2023年06月19日
教育・研究2023年6月19日
学生の皆様
学長 朴 憲郁
生成系AIの学習・研究活動への利用について
近年、ChatGPTやBardに代表される生成系AIが注目されていることは皆さんもご存知かと思います。生成系AIは今後、有益なツールとして様々な分野で導入される可能性を持っている一方で、問題点や課題も指摘されています。皆さんの学習活動に活用する場合においても生成系AIの特徴を理解した上で注意すべき点があります。当面は下記の点を理解し、授業担当教員・指導教員の指示に従い、適切に活用して下さい。
1 生成系AIとは
人間が入力した質問に対して、自身が学習したデータをもとにテキスト、画像、音声などで回答を生成するプログラムです。生成系AIはインターネット上の情報を学習に使用しているため、信憑性、著作権、個人情報などの点で問題点も指摘されています。
2 生成系AIを利用するときの注意点
(1)生成系AIに対して個人情報や機密情報を入力しないこと
入力された個人情報が生成系AIの学習データとして活用される可能性があります。また個人情報の流出につながる恐れがあります。
(2)生成系AIの回答を丸呑みしないこと
生成系AIはインターネット上の情報をもとに学習しているため、回答には誤った内容が含まれている可能性があります。
回答が正しいかどうかは引用元や出典などの文献を自身で確認(ファクトチェック)するようにして下さい。
(3)生成系AIの回答をそのまま使用しないこと
生成系AIの出力は著作権侵害の可能性が指摘されています。
また生成系AIを安易に使用すると、本学のディプロマ・ポリシーに定めている「多面的・論理的な判断」や「倫理観」を身につけられないと考えます。
そこで本学ではレポート・論文に自身の考えを加えずに生成系AIが出力した結果をそのまま使用することを禁止します。
発見された場合、授業によってはレポート・論文の剽窃(不正行為)として取り扱います。