに育まれてきました。

私は、今日の卒業式を前に、皆さんが入学してからの学年通信を読み返してみました。1年生の第5号の学年通信にはメープルスクールの感想が載っていました。「キャンドルサービスで気づいたことは、私たちはすごく大切な存在だということです。何があっても神様がついてくれることを信じ、自分のことをだめだと思わない事です。自分らしく、胸を張っていけばいいんだと改めて思いました。これからも、このことは忘れず前向きに生きていきたいです。」この時の気持ちを覚えていますか? 神様の愛、自己肯定感の重要性に気づき始めていますね。これは校訓の「敬神」です。また、初めての学園祭の合唱部門の感想をこんな風に書いています。「私は合唱係でした。なった時は私がこんな大切な役をしていいのかと思いました。とても不安な気持ちでいっぱいでした。いざ練習をしてみるとつまずくことだらけでした。しかしみんなが協力してくれたおかげでとてもいい歌を作り上げることができました。本番では緊張のあまりあせってしまい本当の力を出し切る事が出来なかったのではないかと思います。でも、みんなで楽しく終わる事ができたので良かったと思います。」つまずきからの立て直し、頑張ったのに緊張して本当の力を出し切れなかったという貴重な経験をしましたね。これは校訓の「自修」です。2泊3日のスキー教室では更に成長が見られます。「最初は何度もころんでいやになることもありました。私たちの班は日がたつにつれチームワークがよくなっていきました。転んだ子がいると、みんなで助けに行き、私が転んだ時も班の子が助けてくれて、とても嬉しかったです。これからの生活でも人を助ける事を大切にしていきたいです。パラレルターンをもう少し上達するように、機会があったら頑張ってやりたいです。」助け合う事の喜びを実感しましたね。また、向上心も芽生えていますね。これは校訓の「愛人」です。

2年生の4月には「世界一大きな授業」で児童労働を強いられている子供たちの解放を目的とした”Free the Children”という団体について学びました。「私たちの住んでいる日本では児童労働なんて考えられません。世界には一日中働かされている子供が1億人以上いる事を知り驚きました。その現状を知り行動できる彼はすばらしいと思いました。最初は少人数から声をかけていき、今では国際的に広がっていてすごいと思いました。何事も無駄だと決めつけてはいけないと思いました。」世界で起こっている現状に目を向けるようになりましたね。また、はじめから無駄だと決め付けないことにも気付きましたね。校訓の「愛人」ち「自修」です。9月には、山中湖でのキャンプを行いました。「1日目はボートやカヌー、ネイチャーゲームをしました。ボートは最初漕ぐのが大変でしたが、友達と息を合わせて漕ぐうちに、とても速くなり楽しかったです。夜は班のみんなでカレーを作りました。火をおこして時間がかかったけれど、とてもおいしく出来ました。山登りは本当につらかったですが、友達と歌を歌いながら楽しく登れました。2年生の中で一番の思い出になりました。」神様が創造された自然の恵みを感じたキャンプでしたね。これは「敬神」です。

3年の11月には「平和を作り出す者」というテーマでリトリートを行いました。アンデレ教会でのお話を聞いて「この教会は戦後すぐに、戦争によって心に深い傷を負った人たちを慰めるために建てられた教会でした。戦争中、不必要とされていた障害のある人たちが清里に避難していたそうです。『不必要な人間などいない。私たちは一人ひとり神さまに選ばれて生きているから』と島田先生は教えてくださいました。壁にぶつかり悩む事があります。そんなとき、わたしなんて必要ないんだ、と思ってしまいます。でも神さまに守られているんだと感じる事ができました。」自分の弱さを認識し、神さまに感謝する姿勢がうかがえます。これは「敬神」・「愛人」です。最後の感想は中学3年間の集大成とも言える英語劇でした。他クラスの発表を見て感じた事を次のように書いています。「私たちの学年は2クラスしかないので、毎年どちらのクラスが賞を取れるかで学校行事にはかなり力が入ります。今年も放課後の練習の時に隣のクラスの劇の出来具合が気になっていました。本番は、キャスト全員の息がピッタリそろっていたことや声の大きさに圧倒されました。生徒の一人が自ら命を絶ってしまうシーンで涙が出てきました。負けた事は悔しかったですが、とても素晴らしい劇でした。」悔しさを感じながらも、相手の素晴らしさを認める事ができています。これは「愛人・自修」です。

