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カテゴリ:全体のお知らせ|園長通信 投稿日:2017/01/30

光の子として歩みなさい。 エフェソの信徒への手紙 5章8節(2017年1月の保育聖句)

「光の子として歩みなさい。」 

エフェソの信徒への手紙 5章8節

 クリスマスにお生まれになった幼子キリスト(キリストとは救い主という意味の称号)は当時の慣習に従って生後8日目に「イエス」と名付けられました。それは天使を通して神様からヨセフとマリアに示されていた名前です。イエスには「神は救い」という意味があります。イエス・キリストがお生まれになったのは12月25日とされていますから8日目は1月1日です。そこでこの日を「命名日」と呼びます。新年は神様が私達をお救い下さるという言葉を心に刻むことから始められると知ると元旦の思いもひとしおです。

 さて教会の伝統では命名日の5日後の1月6日に、東の方からやってきた占星術の学者達がユダヤのベツレヘムに到着し、幼子イエス・キリストにお会いしたとされています。そこでキリスト教会ではこの日を公現日(栄光祭、エピファニー)と呼びます。ユダヤの片隅にお生まれになったキリストが、ユダヤ人以外の人達に(私達のような外国人に!)、公に、普遍的に現れてくださった(エピファネイン)のを記念するのが公現日(栄光祭)です。その意味でこの日は世界に神様の救いと解放が告げ知らされた日、世界への宣教が始まった日です。学者達が幼子キリストに献げた黄金、乳香、没薬には、それぞれ、主イエスよ、あなたは私の王(黄金がその思いを表す)、私の神(祈りの印としての乳香がその思いを表す)、私のために命をかけてくださるお方(死者に塗る没薬がそのしるし)という思いが込められています。異邦人の学者達は心からの信頼と信仰を込めてそれらの宝物をおささげし、来た道とは違う別の道を通って自分達の国に帰って行きましたが、それは彼らがキリストと出会って、新しい生活、新しい歩みを始めたということを示してもいます。

 イエス・キリストとの出会いは彼らのようにそれまでとは違う新しい生き方を始める力となることを今月の保育主題の聖句も語っています。「光の子として歩みなさい」という言葉の直前にあるのは「あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています」という宣言です。だから「光の子として歩みなさい。光から、あらゆる善意と真実が生じるのです」と続きます。「光は暗闇の中で輝いている」とヨハネ福音書にあります。「闇から光が輝き出よと命じられた神は、私達の心のうちに輝いて、イエス・キリストの御顔に輝く神の栄光を悟る光を与えて下さいました」(コリント一4:6)。だから聖書は「あなた方は世の光である。(中略)あなた方の光を人々の前に輝かしなさい。」と強く勧めます。私達はイエス・キリストの光を受けて輝きます。そのことを教えてくれる八木重吉の詩「イエス」をご紹介します。

イエスの名をよびつめよう/入る息、出る息ごとに呼びつづけよう/いきどおりがわいたら/イエスの名で溶かそう/弱くなったら/イエスの名でもりあがって強くなろう/きたなくなったら/イエスの名できれいになろう/死のかげをみたら/イエスを呼んで生きかえろう

園長 大木正人

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