絶えず祈りなさい。(テサロニケの信徒への手紙Ⅰ5章17節)2022年8月保育聖句
『 いつも喜んでいなさい。 』
いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。 (テサロニケの信徒への手紙一 5章16~18節) |
今年の暑さは、6月から観測史上最高気温を記録するなど長く暑い夏を過ごしています。私が子供のころ「暑い、暑い」というと母が「あんたが暑いと言っても、涼しくなるわけではないし、あんたが暑いというたびにこっちまで暑くなるから、暑いといわないで」とよく言われました。そこで「寒い、寒い」と言ったら、余計怒られたことを思い出します。昔は、暑いといっても30℃~31℃くらいで、今のように38℃とか39℃になることはなかったような気がします。こども園でも猛暑の中、子どもたちのマスクの着用の是非についてもコロナ対策と熱中症予防対策の両方を考える中で、各園で対応に苦慮しているところです。
8月の聖句のキーワードは、「喜ぶ」「祈る」「感謝する」です。この三つの言葉は、私たちが日常生活の中でとてもよく使う言葉です。私たちは、嬉しいこと、楽しいことがあると喜び、思い切り笑顔になって大声で笑ったり、時には嬉しすぎて涙を流すこともあります。またキリスト教に限らず、私たちは知らず知らずのうちに祈っています。「宝くじが当たりますように。」「病気の友達が早く元気になりますように。」「家族がいつまでも仲良く暮らせますように。」「世界が平和になりますように。」など祈りの内容は、人それぞれです。でも、ここで注目したいのは、私たちが祈る内容のほとんどが自分の力ではどうにもならないことがほとんどだということです。そして、全ての願いがかなえられる訳ではありませんが、それでも、私たちは祈り続けます。そして「感謝する」は、私たちを生かし、私たちの祈り、問いかけを聞いてくださる神さまに対して感謝する(敬神)というとても重要なものです。冒頭で三つのキーワード「喜ぶ」「祈る」「感謝する」と言いましたが、ポイントは三つのキーワードの頭についている「いつも喜んでいなさい。」「絶えず祈りなさい。」「どんなことにも感謝しなさい。」という言葉です。はたして、そんなことができるでしょうか?私たちは、日常生活の中で喜びと同時に多くの苦難、悲しみを抱えています。「悲しみの中にあって喜ぶことなんてできない。祈っても願いがかなえられないならもう祈らない、感謝もしない。」と思うかもしれません。しかし、神さまは私たちの祈り・問いかけを無視したりしません。もちろん、神様が現れて耳元で囁いてくれるわけではありません。神さまの答えは、全て聖書の中に書かれています。
今は、世界中、日本中で多くの困難、多くの悲しい出来事、つらいことが次々と起こっている時です。自分の置かれている状況を嘆き、現実から逃避し自暴自棄になるのではなく、いまそんな困難な時だからこそ、喜び・祈り・感謝することが必要だと聖書は教えてくれています。
園長 石川 健