このように山梨英和の教育は全て、本校の校訓である「敬神・愛人・自修」に繋がっています。皆さんは、山梨英和中学校での3年間を通して、驚くほど大きく成長しました。言うまでもなく、既に皆さんには、神様によって「敬神・愛人・自修」の種がまかれています。皆さん自身の感想にあったように、神様は皆さん一人一人をどんな時にも大切に思い、愛してくださっています。みなさんは、誰にも代えられない大切な存在なのです。

みなさんの学年は、全校で最も人数の少ない学年でしたが、一人一人が個性的で輝いていました。中学最高学年としての英語劇は2クラスとも非常にレベルが高く、皆さんのメッセージ「平和への想い」が私の胸に突き刺さりました。

皆さんは、この3月をもって義務教育課程を終了します。でも、マララさんが世界に発信したように、地球上には学校に行くことのできない子どももいます。また、安心して学ぶ環境にない子どもたちもたくさんいます。無事に義務教育課程を終了できることが当たり前ではない事を覚えておいてください。そして、他者のために自分に何ができるのか考えてみてください。山梨英和の校訓である「敬神・愛人・自修」をもう一度深く心に刻み、山梨英和中学校の卒業の時といたしましょう。

これから高校生活に向かう皆さんには、今まで以上に大きな試練が待ち受けていることでしょう。しかし同時に今まで以上に大きな喜びや充実感を伴った、より深い学びも経験することでしょう。どんな時にも、どんな状況の中にあっても、希望を失うことなく、いつもあなた方と共にいてくださる神様がおられることを覚えて、勇気をもって歩んでいってください。みなさんの今後の活躍を期待し、お一人お一人の前途に神様の祝福と導きが豊かにありますようにと祈りつつ、贈る言葉といたします。

高校卒業式式辞

山梨英和高等学校卒業式式辞

校長 三井貴子

3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。この懐かしい学舎に別れを告げて、これから新しい道に進み出そうとしている皆さんを、心から祝福をもってお送りしたいと思います。また、この3年間、あるいは6年間、陰になり日向になってお嬢様方を支え、その成長を見守ってこられました保護者の皆様、本当におめでとうございます。重ねてお慶び申し上げるとともに、長きにわたる山梨英和に対するご理解とご協力を心より感謝申し上げます。また本日の卒業式にあたり、ご多忙の中、多くのご来賓の方々をお迎えし共に卒業式をお祝いいただけますこと、心より感謝申し上げます。

