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カテゴリ:園長通信 投稿日:2021/02/01

「愛はすべてを完成させるきずなです」2021年2月保育主題

「愛はすべてを完成させるきずなです」コロサイの信徒への手紙3章14節

 

先月の保育主題の聖書の言葉(聖句)は「神は愛です」でした。それを受けての今月は「愛はすべてを完成させるきずなです」が保育主題です。この言葉はちょうど4年前の2月の保育主題の聖句でもありました。同じ月に同じ聖書の言葉がとられているのは、今年度も残すところあと二ヶ月となった今、私達が子ども達一人一人の成長を思いつつ、これまでの歩みを振り返りつつ、この年度の「完成」、ある種の「まとめ」をはかることを意識してのことでありましょう。私達の成長そのものに完成の時はありませんが、常にその途上にある者としては「すべてを完成させるきずな」として「愛」の尊さは覚えていたいと思います。

ここでの「愛」という言葉に聖書は「アガペー」という文字を原文ではあてています。「アガペー」には「相手を大事にすること」という意味があります。「アガペーは主体的、積極的に尊重する愛」だとも言われます。アガペーは私にとって何より大事だという主体的な判断と選択を表現するものです。この言葉は神様の愛を現すと言われますが、しかし特に神が愛する場合に限るわけではありません。人が愛する場合にも、またその対象の如何を問わずに用いられます。そうしたアガペーが、あなたは私にとって何より大事な存在、私にとって本当に大切な価値あるもの、その思いをもって相手に向き合い、人や自然と関わることが「すべてを完成させるきずな」なのだと聖書は教えます。

「きずな」は「ひもをぐるぐる巻いて絡めること」に由来する言葉です。そこからこの言葉は「人を束縛する義理、人情」を現すようになりました。聖書でいう「きずな」も元は「一緒に縛るもの」です。この言葉には本来あまり良い意味はありません。しかしそれがここでは積極的な意味を持つ良い言葉として、励ましに満ちた喜ばしいもの、力強い慰めとして語られています。聖書がこの言葉で伝えたいのは、相手を思いやり、大切にする、真実の愛によって結ばれる関係、関わりです。人の心やからだを縛りつける「絆」ではなく、私達を孤独という深い闇から救い出す繋がり。お互いを労わり、大事に思う愛によって結ばれる「きずな」。それがお互いを生かす力となる。しかもそれはあたかも二人三脚のときに結ぶ紐のように、締め付けすぎても緩すぎてもダメで、しかもそれを結んで一緒に進んで行く者達がお互いの呼吸やリズム、歩幅や方向を常に確かめ合う配慮が求められる。私達はこのような本物の「きずな」を神様から差し出され、それをすでに結んでいる。「神は愛です」、「愛はすべてを完成されるきずなです」という言葉はそれを教えています。神様の愛というきずなに結ばれている者として、私達は神様と共にこの人生というフィールドを歩んで行きます。

園長 大木正人

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