生徒,礼拝のひとコマ

6月2018

放送礼拝 剣道部

コヘレトの言葉4章9節〜12節

みなさんは、憧れているものがありますか。私は、英和に入学する前から剣道部に憧れていました。なぜなら、見た目がかっこいいからです。英和に入学してから何回も剣道部に見学に行きました。

その中で先輩方が一生懸命稽古をしていた場面が今でも印象に残っています。そして、自分も剣道をしたいという思いが強くなり、入部を決意しました。高校から剣道を始めることに対して不安なこともありましたが、先生方や先輩が全力でサポートしてくださったので、最初から部活に行くのが楽しみでした。時には優しく、時には厳しく指導してくださり、「先輩みたいな早い打ちができるようになりたい」と思うようになりました。

そして、数週間後、以前に注文していた剣道着が届き、「やっと私も剣道を本格的にできる」と思いました。しかし、現実はそう簡単ではありませんでした。体育着で剣道をやっていた時よりも、はるかにやることが増えて、「私は、本当に剣道部に入部してよかったのだろうか」と毎日のように考えました。自分の想像していた剣道よりも、はるかに覚えること、気をつけること、心がけることが多く、なぜ入部したのかもわからなくなり、苦しい日々が続きました。

しかし、「剣道が上手になりたい」という気持ちをいつも持ち続け、粘り強く頑張りました。部活にもだいぶ慣れ、高2に進級する頃、剣道部に大きな変化がありました。それは練習予定や練習内容、部費の管理などの役割を決め、自分達で部活を運営するようになったことです。そして、何度も話し合いを重ね、「テーマ」が完成しました。自分達で部活を運営しながら、テーマを達成するために、部長、主将、会計の仕事を担うリーダーがいます。月に1回リーダー会を開き、翌月の計画を話し合い、部会で部員全員に提案して、部員全員が現在の部活の状況が分かるようにしています。

その中で私は主将という役職についています。毎回の練習メニューの作成、稽古中に練習メニューの指示を伝える、また、試合があった日には部長とも話し合いながら試合の分析会の予定をたてるなどが仕事です。この他にも、私は主将として部員1人1人の様子を見て、積極的に話しかけることを心がけています。

様々な経験をすることができた部活も引退まで残りわずかとなりました。これまで私が部活を続けることができたのは、試合の時に送迎してくれた両親、剣道初心者の私に、最後まで丁寧に教えてくださった先輩、いつも真剣に私の指示を聞いてくれる後輩、そして全力でサポートしてくださった顧問の先生方のおかげです。

残り少ない活動期間となりましたが、今日この礼拝を担当するにあたって、今までの活動を振り返って、今日の聖句が思い浮かびました。この聖書の箇所は私が入部した時には部室に画用紙に書いて貼ってあったので、私は代々先輩が仲間との絆とこの聖書の箇所に重ねて頑張ってきたのだと思います。しかし、私は学年でたった1人の剣道部員です。先輩たちが考えた同級生との絆は、剣道のなかではありませんが、かけがえのない後輩の絆を持ってこの聖書の箇所を選びました。週末には最後の試合があります。今までにみんなと考えた得意技で1回戦突破できるように全力でのぞみます。そして、1分1秒の時間を大切にして最後の最後まで頑張りたいと思いました。

放送礼拝 水泳部

箴言17章17節
「 真の友はどんな時にも愛しつづけるものであり,苦難のときのために生まれた兄弟である。」

私が水泳という競技に出会ったのは、5歳の時でした。体が弱く入退院を繰り返していた私に、 体力づくりとして、両親がいくつかのスポーツを習わせてくれたものの1つでした。 5歳から通っていたこともあり、スイミングスクールにたくさんの仲間ができました。

水泳というと、個人競技で「1人」というイメージが強いと思います。しかし、実際泳いでるのは1人だったとしても応援してくれたり、毎日一緒に練習した仲間がいてくれます。辛い練習を一緒に乗り越えてきた仲間は本当にかけがえのない仲間になります。

大会では違うスイミングスクールだったり、県外の選手だったとしても同じ種目だったり、練習の話をするうちに仲良くなり学校も住んでいる地域も違うのに、「水泳」という共通点から親しくなった仲間もいます。タイムが悪い時も、お互いに気遣える。言葉を発しなくても、意思が伝わっている。そんな仲間に出会う事もできました。

私は泳いでいる時の孤独な時間が好きです。泳いでいる時は私にとって、自分と向き合える大切な時間です。何かモヤモヤする時も泳いでいれば自然と解決策が出てきたりします。将来のことを考える時も泳ぎたいと思うぐらいです。でも、中学三年生の時、水泳を高校に行っても続けるか、と大変悩みました。泳ぐことは大好きですが誰かに強制されて泳いだり、大会のためだけに泳いでいる自分が嫌になり、スイミングに行くことが苦痛になりました。