さて皆さんは、今卒業の時を迎えて、山梨英和での日々をどのように振り返っていらっしゃるでしょうか。皆さんは、それぞれに違った経験を通して、喜びだけではなく、時には悩み、苦しみ、もう立ち上がれないと思ったこともあったでしょう。しかし、皆さんの周りには、仲間がいて、家族がいて、先生がいて、そして、最も背後で見守ってくださる神様がいたからこそ、今ここに大きく成長した皆さんがいるのです。皆さんは、山梨英和が文部科学省よりスーパー・サイエンス・ハイスクールに認定された年に、その一期生として入学しました。何がどのように変わるのか、非常に不安な中でのスタートであったと思います。実際、新しい改革を進めるためには教師・生徒共に想像を絶するエネルギーが必要でした。道なき所に、道を切り拓くことは本当に大変なことです。しかし、それらの苦難を乗り越えたからこそ今があるのです。1年目は理数強化クラスのみの課題研究でしたが、2年目からはGlobal Studiesという文系の科目をスタートさせました。3年目となる今年度からは学年全員がSSHの指定となり、それぞれの課題研究に取り組み、来週3月12日に行われるSSH成果発表会の準備を進めています。年々、確実に道が広がりつつあります。初年度より、全員で参加したのはSSH特別講演会です。様々な分野の優れた科学者に講演をして頂きましたが、忘れられないのは昨年度、コラニー文化ホールで中学1年生から高校3年生までの全校生徒で聴いた大村智博士の講演会です。昨年、大村博士はノーベル医学生理学賞を受賞されましたが、本校にとっても大きな喜びでした。大村博士の研究者としての業績は言うまでもありませんが、先生の真摯なお人柄に惹きつけられました。本校での講演を依頼した際に「私は中高生に講演した事がないので大丈夫かな?」と言われました。先生は女子美術大学の理事長をなされていたので、大学の付属高校でリハーサルをして、本校の講演会に臨んでくださったということでした。また、当日、SSH委員の生徒が司会進行を行ったことに痛く感動され「私は世界中で多くの講演をしてきましたが、生徒が司会をしてくれたのは初めてですよ」と大変褒めてくださいました。私にそっと「司会をしてくれた生徒の名前を教えてください」と聞かれ、伝えると、生徒の名前を一人づつ呼びながら直接お礼を言っておられました。私は頭が下がる思いでした。大村博士は、イベルメクチンを開発し、年に2億人の命を救ったことを高く評価されノーベル賞を受賞されましたが、「この受賞は私が代表で頂くのであって、これまで研究に携わってきた全ての方々のものです」とおっしゃいました。そして、この受賞を待たずして亡くなった同僚と奥様の写真をストックホルムに持って行ったのも、先生のお人柄を表していると思います。ノーベル賞授賞式後のインタビューで、先生は「敬神崇祖(けいしんすうそ)」という言葉で心境を語っています。「神を敬い先祖を崇める。この気持ちが人を育てる」と言われました。「敬神」は山梨英和の校訓です。大村博士は、失敗に対して次のように言われました。「新しいことに挑戦して、新しいことをすれば必ず失敗するが、その失敗は必ず将来の宝になる」皆さんは、この言葉の通り、山梨英和に新しい歴史を刻みました。この3年間の苦労や失敗は必ず将来の宝になるはずです。このように大村先生との出会いは、皆さんにとって大きな宝です。文系・理系に関係なく、大村先生の「他者のために」という生き方から、自分自身の問題として多くを学んだはずです。実際、皆さんの中には大村先生の講演が進路決定のきっかけになった人もいると聞いています。これからも、失敗や困難を乗り越えて力強く前進してください。

山梨英和を巣立つにあたり、2つのメッセージを送ります。1つ目は「山梨英和での出会いをこれかもずっと大切にして欲しい」ということです。まずはじめに神様との出会いです。これからは毎日礼拝をする環境にない人も多いと思いますが,常に身近に聖書・賛美歌を置いておいてください。皆さんを強め支えてくれるはずです。次に山梨英和で育んだ友情です。お互い全く違う道に進んでも,心を許せる仲間の存在は宝物です。2つ目は,山梨英和の校訓である「敬神・愛人・自修」を実践する人になって欲しいということです。皆さんの中には,既に神様によって種がまかれています。そして柔らかい新芽が出はじめています。皆さんは,多彩な才能を神様から与えられています。常に自己肯定感を持って,一歩一歩確実に前進してください。神様は,みなさん一人一人を愛してくださっており,どんな時にもお見捨てになることは決してありません。他者との比較においてではなく,自分らしい「敬神・愛人・自修」を実践していってください。皆さんには,戻れる場所があることを覚えていてください。20年後の自分に向けての手紙を書いていただきましたが,卒業して20年目にホームカミングを行いますので,必ずここに戻ってきてください。そして20年前に書いた自分への手紙を読んでください。その段階でもう一度人生を振り返ってみてください。その時まで,山梨英和高校の卒業生であることに誇りを持って,自分の道を切り開いていってください。

最後に入学式で読まれた聖句で皆さんをお送りしたいと思います。ヨハネによる福音書15章16節「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたを選んだ。」

皆さんは、神様に選ばれて山梨英和に入学し、その学びを終えて今日卒業します。この事を常に心に留めて、これからの人生を歩んで行ってください。お一人お一人の前途に,神様の導きと祝福が豊かにありますようにお祈りし式辞といたします。

