ニュース

2020年04月09日

 学生生活 教育・研究  

ゼミの英和のために<自修から自律をへて真の自立へ向かう>(学生の皆様へ)

 

ゼミの英和のために <自修から自律をへて真の自立へ向かう>

【2020年度4月−5月7日までの学習の一助として】

 

 

本来なら、今頃は、来週4月13日から始まるはずの授業開始をまえにして、オリエンテーションやアセンブリを含め、わたしたちの参加する様々な説明や交流の場が設けられているはずでしたけれど、非常に残念ですが、山梨英和大学「緊急クローズ」宣言(4/3)により「学生関連行事、及び授業は、全て5月以降に延期」となりました。

これは、学生、教職員、及び全ての関係者の安全、そして健康と命を守るため、そして、山梨英和大学の教育を継続し、かつ、なるべく早期の正常化を目指すためです。
学校行事のすべてが5月以降に延期されましたけれど、でも、学びに延期はありえません。あらゆる事象、あらゆる事件、あらゆる事態のなかに、学びが隠れています。これは自明のことです。言い換えるなら、たとえキャンパス閉鎖になろうとも、わたしたちは、学び続け、気付きの機会を自らのなかに再確認し、大学全体としては学びの場を再構築して、これを共有してゆくことが大切だろうと思います。
学びの場は、至る所にあります。
学長メッセージである真の英和人へ:2020年度の始めにあたって」(4/6)でわかりますが、学びには、滞留も中断もありません。
特に、新年度から始まる 2020年度カリキュラムは、「ゼミの英和」実現が大きな目標のひとつとして打ち出されています。新1年生も含めて、わたしたちは、学びを継続していかねばなりません。
確かに、コロナウイルス感染が拡大する状況の中で、わたしたちは、先の見えない不安に襲われがちです。しかし、山梨英和のモットーのひとつ「自修」とはすなわち、キリスト教的な視点で言えば、自らを修めることであり、「心配」「不安」「苦痛」を軽くし、心を安寧にすることです。これはまた、古代東洋哲学から言えば、「仁・義・礼・智・信」の五徳を学ぶことでもあり、人間として「為すべきことを成す」ことです。
この「自修」に依って、おのれを律すること「自律」を学び、ついには、「自立」すること、すなわち、じぶんの足で立ち、じぶんの足で歩むことが、大きな目標のひとつです。
もちろん、わたしたちにできることには、限界があります。特に、学びの道は、遥か遠くにまで広がり、尽きることがありません。
先ずは、この4月、WIFIやメール、ポータル等の通信メディアに依りながら、また、ゼミでの学びをひとつのきっかけにしながら、わたしたち自身の知の地平を広げつつ深め、さらにまた前へと進んでいきませんか。きっとまだ見ぬ新しい地平が、わたしたちを手招きしています。

 

 

新1年生

授業そのものではありませんが、5月7日に授業開始が延期されたことを、入学前学習期間の延期であると捉え直して、新1年生には、4月13日の週に、4月中の課題がとどきます。 その課題へ答えながらも、同時に、

なぜ、じぶんは、大学に進学するのだろうか

山梨英和大学は、じぶんの人生にとって、どういう意味があるのだろうか

山梨英和大学での学びを生かすため、じぶんは、どうあるべきなのだろうか

こういった根本的な問いを発してみることも、この時期にしかできないことかもしれません。なお、新1年生へ、コンピュータ(MacBook Air)貸与を5月7日に予定していますが、確定ではありません。

 

2年生

1年生に倣って、2年生にも、4月13日の週に課題が届きます。
残念ながら、2年生の場合、現在のカリキュラムでは、授業としてのゼミが必修ではありませんので、2020年度は引き続き、2019年度基礎ゼミのクラス担当者が、それぞれのクラスのアドヴァイザーとなります。ですので、課題のレポート受け取りとそのチェックは、各担当教員がGoogle Classroomを通じて行うこととなります。2年生は、これから届く課題に答えるようにしてくれますか。
同時に振り返りとしては、

じぶんは、山梨英和大学で何を学んだのだろうか

山梨英和大学は、じぶんの人生にとって、どういう意味があるのだろうか

山梨英和大学での学びをさらに生かすため、じぶんは、どうあるべきなのだろうか

こういった根本的な問いを発してみることも、年度始めに当たって大事なことでしょう。

 

3、4年生

それぞれの所属するゼミ(専門ゼミや卒プロ)の教員から、課題等を受け取って、4月中はその課題に励むことにしては如何でしょうか。既に、ゼミの中で連絡を取り合っているクラスもあると思うのですが、その場合には、もちろんそのまま続けてください。
3、4年生は、特に、本学の学則に示された大学全体の教育目標であるリベラルアーツ教育に関して、

キリスト教の信仰に基づく広い知識

深い専門の学芸

知的、道徳的及び応用的諸能力

国際的視野に立つよりよき社会人としての人間形成

などを、今この時点で、どれほど身につけているかそれぞれ問い直してみることも大切でしょう。
あるいは、じぶんたちの人生の夢や目標のほうから、逆に測ってみるのも良いかもしれません。

 

以上です。

わたしたちは確かに小さな大学ですが、ともに同じキャンパスに学ぶ者として、この難局を乗り切りましょう。

 

Small is sensible.
Small is serene.
Small is special.
Small is SUTEKI.

 

 

なお、何か不明な点があれば、遠慮なく尋ねてください。何処に何を相談するかは、「相談窓口についてのお知らせ」(4/8) を参照してください。

 

 

 

2020年4月9日

山梨英和大学新型コロナウイルス感染症対策本部 教学担当

副学長 渡辺 信二 

ニュース一覧へ戻る