SSH,活動報告

3月2016

本校教員がSSHの取り組みについて講演しました

3月26日(土),お茶の水女子大学において「第2回 リケジョ 未来シンポジウム」が開催され,本校の理科教員が女子の理数教育とSSHの取り組みについて講演しました。

このシンポジウムはお茶の水女子大学理系女性教育開発共同機構の主催によるもので,女性の理系への進路選択の促進や,理系へ進んだ女性の社会での活躍を目指して実施されました。本校教員からは「リケジョの種を蒔きましょう」と題して,山梨英和のSSHの取り組みから得られた情報をもとに,女子が理数系に進学する上でのジェンダーバイアスの分析と女子に特化した教育の必要性についてお話ししました。

参考HP→  http://www-w.cf.ocha.ac.jp/cos/info/rikejo2open/

▼講演会チラシ

▼講演抜粋







高校2年生が山梨県庁へ提言書を提出しました

3月12日に行われたSSH研究発表会で、高校2年4組と1組は特別合同授業を持ち、20年後に地元・山梨がどのような地域であってほしいかを話し合いました。この授業のねらいは、4組が昨年10月にドイツ国南部研修で学んできたドイツの環境政策と、1組が1年間「住みやすい街づくり」というテーマで取り組んできた課題研究の成果を共有し、20年後の山梨県を今よりももっと住みやすい街にするために何が必要かを考え、意見を発信することでした。
3月24日、生徒代表としてSSH委員と有志6名が山梨県庁を訪問し、新井ゆたか副知事に提言書を手渡しして意見交換してきました。
以下は提言書の一部です。

【はじめに~今から20年後の山梨がどんな地域であってほしいか】

 私たち高校2年生は、1年後には高校を卒業し、私たちの多くが県内外の大学等に進学することになります。将来、山梨に住みたいかというと、2クラス43名のうち「県内に住みたい」という回答と「県外で住みたい」と思う人はほぼ半分ずつの割合でした。「県内に住みたい」と回答した人たちの理由としては、「山梨は自然が多いから」「山梨を愛しているから」で、「県外に住みたい」と回答した人たちの理由としては、「自分の就きたい仕事がなさそうだから」「老後は住みたいと思うが、働き盛りのうちは県外が良い」でした。

私たちは今から20年後の2036年において、山梨がどんな地域であってほしいかを話し合ってみました。「自然豊かな街」、「子育てがしやすい街」、「交通の便が良い街」、「一極集中型ではなく、あちこちに商業施設が分散している街」などの意見が出ました。「山梨の豊かな自然を壊さず、でも生活に便利で、女性の視点で社会福祉が行き届いている街」-それが、私たちが求める20年後の山梨の姿です。

 そこで、私たちはこれまでの学習を通して学んだことや体験したことをもとに、県への提案を具体的に考えてみました。4組は2015年10月に環境を学ぶために参加したドイツ国南部研修をもとに、1組は「住みやすい街づくり」という課題研究をもとに以下の6点を提言します。

【県へ提案する6つのこと】

提言1:自家発電を促進する取り組み~パッシブハウス団地の建設促進

提言2:街中でも子どもたちが安心して遊べる社会づくり ~カーシェアリングの推進

提言3:ペットボトルのデポジット制

提言4:学校・県・県内企業の連携によるKids’ISO14000の取り組み

提言5:県庁の食堂への県産食品を使ったTable for Two メニューの導入 ~地産地消&途上国支援

提言6:母子保健に関する県のウェブサイトの改善とオリジナルキャラクターを用いた県政アピール

新井副知事からは、「高校生が主体的に調査・活動をしている点はすばらしい」とのお褒めの言葉をいただき、「政策が実現できない場合、どうして実現できないか原因を追究し、テーマを持ち続けることが大切であること、いろんなやり方を複眼的な視点で見てほしい」という激励のお言葉をいただき、それぞれの提言について具体的なご意見をいただきました。提言書手交後、生徒たちは、「実際に自分たちの意見を伝えることができて嬉しかった」、「1年間苦労して課題研究をしてきたのは、こういう意味があったということに気づかされました」と感想を述べました。グローバルな視点をもって地域社会でアクションを起こすこと-それが本校の育成していきたい力です。実際には実現不可能であったり非現実な提言であったとしても、今回、高校生の視点で地域社会をよくするための提言ができたことには意味があります。近い将来選挙権を持つことになる高校2年生にとって、社会へのコミットの仕方を学ぶ良い機会となりました。一方で、課題も見えてきました。それはもっと地域社会の課題や地方行政が行っている施策について学ばなければいけないということです。外を知ると同時に内を知る-それが今後の課題です。
お忙しい中お時間を作っていただいた新井副知事をはじめ、県庁のみなさんに感謝申し上げます。

 

「環境ワークショップ」 ~ONLY ONE OCEAN~ たった一つの海

3月12日のSSH発表会の公開授業で「環境についてのワークショップ」を行いました。これは,GEMSのプログラムの一つを行ったものです。GEMSはアメリカのカリフォルニア大学バークレー校のローレンスホールオブサイエンスが開発したプログラムで,体験学習に基づき自立した学習姿勢・批判的な思考力を養い,科学(社会科学も含めて)・数学の中核概念を理解し,主要技術の習得を目指しています。

 今回は,「たった一つの海」というテキストを元に,私達は、海からどれだけの恩恵を受けていて,どんなダメージを与えているのか。それがどんな結果をもたらすのかを,理論的に考え・結果を想像することを目指しました。

