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カテゴリ:園長通信 投稿日:2021/07/01

「勇気を出しなさい。」(ヨハネによる福音書16章33節)2021年7月保育聖句

『 ストレス社会を共に生き抜く 』

 こども園で子どもたちの遊ぶ様子を見ていると、その遊び方はそれぞれで、黙々と絵を描く子ども。友だちとおもちゃや積み木で遊ぶ子ども。外で鬼ごっこをする子ども。砂場で穴を掘ったり、山を作ったりする子ども。蟻、ダンゴムシ、蝶々を捕まえる子ども。誰かに教わらなくても、自然に創意工夫して遊ぶ姿には、とても感心させられます。みんなニコニコ満足そうな顔をしています。

 そんな子どもの遊びの中にも実は多くのトラブルが存在します。おもちゃを独占し、友だちが「貸して」といっても、決して貸そうとしない子ども。順番が守れない子ども。友だちが嫌がることをしてしまう子ども。ちょっとしたことで、すぐ友だちをたたいてしまう子ども。子ども社会も、大人の社会に負けないくらい多くのトラブルがあります。ストレスを感じると、泣いてしまったり、大きな声を出したり、物を投げたりと、それぞれの子どものリアクションもいろいろです。そんな子どもたちに、「いけません」とか「我慢しなさい」「仲良くしなさい」などという言葉は、あまり心に響きません。トラブルは、子ども同士が互いに悔しい思いをしたり、悔しい思いをさせたりする中で、いろいろと学ぶ授業なのです。子どもは、とにかくアクセルを目一杯踏みますが、ブレーキを踏むのは苦手な子が多いです。でもこれから、トラブルを通してアクセルやブレーキの踏み加減を学んでいきます。

 私たち大人は、どうでしょうか?職場での上司・部下・同僚との関係、友だちとの関係、親子・兄弟・夫婦の関係、私たちは多くの人間関係を持ち、全ての関係がうまくいくとは限らないのではないでしょうか?自らトラブルを好むごく一部の特殊な人を除いて、ほとんどの人は他者との人間関係をうまくいかせたいと願っています。でも、自分だけの努力や我慢だけではなかなかうまくいかないことも多いです。

 厚生労働省自殺対策推進室によると、2020年の山梨県内での自殺者は182人で、その内132人が男性で、50人が女性です。また、自殺者が最も多い年齢層は40~50歳代となっています。

 このように私たちの生活する社会は、まさに多くのストレスと闘いながら生きていかなければならない社会です。ストレス社会を生き抜くためには、多くの困難を自ら乗り越え、自分自身を鍛えていく必要があります。それでも、乗り越えられないと思える絶望的な出来事も起こります。

7月の聖句でイエスは「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」(ヨハネによる福音書16章33節)とおっしゃっています。つまり、私たちは一人で苦しみの中にあり困難と闘っているのではなく、そこにはすでに世に打ち勝ったイエスが共にいて下さるのです。そして、このイエスの「勇気を出しなさい。元気を出しなさい。心配することはない。大丈夫だ。」という言葉こそが、私たちが困難に立ち向かう上で、何よりも大きな力になると信じています。

園長 石川 健

 

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