2017年06月07日
イベント 教育・研究5月20日(土)、小倉清先生をお招きし、山梨英和大学心理臨床センター地域連携セミナー「地域における子どもの心のケアについて」を開催しました。
昨今、虐待や発達障害、問題行動等、「子どもの心のケア」についてはどれも喫緊課題となっており、それにどのように対応していくかを長年にわたり、精神分析をベースとした児童-思春期臨床に携わってこられた小倉清先生を中心に、山梨県の「子どもの心のケアと支援」の基幹となる「山梨県立こころの発達総合支援センター」の精神科医金重紅美子先生、また山梨初の児童精神科クリニックを開業した松岡祐加先生にお話をいただきました。
小倉先生からは、ご自身の「臨床例」をもとに、子どもの発達において、できる限り早い段階での子どもへの介入がその子どもの心のケアと家族支援につながるというお話がありました。乳幼児期の子どもへの「医療的観察」と「対話」しながらの治療報告をもとに、六歳以前の段階での子どもへの早期介入の重要性を強調した話でした。 金重先生からは、山梨県の児童精神医療の現状と課題が報告されました。会場からの質問もあり、発達障害への地域での対応の現状について説明がありました。 また、松岡先生からは、ご自身の山梨初の児童精神科開業にまつわり、地域において児童精神科クリニックを開業することの意義とともに、開業するにあたってのスタンス、対応などの話がありました。
200名ほどの多くの参加者に恵まれ、「子どもの心のケア」への関心が高いことがうかがわれました。
参加者の皆さまに心から感謝申し上げます。
テーマ:「地域における子どもの心のケアについて」
日 時:2017年5月20日(土)15時~17時30分
場 所:山梨英和大学 グリンバンクホール
講 師:
小倉 清 氏(クリニックおぐら)
金重紅美子 氏(山梨県立こころの発達総合支援センター)
松岡裕加 氏(クリニックまつおか)
主 催:山梨英和大学心理臨床センター