2022年09月10日
教育・研究2022年8月4日、米国ニューヨーク州エルマイラで開催された Ninth International Conference on the State of Mark Twain Studiesにおいて、本学人間文化学部グローバル・スタディーズ領域の杉村篤志専任講師が研究報告を行いました。
報告では、19世紀アメリカを代表する作家マーク・トウェインの未発表原稿に焦点をあて、歴史学者フィリップ・J・デロリアの議論を参照しながら、トウェインが描いた「インディアンごっこ」(playing Indian)の主題に内包されるジェンダー化された犠牲/復讐のモチーフとその自伝的含意が吟味されました。
2017年に開催された前回「第8回マーク・トウェイン研究国際会議」での同講師の研究報告や、英語・英米文学分野における国内の代表的研究誌『英米文学研究』英文号(Studies in English Literature, No. 57, 2016)掲載のトウェイン論とも密接に関わる議論です。今回の研究報告はトウェインの南部性と北米先住民表象をめぐる学術的検討のさらなる深化につながることが期待されます。
発表ペーパーは後日、米国 Center For Mark Twain Studies オフィシャルサイトに掲載される予定です。