[130周年記念事業] 山梨英和学院史料室 記念講演会を開催いたしました
7月20日(土)、創立130周年記念のメイン事業の1つである山梨英和学院史料室 記念講演会を、山梨県立図書館多目的ホールにおいて開催いたしました。
来場者は120名を超え、会場がほぼ満員の盛況でした。
講師としてお招きした小檜山ルイ先生は、日本におけるアメリカの女性宣教師研究、アメリカの女性史研究、ジェンダー論研究の第一人者です。講演題「宣教師がつくった学校、これから ~女性宣教師はなぜ日本に来て、何をしようとしたのか?~」は、山梨英和学院等の女性宣教師の手による日本のミッションスクール創設について、当時の北米(アメリカ・カナダ)の宗教的、歴史的、社会的背景から解き明かされた、先生の長年の研究に基づく大変興味深い講演でした。
講演での興味深いお話のなかでも、特に女性宣教師が日本にもたらそうとしたもの=一夫一婦制(ホーム)、良妻賢母、貞操観念、家庭における道徳の定着等が、現在の日本社会に与えた良き影響は間違いなく大きく、また、それは、とりもなおさず山梨における山梨英和の果たした役割も同じく大きかったことを意味しています。時代は変わり、社会における女性の地位、立場は大きく変わりましたが、健全でより良い社会を形成するために、女性が果たすことのできる女性ならではの役割は、大きくは変わらないはずです。
この講演会は、これまでも変わらず、これからも変わらないであろう山梨英和の教育の価値をあらためて確認できたひと時となりました。
記念講演
演題:「宣教師のつくった学校、これから」
講師:小檜山 ルイ 氏
(東京女子大教授、お茶の水女子大特任教授、キリスト教史学会理事長)
日時:7月20日(土) 10:30~11:30
会場:山梨県立図書館 多目的ホール