山梨英和中学校入学式式辞

山梨英和中学校入学式式辞               2018年4月5日
校長 三井貴子

 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。皆さんのご入学を心からお祝いし、歓迎いたします。
 今日から、山梨英和中学校での新しい生活が始まります。山梨英和中学校・高等学校での6年間は幅広い体験と深い学びができる環境が整っています。そして、この6年間の学びが、みなさんのこれからの人生に大きな影響を与える事は間違いありません。
皆さんは既に山梨英和の校訓を知っていると思います。何ですか、声に出して言ってみて下さい。そうです、正面右
側にも書いてあるとおり「敬神・愛人・自修」です。
 まず「敬神」。山梨英和中学校・高等学校は129年前にカナダのメソジスト教会婦人伝道会と数名のキリスト者青年実業家との協力により設立された県内唯一のキリスト教主義学校です。毎日の礼拝の中で、聖書を通して神を敬い、愛と奉仕の精神を学びます。「敬神」とは「神を敬うこと」です。「私たち一人ひとりは神様に生かされている存在」です。「私たちは自分の力だけで勝手に生きていくのではない、むしろ生かされているのだ」と、聖書は語っています。今日読んだ聖書には「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ」と書いてあります。ここで言う「私」は神様の事です。そして「あなたがた」というのは私たちの事です。「いやいや、悩んだ末に、私が自分で決めました」あるいは「何年も前から決めていました」と言う人もいるかもしれません。でも、私たち一人ひとりの決断や選びの背後には、神様の深いご計画があり、私たちにとって最もふさわしい形でそれが実現していくというのです。つまり、皆さんが山梨英和中学校を受験して、合格し、入学することになったその背景には、実は神様の意思が働いていて、皆さんは神様に選ばれて、この学校に入学したということになるのです。今はとても不思議に感じるかもしれませんが、皆さんが6年後に山梨英和高校を卒業する時に、この聖書の言葉の意味を実感することになるはずです。
 次に「愛人」です。聖書には「隣人を自分のように愛しなさい」とあります。これは山梨英和の「学校聖句」です。「自分を大切にするように、相手も大切にしなさい」ということです。先日、あるお客様から、このようなお話がありました。校内で大きな荷物を持って歩いていると、通りかかった生徒の一人が「荷物をお持ちしましょうか?」と声をかけてくださったと、とても感謝しておられました。これこそ「愛人」の実践であり、私自身も幸せを分けて頂いた気がしました。そのような生徒が育っている事を神様に感謝いたします。山梨英和では、様々な行事で1つのものを作り上げていきます。その過程において、仲間と激しくぶつかり合ったりけんかをすることもあると思います。でも 違う意見や考えがあるのは当然ですし、物事が全て自分の思い通りに進むということはあり得ないことです。でも、その時に大切なのが「愛人」相手を尊重する気持ちが持てるかどうかです。これは、私たち大人にとっても難しいことであると思っています。
最後に「自修」です。「自らを修める」ということです。「私たち一人ひとりは神様から愛されているかけがえのない存在」です。私たちの生活が順調なときも、うまくいかない時にも、神様はどんな時にも、私たち一人ひとりを本当にかけがえのない、大切な存在として、支え、導いてくださいます。みなさんが山梨英和中学校で学べる事は当たり前のことではありません。先ほど申し上げましたように神様がみなさんを選んでくださったこと、そして、ご家族のご理解やご協力がなくては実現しません。最寄のバス停や駅までの送迎、毎日のお弁当などもそうです。皆さんは、いろんな方々に支えていただいて生きているのです。全てのことに感謝しましょう。中学生として自分でできることは自分でするよう心がけましょう。神様は、私たち一人ひとりに違った能力を与えてくださっています。それが何なのか、多くの人はまだ気づいていないと思います。山梨英和で学ぶ6年間で、神様からいただいた能力が何なのか、見つけていってください。山梨英和の豊かな教育により、皆さんは様々な失敗、発見、感動を経験し確実に成長していきます。それぞれの目標を設定し、自分に合ったやり方で、その目標に向かって努力していってください。皆さんには、希望に満ち溢れた未来があります。この「敬神・愛人・自修」を常に心に留めて、力強く山梨英和での生活を送っていただきたいと思っています。
 保護者の皆様、お嬢様の山梨英和中学校へのご入学、心からお喜び申し上げます。山梨英和中学校・高等学校は6カ年一貫教育の中で、揺らぐことのない教育理念の上に立った豊かな教育を実践していきます。どうか私どもを信頼していただき、長い目でお嬢様の成長を見守っていただきたいと思います。
 生徒のみなさんは不安もあるでしょうが、どうか安心していろいろなことに積極的に取り組んでください。「敬神・愛人・自修」を実践する英和生に一日も早くなっていただきたいと思います。山梨英和での生活が、神様から祝されたものとなりますように、心から祈りつつ式辞と致します。