2020年05月01日
教育・研究
本来なら、皆さんは風薫る青葉若葉の季節を満喫し、ゴールデンウィークで英気を養った後、楽しい大学生活を送ろうとされているところでした。
しかし、未曽有の新型コロナウイルス感染が拡大し、緊急事態宣言がさらに5月末まで延長される中で、皆さんの中には、経済的に大変苦しい情況に直面されている方もいると思います。
既に、遠隔(オンライン)授業への負担を軽減するため、間もなく、皆さんへ5万円をお渡し(銀行振込)することになっておりますが、さらに経済的苦境を軽減するために、学費の延納願提出期限を5月29日(金)へ、延期納入日も7月29日(水)へと各々1ケ月延期することを決定しました。
パンデミック情況が長期化することが予想されるため、山梨英和大学としましては、経済的窮状に陥ったり、陥りそうな方に対しては、大学独自の緊急救済措置を早急に検討し、実行するつもりです。学費納入期限のさらなる延長や、緊急事態時特別奨学金を新設したり、既存の制度を大幅に充実・増額し、皆さんの経済的負担を軽減する救済措置を実行しようと考えています。
国や地方自治体(市区町村の社会福祉協議会、ハローワーク、生活支援課自立支援窓口での住居確保給付金)、日本学生支援機構奨学金相談センターなどの活用も、是非、考えてください。
皆さん、どうか大学で学び続けて下さい。
学び続けることが生きることです。大学もできる限りのことをします。遠隔(オンライン)授業など、いろいろと苦難があると思いますが、「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む」(新約聖書「ローマの信徒への手紙」5章3~4節)という言葉を信じて、希望を目指して大学生活を続けて下さい。また、「求めなさい、そうすれば与えられる。探しなさい、そうすれば見つかる。門を叩きなさい、そうすれば開かれる」(新約聖書「マタイによる福音書」第7章7~8節)と神様が私たちを鼓舞して下さっています。
今こそ、私たちは手に手を取り合って、この苦難な情況を共に乗り越えて行こうではありませんか。そして、遠隔(オンライン)授業に真剣に取り組みつつ、やがて新型コロナウイルス感染による緊急事態宣言が収束した暁には、私たちはキャンパスで再び楽しい日々を送れることを信じて頑張りましょう。
2020年5月1日
山梨英和大学 学長 菊野一雄