ビジョンと3つのポリシー


山梨英和大学

ビジョン

山梨英和大学は、真に国際的な大学となることを目指しています。それは、様々な国や地域から学生を受け入れることだけではありません。本学は、国籍や民族の違いを超えて、常に国際的な視点でものを考えるとともに、自らの立脚点をしっかりと見据えて地域社会と密接に連携しつつ、キリスト教精神に根ざした深い人間理解のもとに、世界の平和と安定のために活躍する人材を輩出することを目指します。  

 

人間文化学部 人間文化学科

人間は生物学的には「ヒト」として生まれ、文化に育まれて「人間」になります。高度に発達した「文化」のある生き物は人間のみです。一方で、「文化」のない人間存在はあり得ません。現代は、様々な国や地域で発達した文化が、あるいは融合し、あるいはより独自に発展しつつ、グローバル化している時代であります。こうした時代にあって、山梨英和大学人間文化学部においては、人間文化を理解する基礎基本を学ぶべく、言葉の理解と表現方法の習得、情報の伝達手法(コミュニケーション能力)の習得、人間の心の理解などを幅広くかつ深く学び、極めることを目指しています。これらを包括する名称として「人間文化学」を掲げ、人間文化学部人間文化学科(一学部一学科)を設置しています。  

ディプロマポリシー

「人間文化学」のカリキュラムにおいて所定の単位を修めることにより、次に示す能力や資質などを備えた学生に対して卒業を認定し、学位を授与します。

  1. 人間文化学に関わる幅広い教養と体系的な知識を修得し、多面的・論理的な判断に基づいて課題解決に取り組むことができる。
  2. 他者を理解しながらさまざまな手段で自らの考えを表現し、円滑なコミュニケーションをはかることができる。
  3. 多様な文化や価値観を受け入れ、キリスト教教育によって培った倫理観をもって地域社会の発展に貢献できる。
カリキュラムポリシー
  1. 1・2年次で中心的に学ぶ基礎科目群では、キリスト教の精神を学ぶ科目、自己理解・他者理解のための科目や地域社会を理解するための科目に加え、人間文化を理解するための基盤となる創造性・協調性・コミュニケーション・ICTなどの高度な活用能力(フルーエンシー)を実践的に身につける。
  2. 2・3年次では修得したフルーエンシーを基盤とし、人間文化学を形成する下記の3つの専門領域を体系的に学ぶ。 
    • サイコロジカル・サービス領域:「こころ」を理解し「ひと」を支える心理の専門家をめざす
    • グローバル・スタディーズ領域:グローバルな視点から日本と世界を見つめ、真の国際人をめざす
    • メディア・サイエンス領域:ICTを駆使して新たな価値を創造するクリエイター、イノベーターをめざす
  3. 3・4年次では、「専門ゼミナール」や「卒業プロジェクト」などに代表される、専門領域を深く追究する科目を学ぶとともに人間文化学を横断的に学ぶための領域融合科目を学ぶ。
  4. さらに、4年間をとおして幅広い教養を身につけたり、自己を磨いたりするための科目として「オープン科目」を設けている。
    またキャンパスの内外を学びのフィールドと位置づけ、学外での学修活動をも推進すべくクォーター制とセメスター制を併用します。授業においてはフィールドワークやアクティブラーニングを積極的に取り入れ、カリキュラム全体で学生主体型の教育を行い、さまざまな分野でのフルーエンシーを醸成するようになっています。
アドミッションポリシー

山梨英和大学は、「敬神(神を敬い)、愛人(人を愛し)、自修(自らを修める)」を校訓としています。キリスト教精神に基づく建学の精神に由来するこの校訓と今という時代における大学のあり方に対して真摯に向き合い、地域に根ざした大学として教育・研究活動を行っています。本学では次のような学生を積極的に受け入れます。

  1. 奉仕の心をもって、地域や国、さらには世界の発展に貢献したいと考えている人
  2. 文化や言語のちがいを越えて他者を理解し、ともに学ぼうとする意欲をもつ人
  3. 主体的に学ぶ姿勢をもち、地域はもちろんのこと地球規模の課題にも積極的にチャレンジする人
  4. 本学の学修に対応できる基礎的な学力を有する人