2016年2月29日

高校2年生が山梨県庁へ提言書を提出しました

3月12日に行われたSSH研究発表会で、高校2年4組と1組は特別合同授業を持ち、20年後に地元・山梨がどのような地域であってほしいかを話し合いました。この授業のねらいは、4組が昨年10月にドイツ国南部研修で学んできたドイツの環境政策と、1組が1年間「住みやすい街づくり」というテーマで取り組んできた課題研究の成果を共有し、20年後の山梨県を今よりももっと住みやすい街にするために何が必要かを考え、意見を発信することでした。
3月24日、生徒代表としてSSH委員と有志6名が山梨県庁を訪問し、新井ゆたか副知事に提言書を手渡しして意見交換してきました。
以下は提言書の一部です。

【はじめに~今から20年後の山梨がどんな地域であってほしいか】

 私たち高校2年生は、1年後には高校を卒業し、私たちの多くが県内外の大学等に進学することになります。将来、山梨に住みたいかというと、2クラス43名のうち「県内に住みたい」という回答と「県外で住みたい」と思う人はほぼ半分ずつの割合でした。「県内に住みたい」と回答した人たちの理由としては、「山梨は自然が多いから」「山梨を愛しているから」で、「県外に住みたい」と回答した人たちの理由としては、「自分の就きたい仕事がなさそうだから」「老後は住みたいと思うが、働き盛りのうちは県外が良い」でした。

私たちは今から20年後の2036年において、山梨がどんな地域であってほしいかを話し合ってみました。「自然豊かな街」、「子育てがしやすい街」、「交通の便が良い街」、「一極集中型ではなく、あちこちに商業施設が分散している街」などの意見が出ました。「山梨の豊かな自然を壊さず、でも生活に便利で、女性の視点で社会福祉が行き届いている街」-それが、私たちが求める20年後の山梨の姿です。

 そこで、私たちはこれまでの学習を通して学んだことや体験したことをもとに、県への提案を具体的に考えてみました。4組は2015年10月に環境を学ぶために参加したドイツ国南部研修をもとに、1組は「住みやすい街づくり」という課題研究をもとに以下の6点を提言します。

【県へ提案する6つのこと】

提言1:自家発電を促進する取り組み~パッシブハウス団地の建設促進

提言2:街中でも子どもたちが安心して遊べる社会づくり ~カーシェアリングの推進

提言3:ペットボトルのデポジット制

提言4:学校・県・県内企業の連携によるKids’ISO14000の取り組み

提言5:県庁の食堂への県産食品を使ったTable for Two メニューの導入 ~地産地消&途上国支援

提言6:母子保健に関する県のウェブサイトの改善とオリジナルキャラクターを用いた県政アピール

新井副知事からは、「高校生が主体的に調査・活動をしている点はすばらしい」とのお褒めの言葉をいただき、「政策が実現できない場合、どうして実現できないか原因を追究し、テーマを持ち続けることが大切であること、いろんなやり方を複眼的な視点で見てほしい」という激励のお言葉をいただき、それぞれの提言について具体的なご意見をいただきました。提言書手交後、生徒たちは、「実際に自分たちの意見を伝えることができて嬉しかった」、「1年間苦労して課題研究をしてきたのは、こういう意味があったということに気づかされました」と感想を述べました。グローバルな視点をもって地域社会でアクションを起こすこと-それが本校の育成していきたい力です。実際には実現不可能であったり非現実な提言であったとしても、今回、高校生の視点で地域社会をよくするための提言ができたことには意味があります。近い将来選挙権を持つことになる高校2年生にとって、社会へのコミットの仕方を学ぶ良い機会となりました。一方で、課題も見えてきました。それはもっと地域社会の課題や地方行政が行っている施策について学ばなければいけないということです。外を知ると同時に内を知る-それが今後の課題です。
お忙しい中お時間を作っていただいた新井副知事をはじめ、県庁のみなさんに感謝申し上げます。

 

「平成27年度SSH生徒研究発表会」を開催しました。

3月12日(土)、全校で平成27年度生徒研究発表会を開催しました。

公開授業とポスター発表、口頭発表が各会場にて行われ、今年度は特に山梨英和ならではの強みを活かし、英語での発表を随所に取り入れました。また、発表者1人1人が聴いてくださる方に「伝える」という思いをもって発表すること、研究したことを「分かりやすく」伝えること、研究したことで終わらせず、それが身の回りにどのようにつながっているのかを考え、つなげるための「アクション」を起こすことをねらいとしました。