調子がいいのにタイムが出ずどうしていいのか、どうして泳いでいるのだろうと沢山悩みました。泳ぐのが好きだったはずなのに、いつの間にか嫌いと言っている自分に気づきました。仲間や親にもうまく自分の気持ちを伝えることが出来ず、一人で悶々と悩んでいました。そんな時に英和に行っていた先輩に、「英和の水泳部おいでよ!」という風に声をかけてもらいました。先輩に高校の事や、勉強と水泳の両立など相談しているうちに、自分の中で悩んでいた事が1つずつ小さくなっていきました。そして、再び泳ぐ事が楽しくなっていきました。

今朝の聖書の箇所をもう一度読みます。「真の友はどんな時にも愛しつづけるものであり、苦 難のときのために生まれた兄弟である。」私はたくさんの人に恵まれて今もこうして大好きな泳ぐ事を続けられています。そこには今日の聖書の箇所にもあるように、「本当の仲間とは、自分が悩んだり苦しい思いをしているときに側で愛を持って接してくれる人」だと感じました。

今年は高3になり、引退も間近です。また、出場できる試合も少なくなってきました。だから、時間を作って悔いの残らないように練習をしていきたいです。引退してからも、自分自身と向き合うために泳ぐ事を辞めずに休みの日などに泳いでいきたいです。そして、私が先輩方にそうしてもらったように悩んでいたり苦しい思いをしている仲間に、愛を持って接する事ができるように行動していきたいです。

お祈りします。 神様今日も朝から放送を通してですが皆と共に礼拝を守れたことに感謝いたします。 今日は私の経験を通して、真の友についての話をしました。今日、苦難の時にある人が救われ、手を差し伸べてくれる兄弟のような仲間に出会えますように。また、最近は天候の変化が激しく体調を崩しやすくなっています。皆の健康を お護りください。このお祈りを尊き主イエス・キリストのお名前によってみ前にお捧げいたします。 アーメン

放送礼拝 演劇部

マタイによる福音書 6章31~34節

私が演劇部に入部したのは中三の初めの頃でした。その時私は部活に所属しておらず、周りの友達が部活動に全力で取り組む姿や、楽しんでいる姿をみて、羨む気持ちと共に焦りを感じていました。自分はこのままでいいのだろうかと心の中で思っていましたが、やる気が起きず、行動に移せないまま中学三年に進級してしまいました。そんな時に私が興味を持ったのが演劇でした。新入生歓迎会での和気あいあいとした雰囲気や自分でも演じてみたいという好奇心から入部を決めました。

入部してから発声練習、アドリブ劇、台本読みなどの練習を経て、自分なりの表現の仕方を少しずつ理解できるようになりました。昔から人前に立つのが苦手で、自分の意見も言えないままだった幼い私の心の殻をやっと破った感じがしました。初めて演者として舞台に立てた「生徒総会」という劇も、校内公演で発表した「アンソニアの胸元」という劇も、自分とキャラクターが違いすぎる役で、なりきるのが難しかったですが、私の知らない環境で生きている役に夢中になりながら劇に入り込むことができました。

高一となり、学園祭の時期がやってきました。そこで私は一つの壁にぶつかりました。昨年の学園祭では「無個性症候群」という劇をしました。この劇は遠野家六兄弟の次男「はるや」が、親や兄弟が個性的な中で自分が「無個性」だと感じ自己嫌悪に陥りますが、最後には兄弟全員でちゃぶ台を囲んで団欒をしながら、個性を意識して生きるのではなくありのままに生きることの大切さを観客に問いかけるアットホームな劇です。女子校ゆえ男子の役も女子がやるのは当たり前だと思っていましたが、いざ男子の役になると戸惑いました。台本を読み込み、稽古で先輩の厳しい指導を受けながら毎日悩みました。男子の小学一年生というキャラクターに入り込めずにいたとき、ふと聖書を開きました。するとしおりをはさみ入念にペンで囲んである箇所を見つけました。それが今日の箇所です。

中学の時にこの聖句に出会い、毎日いろいろなことで悩み、余計なことで考えすぎる日やまだ起きていないことを恐れて頭を抱える日もある中でこれを読むと、命があるだけでありがたいと感じることができ、少し肩の力が抜けて安心できました。今日の自分と明日の自分は違う、だから将来に悩みを持ちすぎる必要はないのだと学びました。そしてこの箇所はとても口ずさみやすく心地よいので、悩んだ時にすぐ脳裏に浮かんできます。だから、目の前にあることに精一杯力を注ぎベストを尽くすこと、思い悩みすぎないこと、この二つが「無個性症候群」の「たつや」を演じる時にこの聖句から気付かされたことでした。本番では自分なりに「たつや」に魂を吹き込むことができました。真剣に向き合い続ければ、道は開かれると確信しました。

今年も学園祭が近づいています。今年は「logic error」という劇を上演します。この劇は昨年の「無個性症候群」を脚本して下さった先輩が、私たちの為に書いてくださいました。今年は新入部員も増え、とても賑やかになりました。新しい仲間と共に、キャストと裏方の二人三脚で劇を作っていきたいです。そして高三の先輩にとって最後の学園祭となるので、部長を支え、部員一人ひとりを大切にしながら、また今日の聖句を意識しながらより良い劇を作り、上演を成功させたいと思います。