校長メッセ―ジ ~中学卒業式~
『山梨英和中学校卒業式贈る言葉』
皆さん、山梨英和中学校ご卒業おめでとうございます。また、保護者の皆様、お嬢様のご卒業心からお祝い申し上げます。短いメッセージですが心を込めてお伝えしたいと思います。
この2年間は、新型ウイルスの世界的な感染拡大により、生活様式だけでなく「生きること」や「学ぶこと」を根本から考えさせられる時となりました。皆さんにとって二度と戻らない大切な中学生活を「如何に生きるか」は非常に重要な課題でした。しかし、皆さんは「できること」に着目し、それぞれが持っている賜物を開花させていきました。全てを紹介できませんが、中2の自由研究は活動に制約はありましたが、指導してくださる先生とのリモートでのやり取りを最大限活かして見事な研究を成し遂げました。また、中3の職場体験も実際に現場での体験はできませんでしたが、いろんな職種の卒業生の先輩とグループで繋がり、優れたレポートに仕上げ、興味深く読ませていただきました。また、平和をテーマにした最後の英語劇は感動的で涙無くして観ることはできませんでした。仲間と作り上げた最高傑作であったと思います。
皆さんの学年聖句であるフィリピの信徒への手紙1章9~10節には次のようにあります。「知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられるように。」これはパウロがフィリピの教会の人々のために祈った祈りです。しかし、この混乱の時代にあって、この祈りが現在の私たちにも必要であり、非常に大きな意味を持ちます。
皆さんは、本日9年間の義務教育に終止符を打ち、次のステージへと歩みを進めます。今後は自らの意志によって学んでいくことになります。その歩みの中で、この祈りに支えられ感謝して前進する勇気を与えられますように。
お一人お一人の前途に神様の祝福と導きが豊かにありますようにと祈りつつ、贈る言葉といたします。
2022年3月22日 山梨英和中学校長 三井貴子