普段私たちが読んでいる文学作品は、一つ視点を変えてみれば、驚くほどに多彩な顔を持っています。
文字の種類(漢字・ひらがな・カタカナ)、本の形(巻物・冊子)、鑑賞方法(読み物・芸能や音楽の詞章)などなど。
文学は、ページの上に印刷されたことばの持つ意味内容だけでなく、外側の形や世界とも密接にかかわりながら常に新しい魅力を創造し、私たちを惹き付けて止まないのだと思います。
山梨英和大学は、一つの「物事」を直接専門的に学ぶこともできれば、ある物事をさまざまな角度から眺めるためのさまざまな「視点」「考え方」を学ぶこともできる場ではないかと思います。
そうした場で学ぶみなさんとお話をすることで、教員・研究者としての私自身も視野を広げられることが、楽しみの一つです。