第2回大学模擬授業を実施しました
10月13日、高校1・2年生を対象に2回目の大学模擬授業を実施しました。
今回も生徒たちは、それぞれの興味に合わせ、11分野に分かれて(人文学、心理学、語学・国際関係学、経済・経営学、理学、環境学、保育・児童学、栄養学、美術学、薬学、看護学)模擬授業を体験しました。
講師の先生方の熱意ある講義に、一人ひとりが自分の進路に向き合うよい機会となりました。
<第2回大学模擬授業-分野タイトル>
人文学 :狂言「柿山伏」を読み直す+くずし字解読チャレンジ
心理学 :子どもの思いやりの育ち方
語学・国際関係学:ロシアによるウクライナ侵攻と国際社会
経済・経営学:はじめての経済学
理学(生物・化学):理系の広がりと可能性~理系の世界を探る~
環境学:自然環境学科における「自然環境と地球科学」の学び
保育・児童学:次世代の子どもを育む保育者になるために
栄養学:毎日の食事と栄養~高校生の食事~
美術学 :美大卒業後の進路のハナシ
薬学:『薬の作用と副作用のお話』
看護学 :災害に立ち向かいながらも被災者に寄り添う災害看護の重要性
【生徒の感想】
〇心理学
心理学を初めて受講しましたが面白いと感じました。性格や道徳観は育った環境によると思っていましたが、人間に生まれつき備わっていると知って驚きました。心理学は文系っぽい印象なのに実験やそのデータ、統計を重視するというのが意外でしたが、目に見えない「こころ」の問題を学問として研究するには目に見える形の根拠が必要だと納得しました。今まであまり興味が無かった分野でしたが、自分の興味関心のある物事に対して違う視点からも見てみる良い機会になったと思います。(高校2年生)
〇語学・国際関係学
今回はロシアによるウクライナ侵攻についてだったが、戦争など世界情勢を考えるにあたりどうしてそうなったのか、なぜ続いているのかという疑問を考える事が大事だと学びました。今起きていることには必ず背景があり、その背景・歴史を学ぶことで、国際情勢を説明できるようになるのだと思いました。また、大学で学ぶために、今の授業がどれだけ重要で繋がるのか分かりました。今の学びが2年後からに繋がるように、今まで以上に勉強に励もうと思います。(高校2年生)
〇理学
今回の模擬授業では、理系について自分が知っていることを自問自答し、日本と世界をグラフを用いて比較し、自分が持っている知識、技能と周りの環境を重なり合わせ、そこから社会に役立つために何をしていったらいいのか、論理的に物事を考え道筋を立て、自分の強みをアピールし、将来の夢をもち追求し続けることがとても大切だと学びました。理系のことを深堀していくというよりは、自分たちの進路について普段は教えてくれないことについて教えてもらい、進路をもう一度1から考え直すきっかけとなりました。自分の好き嫌いで将来を決めたり、理系と文系を別物としてキッパリと分けることはあまり良くないことで、どこに所属したいのか、どのような人になりたいのか、なりたい自分を常に考え、選択肢を沢山用意し、自分の強みを活かし悔いのないようにしていきたいと強く思いました。(高校2年生)
〇環境学
模擬授業を通して、「環境学」という一括りの分野でも様々な学びがあることを学びました。今回のテーマは地球、地学からのアプローチでしたが、他にも生物や情報システム、社会科学など考えてみると想像以上にあることに気付かされました。今まで私は「環境学」とは気候変動を解決する自然科学的な分野だけだと思っていたので、他にもアプローチがあることを知り視野が広がったと感じます。今後は自分の研究したい環境問題に多方面から解決できるように、普段から情報収集を行っていきたいです。(高校2年生)
〇美術学
今回の授業を通して、進路を決めるときの考え方や自分の価値観に気づくことが出来た。いつも、つい「自分の、自分にしかない特別な能力とは何か」について考えてしまうが、そうではなく「自分は何に対して惹かれているのか」と、感情報酬の観点から考えてみることで、その後のビジョンがより明確に、楽しいものになると思った。「自分は何を大切にしているのか」「どんなことに心を突き動かされるのか」から入ることで、就職後の方針やモチベーションが保たれ、自分の目指していた世界や景色が見えてくると思った。(高校1年生)
〇看護学
看護師といえば病院で働く人」という概念が強くありましたが、今回の講座受けて看護師は災害時に被災地で働く人でもあるということを知り、看護職とは幅広くそして人の命と深く結びつく仕事であることに気づかされました。悲惨な災害を受け、病院がなくなり、具合が悪くても通院できなくなってしまう状況の中、医療従事者の方々が仮設医療場を建てたり自宅訪問をして被災者の命を守る行動をとっていたことを知り、改めてこの仕事の重要性を感じました。また、被害者は被害によるストレスや避難生活によるストレスなどを抱え、心に深い傷がついてしまう人がほとんどですが、看護師はそうした人の心のケアも大切にしていると知りました。押しかけるのではなく、その人の状況を見て、それに応じて話を聞き、その人と共に解決に向けて歩んで行く。それが看護だと学び、私もそのようにして人に寄り添える人でありたいと思いました。(高校2年生)