外来者の方々からは、「テーマが年を重ねる毎に広がり・深まりが感じられ、SSHの成長がある。生徒も原稿の棒読みでない説明が多く、努力が見られた。」や、「多数の研究発表に取り組んでいて興味深かったです。単に調べ学習にとどまらず、課題と考察・発展が充実しているものが目立ちました。実験結果に対して有効に今後の実験の資料に利用してほしいと思います。実験内容の検討もさらに発展していってほしいと思います。」というご意見をいただきました。

また、生徒からは「今日は中学生から高校生までの幅広い分野の発表を聴くことができ、次にポスター発表をするにあたって説明の仕方やアイコンタクト、聞く人にとってどのぐらい分かりやすく発表すればいいかなど、とても勉強になりました。次にプレゼンをする機会があったら口頭発表を参考にがんばっていきたいです。」や、研究活動については「培地を培養するのに時間がかかる為、結果も出るのに時間がかかるが、どんな結果が出るか、その時まで分からない所が面白かった。また、出た結果に対してどのようにすれば考察・仮説を立証できるか考えることにやりがいを感じた。」という感想が聞かれました。

上級生の発表に刺激を受ける下級生たち、年を経るごとの目覚ましい成長ぶりが随所で感じられ、中高一貫教育の優位性を確信する機会となりました。また、生徒たちが今日の発表を通して、さらに課題研究に対する意欲を高めた様子がうかがえました。一方で、今後の課題は、口頭発表などの場面におけるディベートがより活発に行われることです。生徒たちが素直な疑問をぶつけあい、知性を高めあっていける土壌づくりをしていきたいと思います。

 

▼高校1年 公開授業「Science in EnglishⅠ」の様子
The outer planets and a review of astronomy    ※授業案はこちら→

▼高校2年 公開授業「山梨県への提言書~20年後の住みやすい街づくり」の様子  ※授業案はこちら→

▼中学3年 公開授業「環境ワークショップONLY ONE OCEAN~たった一つの海~」の様子
(GEMSテキストによるワークショップから アクティビティ1「リンゴと海」)
※授業案はこちら→         ※過去ログ→

▼ポスター発表(中2:自由研究 中3:環境学習)    ※過去ログ→

▼ポスター発表(高2英語教科クラス)    ※ポスター発表のテーマ一覧→

 

▼口頭発表1.
「土壌生息酵母を利用した廃棄物からの土壌改良剤に関する研究」(自然科学同好会)
Production of soil conditioner by soil yeast from waste

▼口頭発表2.
「Unicritical多項式のJulia集合の形状についての研究」(SSHⅡ)
A study on shapes of Julia sets of unicritical polynomials

▼口頭発表3.
「一石二鳥のカードゲーム~小学校における環境教育」(Global StudiesⅡ)
Card Game for Fun and Environmental Education

 

聖歌隊 第28回定期演奏会

 3月21日、聖歌隊の定期演奏会がコラニ―文化ホール小ホールで行われました。多くの方にご来場いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

 1年間の活動の総決算となるこの演奏会は、数々のコンクールで入賞を果たしている聖歌隊の実力を披露する第1部、ミュージカルでお楽しみいただく第2部、東日本大震災に思いをはせた第3部で構成されていました。

第1部はハンドベルと合唱です。
総文祭出場を勝ち取った聖歌隊の合唱を堪能されたのではないでしょうか。
第2部はミュージカル「オズの魔法使い」。
日頃の練習風景や学園生活が垣間見られるような楽しいステージでした。
第3部の合唱は、被災された方々や地域を思い、自分たちに何ができるのかを考えながら心を込めて歌いました。

 聖歌隊をはじめとする有志たちは、2年前から被災地のボランティアに参加してきました。第3部の前に、昨年の参加者によるボランティアの報告がなされました。参加して初めてわかる現実を生徒自身の言葉で語りかけられたとき、私たちの心の中には「忘れない」という思いがあらためて強いものになったのだと思います。今年も有志たちはボランティアに参加します。募金の呼びかけには多くの方々が協力してくださいました。ありがとうございました。