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2019.9.26 / 学校生活 /

中学3年生 礼拝

詩編12112

(ポール・ラッシュ記念館)

私たち中学3年生は、913日にリトリートで、清里のポール・ラッシュ記念館と北杜市にある浅川兄弟の記念館に行ってきました。今日の聖句と賛美歌はポールさんが好きだった所を選びました。今日はこのリトリートで学んだことを証したいと思います。

 ポールさんは関東大震災の後、1925年にアメリカのYMCAから派遣され、復興支援のために来日されました。その後、立教大学に勤め、戦時中に強制送還されるまで教鞭をとっておられました。この、東京の聖路加国際病院建設の募金活動、日本聖徒アンデレ同胞会など多くの社会事業に尽力し、昭和13年青少年訓練キャンプ場として、清里に清泉寮を建設しました。

 当時、清里では米が栽培できず、人々はとても貧しい生活をしていました。人々の苦悩を間近で見て、自分のことのように感じたポールさんは、すぐに行動を起こします。高冷地でも飼育できるジャージー牛をアメリカから日本に連れ帰ることに成功し、これによって清里の人達は酪農をして生計を立てられるようになっていきました。他にも、農業ができるようにするために、アメリカで寄付を募ってトラクターを持ってきたり、農業酪農学校を建てたりしてくれました。その募金活動の中では、同じアメリカ人に、どうして敵国の日本を支援するのかなど、批判されることも多くあったそうです。

 しかし、ポールさんはキリストの愛を持って日本を愛し、日本人のために多くのことを犠牲にして、尽くしてくれました。亡くなられた時、身の回りの財産は聖書と万年筆、何着かのスーツ、そして、パジャマと歯ブラシだけだったそうです。家庭も持たず、自らの人生をすべて捧げたから今でも清里の人々に慕われているのだと思いました。

 実は、私の親戚の高見澤八三という人もポールさんに助けられていた一人だということが今回調べてわかりました。彼はポールさんと長い時間を過ごし、神様の存在を知ってクリスチャンになったそうです。ポールさんは関わった一人一人の人生にも大きな影響を与えていたことがわかりました。

 今回のリトリートの目標は「神を信じ、平和を作り出した人々に学ぶ」でした。ポールさんの人生から学んだことは、自分に益がなくても、イエス様に倣って、誰かのために働くことが大切だということです。

 最後にポールさんが大切にしていた言葉を紹介します。『Do your best, and it must be first class in Christ.』「 キリストにあって最善を尽くしなさい。そして、それは一流でなければなりません。」

(浅川伯教・巧兄弟資料館)

山梨県北杜市で生まれ、八ヶ岳の豊かな自然の中で成長した浅川兄弟。私は、名前は聞いたことがありましたが、浅川兄弟が何をした人物なのかは 知りませんでした。 2人は学生時代に甲府教会で洗礼を受け、1910年に当時日本の植民地であった朝鮮を訪れ、朝鮮の陶芸の美しさに影響を受けます。そして、兄の伯教は世界中に陶芸を伝えると同時に、研究・調査のもと本も出版しました。一方で弟の巧は朝鮮を訪れ、言語の勉強、朝鮮服を着て街を歩くなど朝鮮を理解しようとしていたそうです。巧は日本人によって伐採され、荒れ果てていた朝鮮の山々を、元に戻すことに力を尽くしました。そんな巧に対して、心無い言葉を投げかける日本人も多くいたそうです。

 私たちは、苦しい時、逃げ出してしまいたい時があります。しかし、巧は、どんな辛いことがあっても、逃げ出すことは決してありませんでした。それは、「神様を信じていれば、どんな時でも神様がそばにいてくださる」という信仰があったからだと思います。巧は40歳という若さでこの世を去りました。その死を多くの朝鮮人は悲しんだそうです。そして、今でも韓国にはお墓があり、そのお墓には、「韓国の山と民芸を愛し、韓国人の心の中に生きた日本人、ここの韓国の土となる。」と書いてあります。それは、巧が朝鮮を愛し、朝鮮人を愛した数少ない日本人だったからだと思います。

 今は、日韓関係が問題になっています。日韓の親善を求めた浅川兄弟の思いを現代の私たちがしっかりと受け止めて、またいつの日か日本と韓国の関係が良くなる日を待ち望みたいと思いました。

 私にとっての平和は「神様を信じ、祈る」ことだと思います。浅川兄弟の二人は共に平和を実現しようとしました。「神を信じ、神の前では、人間が平等であること、どんな状況でも愛し合えること」という神様の言葉を信じていたからこそできたのだと思います。

 今回のリトリートを通して、隣人・他者を思いやる心を学びました。私たちは毎日当たり前のように礼拝をしていますが、浅川兄弟がそうであったように、私も平和を作り出す者として日々の礼拝を大切にしていきたいと思いました。

 

お祈りします。

天の父なる神様、今日も朝から皆と共に礼拝を始められますことに感謝いたします。今日は中3がリトリートで学んだことをお話しました。私たちもポール・ラッシュや浅川兄弟のように隣人を思いやる心を持つことができますように。テスト1週間前を切りました。皆の健康をお守りください。 この祈りを尊き主イエス・キリストの御名によって御前にお捧げいたします。アーメン。

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