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カテゴリ:園長通信 投稿日:2022/10/01

その人は豊かに実を結ぶ。(ヨハネによる福音書15章5節)2022年10月保育聖句

『 わたしはまことのぶどうの木 』  

わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもそのひとにつながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。

(ヨハネによる福音書15章5節)

 

 ぶどうの生産量日本一は山梨県で、全国シェアはおよそ21%です。ぶどう以外にも、もも、すもも、さくらんぼなど、多くの果物に恵まれた県に私たちは暮らしています。甲州市勝沼の真言宗大善寺は718年行基によって創建されたといわれ、本尊の薬師如来像がぶどうを持っていることから、ぶどうの山梨発祥の地とされています。ぶどうは1500年ほど前には、薬膳として用いられていたようです。テレビで山梨が放映される際、地元の人々が「ぶどうなんて買ったことがない。」「ももは、いろいろなところからもらい、食べきれないほどある。」と口をそろえて言っているのをよく見かけます。あたかも果樹大国に暮らす山梨県民全てがぶどうや桃は買わずに手に入れているかのような印象を受けます。いままで、ずっとぶどうや桃を買って食べていた私は「それって本当?」とずっと思っていましたが、今年はぶどうをいただく機会に恵まれ、ありがたく頂戴しました。

私の子どもの頃のぶどうと言えば「デラウェア」、「甲州」、「マスカット・ベリーA」(これらのぶどうは、主にワインの原料として使われているようです。)などでした。デラウェアは甘かったですが、甲州、ベリーAは酸っぱいという印象です。また、昔のぶどうにはしっかりと種がありました。そして、「種なしぶどう」が開発されると、いちいち種を出さずに済むことにとても感激しました。(いまは、種が無いのが普通なため、わざわざ種なしぶどうと表示しなくなりました。)そして、「巨峰」という高級品種が出てきて、それを初めて食べた時の驚きは今も忘れられません。そして今、誕生会等で子供たちに「好きな食べ物は何ですか?」と聞くと、多くの子供が「シャインマスカット」とか、おしゃれに「シャイン!」などと答えてくれます。「デラ」とか「甲州」と答える子はいません。

イエスキリストが活躍したおよそ2,000年前のパレスチナ地方でも、ぶどうが広く栽培されていたようですが、その味はどのようなものだったのでしょうか?イエスは、いつもわかりやすく多くのたとえで私たちに優しく語りかけてくださっています。またイエスは聖書の中で「わたしは良い羊飼いである。」、「わたしは門である。」、「わたしは世の光である。」などと、ご自身をいろいろなものにたとえられています。今回は、ご自身をぶどうの木にたとえられています。また、私たちをぶどうの枝にたとえられています。さらに、神様のことを農夫にたとえられています。(ヨハネ15章1節)ぶどうの枝である私たちが、しっかりとイエスキリストという木に繋がっていれば、農夫(神様)が手入れをし、枯れた枝、害虫を取り除き、太陽の光と熱を当て、雨を降らせ、栄養を与えてくださいます。こども園でも、私たちは保育を通して、保護者のみな様と力を合わせ、一本の枝として、シャインマスカットよりも、もっともっとおいしい実を育てていきたいと考えています。

園長 石川 健

 

 

 

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