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2024.6.24 / 学校行事 /

第1回大学模擬授業を実施しました

6月14日、高校1・2年生を対象に1回目の大学模擬授業を実施しました。

進路行事であるこの模擬授業は年2回(6月・10月)行われ、生徒自身が興味や関心のある分野を選択し授業を受けます。

今回も生徒たちは、それぞれの興味に合わせ、9分野に分かれて(文学、国際関係・国際政策、経済学・経営学、法学、データサイエンス、心理学、医療科学、栄養学、芸術・音楽)模擬授業を体験しました。

講師の先生方の専門的で素晴らしい授業を体験し、学んだ知識や新たな気づきを、これからの生活や進路選択に繋げていってほしいと思います。

お越しくださいました講師の先生方へ心より感謝申し上げます。

<第1回大学模擬授業 分野タイトル>

〇文学         児童文学で考えるジェンダー 絵本からYA文学まで

〇国際関係・国際政策   個人、コミュニティ、国家、国際、グローバル

〇経済学・経営学     情報Ⅰから経営学へ

〇法学         学校事故から民法を考える

〇データサイエンス   X(旧Twitter)における顔文字・絵文字の感情表現と

            コミュニケーション機能のデータ分析

            -多変量解析で複雑な大量データを瞬時に解析する-

〇心理学        心理学入門

〇医療科学       日常生活における動作の運動学的視点

〇栄養学        栄養学のはなし~なにをどれだけ食べたらいいの?~

〇芸術・音楽       音楽の世界を覗く~クラシックからポピュラー音楽まで~

【生徒の感想】

<文学>

将来、文学について学びたいと思っており、またジェンダー問題について関心があったのでこの授業を選びましたが、思っていたよりもさらに興味深い授業でした。ジェンダーの歴史や問題について、児童文学の視点から学ぶことができることに驚きました。世の中の出来事は様々な視点からアプローチできるということが分かりました。授業の初めに、2冊の本の表紙と題名からどんな物語か予想したのですが、授業の最後に先生が「私の世代や少し上の世代だと、この本を見たときに『今流行りのLGBTでしょ』などと言う人がいるが、みんなはそのように一括りにして考えなかった」とおっしゃっていたことが印象に残りました。これから私たちの世代が大人になって、社会の中心となるので、ジェンダーについて偏った見方をしない時代を私たち自身が作っていかないといけないと思います。先生がジェンダーや性的マイノリティに触れている児童文学をたくさん教えてくださったので、読みたい本が増えました。(高校1年生)

<国際関係・国際政策>

テレビやネット、本、また人(先生など)から得た情報を鵜呑みにせず、その情報の本質を見抜いたり、自分でそのことについて考えることが大事だと思いました。知識は2次元で得ていることが多いという言葉にハッとしました。物事を立体的にとらえたり、様々な面から見ることができるようになりたいと思いました。グローバル化はみんなが幸せになれるものではないという言葉が心に残りました。今の社会ではグローバル化が重視されていますが、まずグローバル化とは何なのか、何をすることでグローバル化になるのかについて考えてこなかったので、今日の講義で先生の意見を聞く中でグローバル化について考えることができました。今日の講義では問いが多く、私も何回か質問をされたのですが、いかに自分が思いを自分の言葉で伝える能力が低いか思い知らされました。これから小論文対策もあるので、自分の思いを自分の言葉で文章に、また言葉に表すことができるようにしていきたいと思いました。(高校2年生)

<経済学・経営学>

経営学部は会社の社長などトップの人だけでなく、働く人全員に関わるということがわかった。POSデータはお店の本部に販売データが蓄積され、売れ筋、死に筋の商品の見極めに活用されていること、データマイニングがあることがわかった。今日の授業でコンビニの情報システムについて学ぶことができたので、情報Iと密接に関わっているということをこれから意識していきたい。情報の授業も始まるのでさらに情報システムについて知識を蓄えていきたい。(高校1年生)

<法学>

今回初めて「故意と過失」の定義や、民事責任の内容を知ることができました。交通事故の防止においては、運転者には常に路外から車両や歩行者が飛び出してくる可能性を予見しながら運転しなければならない、という予見義務が適用されているのだとわかりました。また、原発事故の事例は、「損害の発生について、故意または過失がなかったとしても損害賠償責任を負う」という無過失責任の原則に当てはまるのだということも学ぶことができました。法は意外にも自分の身近にあるものだということに気づくことができました。(高校2年生)

<データサイエンス>

データサイエンスは数式をたくさん使うのかと思って少し怖かったのですが、全く使わずに説明をしてくださっていてとても安心しましたし、とてもわかりやすかったです。ファンのリプライについてコロナ前とコロナ禍で分析した結果についても紹介してもらい、とても興味深かったです。今やっている探究の時間でアンケートを取る予定なので、どうすれば満足度の高く積極性がある答えが得られるのか、今日のことを思い出してしっかり考えて質問する内容を作りたいと思いました。(高校2年生)

<心理学>

今回の模擬授業で、心理学について詳しく知る事ができました。私がイメージしていた心理学とは違うところもあり、新しい発見ができて面白かったです。また、心理学は私たちの周りで多様に活用されていることに驚きました。私が普段から過ごしている山梨の街並みも、建物の設計に心理学が関わっていたのです。心理学は以前から興味があったので、今回詳しく知る事ができてとても楽しかったです。今日学んだことを心に留めて、今後の人間関係や学習面でも活用していきたいです。(高校1年生)

<医療科学>

医学の世界にもたくさんの種類があるということが分かりました。今回学んだ理学療法士は運動機能を改善して支援するという仕事です。例えば、座る、立つ、歩くことの回復や維持、障がいの悪化の予防を目的に運動療法や物理療法などを用いて自立した生活を送れるように支援しているということがわかりました。また、自分が座ったり立ったりする時にはその時の座っている体制によっては立ち上がるのが困難でした。普段の生活では特に気にしなかった姿勢も今回の授業で気づくことが出来ました。人体の構造はとても、奥が深いと実感しました。今回をきっかけに今後の進路の視野にも入れてみたいなと思いました。(高校2年生)

<栄養学>

今回の模擬授業では栄養について学び、栄養はあまり深い歴史がなく日々知識が変化していっていることを知り驚いた。だから今持っている知識だけではなく、新しい情報も取り入れていきたいと思った。また、年齢や運動量の違いで摂る重量が異なり、特にカルシウムを摂ることが大切ということを学んだ。中学の給食では毎日牛乳が出ていたけれど高校になりお弁当に変わり、カルシウムを全く摂らなくなってしまったので、これからの自分の体を支えるためにもカルシウムを積極的に摂取したい。この授業でたくさんのことを学ぶことができ楽しかった。自分の進路もしっかり考えていきたい。(高校2年生)

<芸術・音楽>

普段何気なく聞いている「音」は本当に不思議なものなのだと感じました。中学2年生の時に「バイオリンと音」というテーマで自由研究を行いました。今日の模擬授業で、自由研究で取り組んだところだけでなく、より発展的なことまで、実験を通して学べた事がとても嬉しかったです。また、いろいろな音を組み合わせる実験もしました。一見合わなそうな音と音とでも、組み合わせると素敵な音楽が出来上がったり、また音の大きさや高さ、リズム、速さなどを少し変えるだけで、音楽のイメージがガラリと変わった事に感動しました。音楽はとても身近にあり、またとても深い学問だと思います。私も音楽を奏でているので、誰かを楽しませる事ができるような、素敵な音楽を奏でられるようになりたいと思います。(高校1年生)

 

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