中1「いのちの授業」を行いました。
中学1年生のホームルームで2回にわたり「いのちの授業」を行いました。
1回目はNHKで以前放映された「ただ、生まれるいのちのために」で、胎児治療専門医が、胎児の成長が遅い、流産や早産の危険があるなどの妊婦を丁寧に診断し、チームワークで母と子の命を支える姿を視聴しました。次に、絵本「おめでとう たいせつなあなたへ」(ポプラ社)をみんなで読み、その後は担任の先生による自身の出産体験を交えてのお話を聴きました。
2回目は保護者の皆様にも参加していただきました。生徒、保護者それぞれを10グループに分け、あえて親子別々の組み合わせで、それぞれの考えを伝え合い共有しながら、さらに「いのち」について見つめる機会をもちました。保護者のみなさんは、思春期の難しい年頃を迎えた子どもたちに向き合う難しさや普段感じているけれどなかなか口に出せないことが、意外にも初めて接する生徒たちには自然と話せたようでした。また、生徒たちも自分の親ではない保護者のみなさんからのお話しで、改めて自分たちは大切にされ、愛されている唯一無二の存在であることを実感できたようです。
◆生徒から寄せられたポートフォリオのひとつを紹介します。
「いのち」を考えたとき、東井義雄さんの「誕生日」という詩が思い浮かびました。「〜何億年も昔からのいのちをひきついで あたらしいいのちのこの世への誕生 おめでとう」。この詩を読むと、命はかけがえのない奇跡の連続だと思います。自分の命は自分のものであって、自分だけのものではないとも感じます。
『誕生日』
誕生日おめでとう
お父さんお母さんから
いのちをひきついで
おじいさんおばあさんから
いのちをひきついで
その前のおじいさんおばあさんから
その前のその前のご先祖から
いのちをひきついで
何億年も昔からの
いのちをひきついで
あたらしいいのちの
この世への誕生
おめでとう おめでとう