放送礼拝 剣道部

コヘレトの言葉4章9節〜12節

みなさんは、憧れているものがありますか。私は、英和に入学する前から剣道部に憧れていました。なぜなら、見た目がかっこいいからです。英和に入学してから何回も剣道部に見学に行きました。

その中で先輩方が一生懸命稽古をしていた場面が今でも印象に残っています。そして、自分も剣道をしたいという思いが強くなり、入部を決意しました。高校から剣道を始めることに対して不安なこともありましたが、先生方や先輩が全力でサポートしてくださったので、最初から部活に行くのが楽しみでした。時には優しく、時には厳しく指導してくださり、「先輩みたいな早い打ちができるようになりたい」と思うようになりました。

そして、数週間後、以前に注文していた剣道着が届き、「やっと私も剣道を本格的にできる」と思いました。しかし、現実はそう簡単ではありませんでした。体育着で剣道をやっていた時よりも、はるかにやることが増えて、「私は、本当に剣道部に入部してよかったのだろうか」と毎日のように考えました。自分の想像していた剣道よりも、はるかに覚えること、気をつけること、心がけることが多く、なぜ入部したのかもわからなくなり、苦しい日々が続きました。

しかし、「剣道が上手になりたい」という気持ちをいつも持ち続け、粘り強く頑張りました。部活にもだいぶ慣れ、高2に進級する頃、剣道部に大きな変化がありました。それは練習予定や練習内容、部費の管理などの役割を決め、自分達で部活を運営するようになったことです。そして、何度も話し合いを重ね、「テーマ」が完成しました。自分達で部活を運営しながら、テーマを達成するために、部長、主将、会計の仕事を担うリーダーがいます。月に1回リーダー会を開き、翌月の計画を話し合い、部会で部員全員に提案して、部員全員が現在の部活の状況が分かるようにしています。

その中で私は主将という役職についています。毎回の練習メニューの作成、稽古中に練習メニューの指示を伝える、また、試合があった日には部長とも話し合いながら試合の分析会の予定をたてるなどが仕事です。この他にも、私は主将として部員1人1人の様子を見て、積極的に話しかけることを心がけています。

様々な経験をすることができた部活も引退まで残りわずかとなりました。これまで私が部活を続けることができたのは、試合の時に送迎してくれた両親、剣道初心者の私に、最後まで丁寧に教えてくださった先輩、いつも真剣に私の指示を聞いてくれる後輩、そして全力でサポートしてくださった顧問の先生方のおかげです。

残り少ない活動期間となりましたが、今日この礼拝を担当するにあたって、今までの活動を振り返って、今日の聖句が思い浮かびました。この聖書の箇所は私が入部した時には部室に画用紙に書いて貼ってあったので、私は代々先輩が仲間との絆とこの聖書の箇所に重ねて頑張ってきたのだと思います。しかし、私は学年でたった1人の剣道部員です。先輩たちが考えた同級生との絆は、剣道のなかではありませんが、かけがえのない後輩の絆を持ってこの聖書の箇所を選びました。週末には最後の試合があります。今までにみんなと考えた得意技で1回戦突破できるように全力でのぞみます。そして、1分1秒の時間を大切にして最後の最後まで頑張りたいと思いました。