幼保育連携型認定こども園山梨英和こども園

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「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」2020年11月保育聖句

 わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。 ヨハネによる福音書15章12節

 イエス様はたくさんのたとえ話を残されました。その一つに「『仲間を赦さない家来』のたとえ」があります(マタイ18章)。イエス様がこの話をされたのは、弟子のペトロが「兄弟が私に対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。7回まででしょうか」と尋ねたのに対して「7回どころか7の70倍までも赦しなさい」と教えられた時でした(数字の「7」は聖書では完全を意味します)。たとえ話のあらましはこうです。

 

 ある王が家来に貸した金の決済をしました。そこに1万タラントン(約6000億円)借金をしている家来が連れて来られます。しかし彼は返済できません。王は、自分も妻も子もまた持ち物も全部売って返済するように命じます。家来は「どうか待って下さい。きっと全部お返しします」と懇願します。王は憐れに思って彼を赦し、その借金を帳消しにします(なんという太っ腹!)。ところが、この家来が王の前から退いて外に出ると、彼に100デナリオン(約100万円)借金している仲間に出会います。家来はその人の首を絞めて「借金を返せ」と迫ります。その人はひれ伏して「どうか待ってくれ。返すから」と懇願します(原文では家来が王にいったのと同じセリフです!)。しかし家来は承知せず、その人を引っ張って行き、借金を返すまでと牢に入れてしまいます。事の次第を見た仲間達は非常に心を痛め、王の前に出て事件を告げます。それを聞いた王は家来を呼びつけて、「不届きな家来だ。お前が頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。私がお前を憐れんだように、お前も自分の仲間を憐れむべきではなかったか」と怒り、借金をすっかり返済するまでと家来を牢役人に引き渡してしまいます。この話をイエス様は次の言葉で絞めくくります。「あなたがたの一人一人が心から兄弟を赦さないなら、私の天の父(=神様)もあなたがたに同じようになさるであろう。」

 

 このたとえ話は今月の保育主題であるイエス様の言葉に通じます。「愛したように」の「ように」は「だから」と取ることもできるからです。神様がイエス様によって私達を愛して下さっているのだから、私達は互いに愛しあうことができる。それを可能にする力が私達には与えられている。考えてみれば、私達が、今、ここで、生きている、そのこと自体が神様の赦しであり、憐れみによるのだと思います。これは決して当たり前のことではなく、1万タラントンを赦された(それはどれほど大きな犠牲と痛みに裏付けられた憐れみでしょうか!)家来にも似た、とてつもない恵み、奇跡の出来事です。そのことに気づく時、私達は赦されている者として赦すことを志し、赦せない私を赦せる者にして下さいと祈る大切さを知るのではないでしょうか。

1万タラントン赦してもらったにも関わらず、100デナリオン赦せなかった「家来」を私達は笑えません。自らを省みてあなたの仲間(=隣人)に心を寄せる憐れみを忘れるべきではなかったと諭す王の悲憤を胸に刻み、少しでもイエス様にならう者でありたいと願います。私達にはそれをする力がすでに神様から与えられているからです。

園長 大木正人

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