山梨英和ダグラスこども園
山梨英和ダグラスこども園「創立70周年の取り組み」
2020年度に山梨英和ダグラスこども園は創立70周年を迎えました。この記念すべき年、多くのかたと喜びお祝いをしたかったのですが、新型コロナウイルス感染予防のため、園内だけの記念イベントとして実施しました。
今年度実施した70周年の取り組みをご紹介します。
①バングラデシュに寺子屋を送ろう!プロジェクト
2012年に私たちは大木園長を通してアジアキリスト教教育基金(略称ACEF)の活動を知りました。ACEFの活動もバングラデシュの場所、現状さえも知らない中、子ども達とひとつひとつ学び、その年のバザーから『バングラデシュに寺子屋を送ろう!プロジェクト』を子ども達と立ち上げて、今年で8年目を迎えました。この間2012年~2017年はACEFの立ち上げに関わった舩戸良隆牧師、2018年からは井上儀子事務局長を講師に迎えて、毎年園児・保護者対象の講演会も行ってきました。講師のお話やまた写真や映像を通して伺うバングラデシュの実状には衝撃を受けましたが、それ以上に自分達の普段の生活を振り返る大事な祈りの時間となりました。
今年度ようやくACEFを通して一校分の学校建設献金をすることができることとなり、12月に行ったクリスマス礼拝(70周年感謝礼拝)でACEF小田事務局長をお招きし献金を贈呈しました。目標を達成いたしましたが、この活動は引き続き形を変えて進め、バングラデシュの子ども達と共に歩みたいと思います。
②70周年記念のロゴマークを作りました。
南信こどものとも社の協力を得て、絵本作家の池谷陽子さんにロゴマークを作成していただきました。クリスチャンでもある池谷陽子さんは本園の理念や思いを理解してロゴを作成して下さいました。今年度のみならず、これからも使用できるよう沢山の素敵な作品を製作してくださいました。(作品はスクラッチという技法で描いています)
③ダグラスこども園のオリジナルのさんびかを作りました。
幼児さんびかや改定版こどもさんびかを使用して毎日の保育を行っています。この機会に園児・保護者・職員が日頃の思いを言葉にして、さんびかを作り、少しでもキリスト教が身近なものにしたいという願いから、園のさんびか作成を計画しました。歌詞の元になる言葉を募集したところ、104の言葉と文の応募がありました。それらをもとに園長が歌詞を整え、「ひとりひとりは」と「だいすき」、二つの歌詞ができました。
「ひとりひとりは」
1.みんなの愛に包まれて 人には親切、神には感謝 光の子として輝いて 夢と希望にあふれてる
2.はと、ばら、かえでのお友だち 小さなにじさん、ひかりさん ことりのみんなの笑い声 一人ひとりは無限大
3.神さまの愛に包まれて 私は神の子、光の子 みんなと手と手を取り合って 未来に向けて歩みます
「だいすき」
1.ダグラスの子ども達 どこにいたって友達さ
2.神さまに見守られ 世界に愛を祈ります
作曲は大木園長の神学校の同級生で、日本基督教団賛美歌委員会委員でもある小海基牧師(荻窪教会)に依頼したところ、小海先生は70周年という記念の行事に私を起用して頂くのは恐縮ですと仰って、他の方々にも作曲を依頼して下さり、以下の皆さんからとても素敵な歌が送られてきました。作曲者名:松尾茂治さん(カンバーランド長老教会オルガニスト)、山本弘史さん(日本改革派教会オルガニスト)、石川正信さん(教団松沢教会オルガニスト)、松原葉子さん(教団富山鹿島町教会オルガニスト)、塩田泉神父、川上盾牧師(教団前橋教会)
さんびかは、子ども達にとっては日常の「歌」です。神さまを賛美する歌を通して、幼い人子達の心に少しでもキリストの福音が刻まれ、この園で過ごす日々が温かい日常のひとつとして感じてほしいと願っています。
④園舎内ホールの天窓に、ステンドグラスを作成しました。
園舎ホールにある天窓に3つのステンドグラスを取り付けました。
教会にステンドグラスがあるのは、昔、教会に集う多くの人たちがほとんど文字を読めなかったので、聖書の話を解りやすく絵柄で示すことでキリストの教えを人々に伝えるためであったと言われています。0歳から6歳の子ども達が集うこの園にステンドグラスがあれば、キリスト教を視覚的に象徴、伝えることができるのではと考えました。子どもだけではなく、キリスト教に今まで触れたことのなかった大人(保護者・職員)に、少しでも、そのキリスト教とその雰囲気を実感してもらえるのではと思いステンドグラス作成を企画しました。作成者はメイプルカレッジの講師でもある、ガラス造形作家の中川智晶さん(笛吹ガラス造形舎)。私たちの企画にご賛同くださり、ご協力を頂きました。
ステンドグラスは 70周年記念ロゴの図柄とジョシュア・レイノルズの「幼きサムエル」の絵を題材として中川さんにデザインと作成をして頂いています。 園児もはんだごてを使用して一部のガラスを付け合わせました。
⑤クリスマス礼拝を記念感謝礼拝とします。
新型コロナウイルス感染予防のため、多くの方々をお招きして記念感謝礼拝を行うことはいたしませんが、12月14日(月)にクリスマス礼拝を創立記念感謝としても覚えて園児と捧げました。保護者の方々をお迎えできないのはとても残念なことですが、お便りや通信、動画配信などを通して、礼拝を一緒に分かち合いました。
⑥記念コンサートを行います。
保育のなかで、園児が歌やダンスで親しみ、楽しんでいる多くの作品を作っておられるシンガーソングライターのたにぞうさんをお招きしてのコンサートを3月6日(土)に行います。在園児保護者や卒園生もお招きする計画でしたが、新型コロナウイルス感染予防の観点から在園児を対象に園内で行います。最後のイベントとして楽しみたいと思います。