山梨英和大学 大学案内 2026
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学長就任インタビュー03つか もと  とし や「楽しい大学」とは何か?̶̶̶学生たちが活発に活動し、地域社会と、そして世界と共鳴する大学とは?塚本学長が目指す、新たな山梨英和大学の姿に迫ります。学生との「接点」を求めて地域とつながり、地域に求められる人材育成■山梨英和大学の独自性と今後の展望塚本学長は、この独自性を大切にしています。「山梨英和学院としては135年以上の歴史があり、県内唯一のミッションスクールとして、多くの方々の祈りに支えられてきました。そのキリスト教教育を学べる場として多くの若者たちと共に分かち合いたいと思っています。山梨英和の「敬神・愛人・自修」(神さまを敬い、隣人を愛し、自分を高める)という本学の校訓を精神的な支柱とし、キリスト教的な考え方を伝えていきたいと思います。また、文理融合型のカリキュラムも、本学の大きな強みです。心理、言語・文化、情報を融合させた学びは、学生たちの可能性を広げます。さらにSDGsへの取り組みを学び、地方創世の中で地元やグローバル社会における課題を見つけ、それらの課題解決に取り組む人材の育成を行いたいと思います。」また、グローバルプログラムの展開も視野に入れています。「規模の小さい大学だからこそ、きめ細やかなグローバル教育が可能です。私が来たということはグローバルな教育が求められているのだと考えています。留学生との交流や英語での講義など、様々な取り組みを通して、学生たちの国際感覚を養いたい。学生たちには、ぜひ高い英語力を身につけてほしい。」さらに、外国人留学生の受け入れ強化にも力を入れます。英語をはじめ、外国語での授業や海外の大学とオンラインでつないだ交流授業も2026年度から検討します。「日本語教育をより充実させることで、留学生が日本文化を生割合を30%まで引き上げ、多様性あふれるキャンパスを目指します。」■これまでの経歴と学長としての在り方そう語る塚本学長は、牧師、国際NGOの日本支部長、大学教授など、多彩なキャリアを歩んできました。「教会では、不登校や家庭内暴力に悩む子どもたちと向き合い、コミュニケーションを深めてきました。国際NGOでは、1600人ほどの高校生・大学生と共に、東南アジアで学校建設や井戸掘りなどの活動を行いました。その後、母子保健の分野にも携わり、危機管理や人道支援の道を本格的に歩み始めました。」様々な経験を経て、山梨英和大学の学長に就任しました。「学長といえども、私は現場の人間ですので、研究活動も継続し、学生との接点を大切にしたい。今までやってきたことの集大成として、私の経験の全てを大学に捧げ、そしてこの地に捧げたいと思っています。」■教育についての目標塚本学長は、地域社会との連携を強く意識しています。「これから先、地方は注目されていくでしょう。山梨英和大学の学生は、地元就職率が7〜8割と高い。だからこそ、地方における山梨県の位置づけを学問として学んでほしい。地元企業の現状や問題点を学生が主体となって調査などができる環境を整えたいと思います。また、多様で複雑な現代社会を力強く生き抜くことができる、災害やパンデミックなどに強い、危機管理意識や防災対策能力を備えた“動ける人材”を育成したい。加えて、人権問題やハラスメントに関しては、教職員ならびに、学生向けにも学ぶ機会が必要だと考えています。人権意識を高め、人間の尊厳が尊ばれる大学にしたいと思います。」「山梨県唯一のミッションスクールであること」「学生との接点があってこそ、私の経験が生かされる」「山梨県の地域に根差した教育を行いたい」 山梨英和大学 学長理解し、安心して学べる環境を整備したい。将来的に留学Stefano Toshiya Tsukamoto強みを伸ばし、新たな価値を創造する地域と、世界とつながる「楽しい大学」を創造する 塚本 俊也

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