2022年05月06日
教育・研究
国際農林水産業研究センター(JIRCAS)がマダガスカルで実施するプロジェクト「SATREPS」では、稲の増産を目指し土壌に応じた局所施肥や養分利用に優れた品種改良等に取り組んでおり、その一環としてより効果的な農業技術の普及要因を明らかにする心理学研究も行っています。
心理学研究において中心的な役割を担ってきた本学人間文化学部 佐柳信男教授らは、農家の稲作研修への参加動機づけを定量的に測定する心理尺度の開発から着手。その研究の成果をまとめ、「パーソナリティ研究」誌に発表した論文は、日本心理学会機関誌『心理学ワールド』で取り上げられるなど大きな反響を呼んでいます。
発展途上国で心理学研究を行っている例は世界的にも珍しく、マダガスカルで実施したフィールド研究の重要性が評価されるとともに、この研究結果は今後の貧困層を含む者を対象とした研究でのより妥当な心理測定につながることが期待されます。
「パーソナリティ研究 」誌(The Japanese Journal of Personality)
・国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS
〔PickUp〕「510. 安易に翻訳尺度を使用することに対する警鐘」
・FY VARYプロジェクト
ニュース「佐柳准教授らの論文が、「パーソナリティ研究」The Japanese Journal of Personalityに掲載されました。」
・日本心理学会機関誌『心理学ワールド』