強歩大会『ウォーカソン』を実施しました
「がんばって!」「あと少し!」
「ありがとうございます。頑張って下さい。」
この日はこのような声があちらこちらで聞こえました。
去る10月15日(金)に、山梨英和ではウォーカソン(強歩大会)を実施しました。晴天に恵まれ、久しぶりの学校行事に生徒たちも弾けるような笑顔が見られました。友だちと励ましあいながら共にゴールする生徒、走りながらも他者を気遣う生徒、ゴールするみんなをゴールで労う生徒など、全校生徒が一つの目的に向かって走り抜けた一日となりました。
本校では、強歩大会を「Walk」と「Marathon」を合体させた意味のウォーカソンと呼んでいますが、そこにはもう一つ、大切な意味が込められています。それはスポンサーに依頼して募金を集めるチャリティー活動という面です。生徒たちは区間ごとに保護者や親せきの人たちなどとスポンサー契約し、学校のある愛宕山からスタートし、険しい山道を走り抜きます。そして、走った区間の契約金を、学校に通うことさえ難しいタイやラオスの子どもたちに届けるためにダルニー奨学金として提供するのです。
この活動は30年以上も前にひとりの生徒の呼びかけで始まりました。その伝統が今も大切に受け継がれています。奨学金を届けるという目的のために、必死に走る生徒たちは、自信を強め、仲間との連帯感を深めることができます。この行事を通して、生徒一人ひとりが、困っている他者に手を差し伸べることができたという達成感を感じ、将来、苦しいことや悲しいことに出会った時、この日にがんばれた「自分」を思い出し、支えにして欲しいと思います。
最後になりましたが、お忙しい中、お手伝い頂きましたPTAの皆様、おやじの会の皆様に感謝申し上げます。