2016年11月14日
教育・研究後藤 晶 助教が、一般社団法人社会情報学会(SSI)の2016年度論文奨励賞を受賞しました。
これは、『社会情報学』第4巻1号に発表された後藤助教の論文「損失は協力行動を促進するか:カタストロフゲームによる実験的アプローチ」が、その優秀性を認められ、社会情報学の観点からも意義深いものであると高く評価されたものです。
【受賞者】 後藤 晶 (人間文化学部 助教)
【受賞論文テーマ】 損失は協力行動を促進するか:カタストロフゲームによる実験的アプローチ
本研究は社会に存在する突然の損失の発生を「カタストロフ」と定義し、カタストロフの予告は協力行動に影響せず、、カタストロフの発生が協力行動の促進要因となり得ることを、行動経済学や社会心理学などで用いられる経済ゲーム実験を用いて指摘した研究です。
この結果は人間が不確実な事象が起こり得ることがわかっていたとしても、実際に発生しない限り行動が変化しないことを示しています。同時に、不確実な事象の発生に対して天罰だと思い込んでしまう「天罰バイアス」の可能性を示唆しています。
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