合格体験記

全力を出し切れば、道は切り拓ける

自治医科大学
看護学部 看護学科

看護師体験で進路を決める

 私は、高校一年生の頃から、医療に携わる職業に就きたいと考えていました。身近な家族の死を二度経験していたことから、大学に進学して生命について深く学びたいという思いがあったのです。しかしその思いは漠然としたものでしかなく、どの大学のどの学部に進学し具体的に何を学ぶのか、自分でもなかなか決められずにいました。そんな中、私が明確に看護学部を志望するようになったきっかけは、高校3年生の春に友人達と参加した甲府市内の病院での看護師体験でした。患者という立場でしか足を踏み入れたことのなかった病院施設での職業体験で得られたものは大きく、生命と真剣に向き合っている看護師の方々の姿を見て、私もこのような形で生命に関わる仕事ができたらと思い、看護学部を志望するようになりました。幸運なことに私の母は看護師として働いていたので、看護師という職業への理解が表面的なもので終わることなく、その仕事の中で体験する具体的な大変さや辛さなどを知ることができたという点は、自分の進路を決定する上でもとても重要であったと思います。これから進路を決める皆さんは、自分のやりたいことを見つけたら、出来る限りその職業に就いている方々に詳しくお話を聞くことを勧めます。インターネットや本で調べるだけでは決して知ることの出来ない現実を知り、本当にその職業に就いて自分の理想とする大人に近づけるかどうか熟考することが、進路選択の大きな手助けになるのではないでしょうか。

 

友人との協力で受験勉強

 受験勉強についてですが、私は人に教えられるような立派な勉強の仕方はしていなかったと思います。しかし一つだけ確実に効果があった勉強法は、友人に協力してもらうというものでした。私が所属していた聖歌隊では遠征が多くあったのですが、そのバス移動の時間を使い、ひたすら友人に無機化学の覚えなければいけない化学式を問題形式で出題してもらっていました。そのおかげで、センター化学では無機化学、有機化学の分野が大きな得点源となりました。また高校三年生の夏休みや冬休みなどの長期休暇期間は、ほぼ毎日学校の自習室か図書館に通って友人達と励ましあいながら勉強をしていましたので、そのように一緒に勉強をすることができる友人が身近にいた環境にはとても恵まれていたと思います。

 

聖歌隊と勉強の両立

 部活動と勉強の両立についてですが、中高六年間、私は塾などには通っておらず、その分、部活動に没頭していました。もっとも、塾に通わなかった一番の理由は、単に塾というスタイルが自分に合わないと思っていたこと、そして何より経済的な負担を親にかけたくなかったというのが大きく、塾に行くと部活動に参加する時間が減るからといったものではありません。
 私は、部活動に参加していて本当によかったと思っています。聖歌隊の一員としてチームに貢献する達成感や大会などで賞を得た時の喜び、そして大変な練習にも耐えうる忍耐強さなど、部活動の中で学ぶことの出来る多くが、普通の学校生活だけでは十分に得ることの出来ないものだと思いますし、私も聖歌隊という部活動を通して大きく成長できたと確信しています。何より、部活動を組み込んだ忙しい生活の中でいかに勉強時間を作るかといった難しさを乗り越える経験は、社会に出ていく上でも重要になるのではないでしょうか。皆さんも、勉強を理由に部活動に参加しないというのは大変勿体ないと思います。塾に通いながらも一生懸命部活動に取り組んだ友人達も多く知っていますし、彼女たちは皆優秀な成績を収めていました。そして、私と同じように看護師などを志す方々は、ほとんどの大学で実施される面接入試を乗り越えなければいけません。面接では学校生活について質問されることが多く、部活動に参加していた場合はその活動について掘り下げられることがほとんどです。部活動に真剣に取り組んでいればいるほど、胸を張ってその質問に答えられると思います。志望理由などと同じように、一つでも自信を持って発言できることがあれば、面接への心持ちも変わってくると思いますので、そういった面でも是非部活動に熱中することをお勧めします。ですがくれぐれも勉強を疎かにしないように気をつけてください(笑)

 

担任の先生と面接対策

 また面接練習についてですが、私は塾などに通っていなかったので、担任の先生や進路室の先生方に大変お世話になりました。看護学部入試は面接試験の配点が決して少ないものではなく、いかに面接という特殊な状況に慣れているかが出来を左右しますので、何度も先生方に面接指導をしていただきました。入退室の仕方から言葉の選び方、視線の向け方まで細かく指導していただいたおかげで、受験した3校中2校から合格通知をいただくことができました。特に後期日程で受験した山梨大学医学部看護学科入試では、センター試験と面接試験のそれぞれの得点のみで高い倍率を潜り抜けなければならなかったので、合格をいただけて本当に嬉しかったですし、先生方に感謝してもしきれません。様々な事情を考慮した上で、最終的には山梨大学ではなく自治医科大学の看護学部に進学することを決意しましたが、後期試験まで気持ちを保ち続けられたことは自分の中でも大きな収穫になっています。

 

家族や友人、先生の支えで歩めた大学受験

 大学受験は、でこぼことした長い道のりを一人で歩んでいかなければなりません。悩むことも多くあると思います。ですが、落ち着いて周りを見渡せば、支えてくれる家族や共に闘ってくれる友人、全力でフォローしてくださる先生方がたくさんいてくれることに気付くことが出来ると思います。そんな人々の存在を忘れずに、自分のやりたいことに向かって全力で力を出し切ってください。そうすれば、自然と道は切り拓けるのだと思います。拙い文章ではありますが、少しでも多くの方の進路実現に役立てばと願っています。


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