大学附属の心理臨床センターや山梨県内外の教育機関や医療関連施設などで、臨床心理実習を行います。
臨床心理実習では、学校不適応生徒への支援施設や高等学校および中学校、精神科・神経科を持つ病院など学外に連携施設を用意しています。学内の実習施設では、スーパーバイザーの指導のもとで、インテーク面接・査定、ケースの見立てと暫定的治療方法の立案などについて学び、多角的なケースの見方のできる力を養っていきます。
大学キャンパス内にある附属の相談機関「心理臨床センター」において、充実した実習を行うことができます。
実際にクライエントに接して行う実習の機会は、下記の3つになります。
有資格者のスタッフが対応する初回面接に、記録係として陪席し、面接の実際を学びます。修了までに最低2ケースに陪席することができます。
心理検査が必要と判断された事例の、検査施行を担当します。修了までに、最低知能検査を1件、投映法検査を1件担当することができます。
経験豊かな有資格者(主に教員)が、第三者の視点で担当事例を検討し、担当者自身の目線では見えにくい事柄の指摘をしたり、事例の進め方への助言をしたりしています。本学には臨床心理士の資格を持つ専任教員・非常勤カウンセラーが14名おり、院生の実習をサポートします。
陪席した初回面接事例について、カンファレンスで発表するための資料作成について、個別に指導を行います。事例を発表する形式について、その実際を学びます。
検査を担当した際、その結果を整理したり、考察して所見をまとめる際に、丁寧に個別指導を行います。
担当事例との関わりについての指導を個別に実施しています。各自が希望する指導者(スーパーヴァイザー)に、毎回の面接について指導を受けることができます。
有資格者である専任教員、非常勤カウンセラー及び院生が全員参加し、初回面接事例の見立てと援助方針の決定、及び継続事例についての詳細な検討を行います。複数の意見や助言を聞くことが出来るので、幅広い視点で事例の検討をすることが可能です。授業として「臨床心理事例研究」に設定されています。
カンファレンスの司会・記録を担当し、事例検討会の運営・進行について体験的に学びます。
自らが陪席した初回面接事例を発表します。事例検討会における発表の仕方、事例の詳細を他者に伝える力を養います。
自らが担当した検査の所見について報告します。
自らが担当している継続事例について発表し、複数の意見や助言を元に、事例に対して多角的な見方をすることを目指します。
心理臨床センターの運営上必要な、種々の実務についての実習です。
県内外の教育機関や医療関連施設などにおいて、臨床現場の実際を学びます。
県内の精神科病院における臨床心理士の仕事の実際について、1~2週間にわたって現場に赴き、見学実習を行います。心理職の指導者に直接指導を受けることができます。
県内の高等学校、不登校児受け入れ施設等における臨床心理士の仕事の実際について、年間をとおして現場に赴き、実習を行います。心理職の指導者に直接指導を受けることができます。
県内の医療機関、教育機関、福祉機関等において、ボランティア活動を行いながら臨床の実際を学ぶことが可能です。
心理臨床実習以外に心理臨床に関わるボランティアの情報を紹介しています。
ボランティアの例