山梨英和大学大学院

ビジョン

現代は、多くの人たちが高度に発達した科学技術文明の恩恵を享受する一方で、人の精神的営為との齟齬が表面化することによる社会不安が増幅している時代でもあります。山梨英和大学では、こうした認識に基づき、「人間の心理」を学問的に探求するのみではなく、きわめて具体的に「心に悩みをかかえている人」への支援を実践する人材を養成すべく、大学院に臨床心理学専攻を設けています。 大学院に臨床心理学専攻を有する大学は、山梨県内においては本学のみです。心のケアが今後ますます必要とされる時代にあって、本専攻の存在意義や社会からの要請はさらに大きくなっています。本専攻が、大学院人間文化研究科の専攻として位置づけられていることは、臨床心理学という研究分野が「人間文化」とは決して切り離すことができないことを意味しています。人間文化についての深い理解なくして人間の心を深く理解することはできないのです。  

 

人間文化研究科 臨床心理学専攻

ディプロマポリシー

山梨英和大学大学院人間文化研究科(臨床心理学専攻)は、臨床心理の専門家を養成することを第一義とするカリキュラムにおいて所定の単位を修得し、かつ、修士論文の審査及び最終試験に合格することにより、次に示す能力や資質などを備えた学生に対して修士課程修了を認定し学位を授与します。

  1. 本大学院修了後にも学ぶべき課題を持ち、学び続ける自発的な向学の姿勢を有する。
  2. 個人にも集団にも目を向ける対人姿勢を備え、人間に対する尊敬の念、謙虚さと誠実さをもって人を活かしつつ関わるという対人援助を自らの役割として心得ている。
  3. 医療、教育、産業、福祉、司法など、どのような臨床領域においても適切な援助や介入のあり方を判断し、地域の専門機関と連携をしながら、実行する実践力を有する。
  4. 心理学の方法や観点に基づいて職場内の課題を調査研究し、解決への提言を出すことができるような知識と方法を有する。
  5. 学校や地域や企業などにおいて、予防のために心の健康の重要性を教育する力を有する。
  6. 臨床家としてのあり方の背景にキリスト教精神に基づく死生観を持ち、特に「緩和ケア」、「高齢者援助」などの死に直面する課題に対する臨床的関わりの中にそれを活かすことができる。
カリキュラムポリシー

山梨英和大学大学院人間文化研究科(臨床心理学専攻)は、教育目的を達成するために、大学院設置基準、日本臨床心理士資格認定協会の「臨床心理士第1種指定大学院」としての指定条件並びに公認心理師法に基づく公認心理師法施行規則第2条に定める科目条件を満たすとともに、学部における学びとの連続性を図るよう教育課程を編成しています。

  1. 開講科目は、主要な知識を技法論と共に学ぶ「基幹科目」、専ら臨床実践に習熟するための「臨床科目」、調査・研究のための手法を学ぶ「研究科目」の3つの科目群により編成しています。
  2. 臨床心理学は実践の学であることから、多くの理論的科目においても実践的技法と関連づけて学ぶことができる授業を実施しています。
  3. 学生が実社会と接して問題を発見し、文献や資料を検索して調査・検討したものを報告し、教員と討議できるよう、主体的に参加する授業を実施しています。
  4. 多面的に展開して領域全体を広く展望できる授業と人の心を深く探求することで個人の特殊性の理解を目指す授業とを実施しています。
  5. 実践家としてのみならず、研究者として実社会において活躍できるよう、課題の発見や研究の遂行を可能とする研究法に関する知識を提供しています。
  6. キリスト教信仰に基づく隣人愛や人間存在を尊重する倫理観が、臨床家としてのあり方に反映することを目指した授業を実施しています。
アドミッションポリシー

山梨英和大学大学院人間文化研究科(臨床心理学専攻)は、キリスト教精神による人間形成、社会への奉仕という建学の理念に基づき、臨床心理学的支援を実践できる高度な専門的職業人の養成を教育目的としています。 この理念・目的に共感する、次のような人たちを国内外から広く受け入れます。

  1. 人間の心の問題の研究を通して、真に役立つ「心のケア」のあり方を探求するとともに、自己研鑽を深めつつ他者の心を支えようとする姿勢を持ちたい人
  2. 本大学院が提供するカリキュラムにより身につけた知識、技法、対人・対社会態度、共感的理解力を活かして、臨床心理士または公認心理師の資格を取得し、専門的職業人として社会に貢献したい人
  3. 本大学院が提供するカリキュラムによる自己研鑽を通して、臨床心理の専門家に期待される業務のみならず、自発的に課題に取り組み、研究し、提言することができる社会的スキルを備えたい人
  4. キリスト教精神に根ざした考え方を基盤として建学の理念を具現化するため、「精神的に他者と共に在る隣人愛」を実践したい人