2017年12月12日
教育・研究日本児童文学学会創立55周年記念論文に、本学 井上征剛准教授の論文「前衛音楽としての「カナリア・オペラ」と英国社会」が佳作として入賞し、11月25日、岡崎女子大学・岡崎女子短期大学で開催された同学会第56回研究大会で受賞式が行われました。
この論文は、イギリスの作家ヒュー・ロフティングの小説『ドリトル先生のキャラバン』を、音楽史を踏まえて検証したものです。小説に登場する「カナリア・オペラ」について、執筆時期や物語の舞台となっている時代の音楽の状況などを把握した上で、このオペラがもしも実在していたら、という仮説のもとで、歴史上の音楽家を物語内に登場させた意義などを解釈しています。「各段階の検証手順は着実で、全体に刺激的な論考」と、高い評価を得ての受賞となりました。
なお、この話題は、本学の講義『英米の文化』で扱っています。
【受賞者】 井上 征剛 (人間文化学部 准教授)
【論文テーマ】 前衛音楽としての「カナリア・オペラ」と英国社会
第56回研究大会の発表・入賞者受賞式等の様子は、日本児童文学学会Facebookよりご覧いただけます。