幼保育連携型認定こども園山梨英和こども園

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「義(ぎ)の実は、平和を実現する人たちによって、平和のうちに蒔かれるのです。」 ヤコブの手紙3章18節(2016年3月)

「義(ぎ)の実は、平和を実現する人たちによって、 平和のうちに蒔かれるのです。」ヤコブの手紙3章18節

  3月の保育主題にある「平和を実現する人達」という言葉は、イエス・キリストが「山上の説教」で告げられた「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイ5章9節)という言葉を踏まえています。山上の説教で「平和を実現する人々」と訳されている文字はとても珍しいもので、新共同訳聖書(プロテスタントとローマカトリックの聖書研究者が一緒に翻訳した)は「平和を実現する人々」と訳しましたが、「平和をつくり出す人たち」(口語訳)とか「平和のために働く人々」と訳すものもあります。英語ではpeacemakersと訳しているものが多いようです。いずれにしても平和はただ知識として知っているだけではだめで、自分達の生活の中に作り出し、働かせ、実現しなければなりません。しかしそれがどれほど難しいか。人類の歴史が平和の実現を口実に絶えず戦争の惨禍(さんか)を繰り返してきたことが思い出されます。

 しかしそれでもなお、いやそれだからこそ、イエス・キリストは人々が平和をつくり出し、実現することの大切さを説いてやみません。おそらくこの言葉を小高い山の上で聞いた人達は戸惑ったに違いありません。はたしてそんなことができるのか。無理ではないか。自分自身や周囲とさえ和らげず、平安のない自分達にそんなことができるはずがない。キリストの周りに集う多くの人達はそう思ったに違いありません。彼らは都に住む偉い学者や貴族や政治家や宗教家達からは、何も知らない無知な者、罪深い者、破れや弱さを抱えたどうしようもない者と見なされて、自信も自負もなかったからです。けれどもイエス・キリストはその人達に向けて、そんなあなた達こそ「平和を実現する」神様の大切な子どもだと言われました。それは当時の常識を覆す驚くべき言葉でした。なぜならそれはただ救い主にだけ当てはまる言葉、権力を持つ皇帝にだけ当てはまる特別な言葉とされていたからです。その言葉をイエス・キリストはごく普通の人々に、悩みや不安や痛みに苦しむ皆に告げられました。キリストにとって、平和を願い、平安を求めるすべての人は神の子です。大切な仲間です。かけがえのない友です。イエス様はそれを告げ知らせ、実現するためにこの世に来られた神の子、救い主キリストです。

 このお方がお与え下さる平和は信じることから来る平和です。日々の歩みを通して実現する平和です。「平和」を意味する聖書の言葉(シャローム)は「こんにちは」「ご機嫌いかが」「お元気で」「さようなら」という日常の挨拶から始まって、民族、国家、人類の平和、神様との和解、心の平安、魂の安らぎまで、実に幅広い意味をカバーします。それを知るとき、「義の実は平和を実現する人達によって平和のうちに蒔かれる」というヤコブ書の言葉は、何よりもまず平和が日常生活の具体的な場面一つ一つを通し示されることを教えます。平和は挨拶から始まる。神を信じて相手と向き合い、その関わりを築く呼びかけから始まる。それが私達自身のモノの見方や考え方、振る舞い方を見つめ直させもする。それができる勇気と力を、平和を実現させる種子を神様は私達の心の中に、魂に確かに蒔いて下さっている。それを信じる時、他者との関わり方は新しく喜ばしいものへと変わる。自分が変わるとき世界は変わる。そのようにして義の実は実るのでありましょう。

園長 大木 正人

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