 セクション1として,10日の各クラスでの授業で,私達が海について知っていること,海から得ていることについて考え,また海に対してどのようなことをやっているのかを挙げました。この日は,GEMSセンターからインストラクターの方も来て下さいました。

12日のセクション2のアクティビティでは,リンゴを地球に見立て,このうち陸上で人間が利用可能な土地・耕作可能な土地はどのぐらいなのかをリンゴを切り、それを円グラフに表して確かめました。その後,海のどのぐらいのところで漁業が可能なのかについて切って確かめました。「地球上の生命の大部分を支えているのは,海のほんの一部に過ぎない」と言うことが実感としてよくわかりました。

セクション3(宿題)として,この二日のワークショップで学んだことなどを小さな絵本にしました。インプットしたことをアウトプットする事で,知識は確かなものになり,また理解が深まります。絵本の中には,学んだことだけでなく,自分で調べたことを書き込んだ人もいて,主体的な学びが身についてきているということが現れていました。

 ジャパンGEMSセンターのHPはこちら→

公益財団法人日本環境フォーラムHP内でのJEMS紹介→







「Kids’ ISO14000プログラム初級編」 温室効果ガス排出削減量証明書をいただきました

12月~1月にかけて8名がチャレンジしたKids’ISO14000初級編で7名が国際認定証を頂きましたが,このたび8名の1か月間(削減に取り組んだのは実質3週間)の取り組みで,「CO2に換算して0.246tを削減しました」という削減証書を学校に頂きました。この8名が,今の取り組みを1年間続けると2.3tのCO2を削減できますという計算書もついていました。そして,このCO2は,全国でチャレンジした子供たちの分をまとめて国際芸術技術協力機構が市場で売却し,その代金を子供たちの名義で地球温暖化の被害国の子供たちの支援に使われます。

英和での8人の取り組みは,「お風呂はできるだけ間をおかずに家族が次々に入る。」とか「テレビをはじめ使わない器具のコンセントを抜く。」「リサイクル・リユースなどをしっかりやる。」など誰にでもできることですが,それぞれの家庭内で係を決めて忘れないように声を掛け合ったり,うっかり・・・を減らすために張り紙をしたりして継続できるよう工夫をしました。このようなちょっとした活動でも「続ける」ことで,これだけ目に見える形で結果が出てくるのです。CO2増加による地球温暖化は,待ったなしで解決しなければならない大きな問題です。最近の異常気象もその一つの表れです。何とかしなければならないのはわかっているけれど,地球規模で考えると自分一人ぐらい・・・と思うかもしれません。でも,今回のたった8人が3週間「行動した」ことで,このように目に見える形で CO2を減らすことができました。これを山梨県人みんなが,日本人全体がやればと考えると「小さな努力は,大きな結果を生む」ことがわかります。私達は,全員が24時間365日エネルギーを使いゴミを出し生活しています。その日常生活でほんの数分環境を気にかけるだけで,全く異なる未来につながります。来年度は,山梨英和としてもこのような取り組みをますます大きくしていきたいと思っています。

 

→過去ログ「Kids’ ISO14000プログラム初級編」①はこちら

「Kids’ ISO14000プログラム初級編」を実施しました

本校では、SSHの大きなテーマである“環境”について様々な取り組みがなされています。その一つとして今年度、新たに加わった「Kids’ ISO14000プログラム」は、 PDCA(問題解決のための方法論)の手法を使って“環境”をより具体的にとらえ、結果につなげる行為を子供たちに自ら経験してもらうためのものです。

今年度は、このプログラムの国際認定(初級編)の資格取得へ向けて、環境委員・自然科学同好会の生徒たち8名がチャレンジし、7名が国際認定証を授与されました。
チャレンジした生徒が中心になり、週毎にどのようにすれば水道・電気・ガス・ゴミの減量ができるかの計画を立て、実行し、振り返ることを繰り返しました。実際の行動は、家庭内全員の協力で行いました。ご協力いただいたご家庭には心より感謝申し上げます。
このプログラムに参加した生徒は、それまで「環境に優しい生活が必要である」「できることはしている」と思っていましたが、できることがもっとあったことに気づき、さらに自ら考え工夫する体験をしました。また、家族で協力するために、生徒が中心になって主体的に行動することで、効果が得られるということを実感しました。
Plan-Do-Check-Actionを繰り返し、問題解決の方法を実践したことは、今後の学習にも、他のいろいろな活動にも大きく活かせることと思います。

「Kids’ ISO14000プログラム」のHPはこちら→

平成27年度 SSH生徒研究成果発表会のお知らせ (小中学生向け)

山梨英和中学校・高等学校に進学をお考えのお子様と保護者の皆さま

下記の日程で「SSH生徒研究成果発表会」が行われます。
中学1年秋から取り組む自由研究や英語を取り入れながらの発表等、生徒たちも当日に向け練習を重ねています。オープンスクールとはひと味違った角度から本校の様子が見学できますので、ぜひお気軽にお越しください。当日受付も大歓迎です。

日時:2016年3月12日(土) 9:00~12:50(受付は8:30~9:00)
場所:山梨英和中学校(山梨県甲府市愛宕町112)
連絡先:山梨英和中学校・高等学校SSH事務局
TEL 055-252-6184/ FAX 055-251-7468
E-mail:eiwa-ssh@yamanashi-eiwa.ac.jp

※参加申込は3月9日(水)までにE-mailまたはFAXかお電話で上記事務局へご連絡ください。
申込書はこちらからダウンロードできます。