合同礼拝 大島先生

<讃美歌>   242番

<聖書>   詩編149篇1~3節

1) ハレルヤ。新しい歌を主に向かって歌え。主の慈しみに生きる人の集いで賛美の歌をうたえ。

2) イスラエルはその造り主によって喜び祝い/シオンの子らはその王によって喜び躍れ。

3) 踊りをささげて御名を賛美し/太鼓や竪琴を奏でてほめ歌をうたえ。

 今日(あさって)で11月も終わり,次の日曜日はアドヴェントです。今年もクリスマスを楽しみに待つ季節となりました。クリスマスになると,普段の美しさが,より一層輝くようになるものがたくさんあります。
 そのひとつ,今朝は,英和生には聖歌隊でおなじみのハンドベルについて,お話しようと思います。

 ハンドベルは17世紀に,イギリスの教会で誕生した楽器です。
 イギリスの古い教会には塔(タワー)があり,そこには,その教会のシンボルとなる大きなタワーベルが取り付けられています。ベルは普通,1つだけではなく,こんなふうにたくさんついています。

 これらのベルはそれぞれ大きさが異なり,違う音色がします。
 でもタワーベルひとつひとつはとても大きなものです。

 重さも非常に重いので,普通に揺らしたくらいでは全然音がしません。
 ではどうやって鳴らしているかというと,タワーベルひとつひとつにはこのように滑車が取り付けてあります。

 この滑車を回すひもはタワーの一番下まで伸びています。

 そしてそのひもを,タワーの下にいる人が一人一本ずつ持っていて,全力で引っぱります。

参考動画「Mathematical Impressions: Change Ringing」
https://www.youtube.com/watch?v=7Vl-_1F7dFE

 すると滑車が回転し,こんなふうにタワーベルも回転して音が鳴ります。

参考動画「Perth Swan Bells Change Ringing 」
https://www.youtube.com/watch?v=V-djwgPdVmA

 ひもを引っぱるタイミングによって,ベルを鳴らすタイミングを自在に調節することができます。ベルの組み合わせや音のタイミングを変えることで,教会からの様々なお知らせ,礼拝の時間や,結婚式,お葬式,火事や戦争などの緊急事態などを,人々に伝えるのがタワーベルの役割でした。

 しかし,ほかの人と上手にタイミング合わせたり,順番を間違えずにベルを鳴らすのはとても難しいので,しっかり練習をしておく必要があります。でも本物のタワーベルでへたくそに練習されては,聞いている街の人みんなが大混乱してしまいます。
そこで,タワーベルの練習用として考案されたのがハンドベルでした。

 その後ハンドベルは,独立した楽器として親しまれるようになりました。現在は,イギリス,アメリカ,カナダ,韓国などで広く演奏されるようになり,日本では伝統的なミッションスクールを中心に普及しました。キリスト教の信仰の中で生まれた教会楽器ですので,日本ハンドベル連盟の行事は今も必ず礼拝で始まります。なお,日本ハンドベル連盟の理事長を2017年までつとめていらっしゃったのは,昨年亡くなられた日野原重明先生でした。

 山梨英和のハンドベルの歴史は,今から45年前に始まりました。最後の宣教師だったミス・ロジャースが,1973年に2オクターブのハンドベルを寄贈してくださったのが始まりです。日本で最初のハンドベルクワイアは 1970年の金城学院ですから,英和はそのわずか3年後です。日本の中でもかなり早い時期から,山梨英和にハンドベルは根付いていました。
 私が初めてハンドベルと出会ったのは,小学校6年生で参加した英和の入学説明会でのことでした。素晴らしい音色と輝く美しさに感動しすぎて,入学後は中高6年間,聖歌隊に所属しました。

 当時の聖歌隊にはシューマリック社製のハンドベルしかなかったのですが,ある年,新しくマルマーク社製のハンドベルを買って頂くことになりました。

 届いたばかりの真新しい黒いケースを開けてみると,輝く金色のハンドベルがずらりと並んでいて,もう本当にきれいすぎて,みんなで大歓声を上げて喜んだ思い出があります。
 ハンドベルは1つ1つが手作りでとても繊細なものですが,大切に扱えば100年以上使うことのできる楽器です。教会で生まれ,宣教師の先生によってもたらされたこの素晴らしい音色が,創立130周年を迎える山梨英和に,これからも永く響いていってくれることを願って,お祈りをお捧げ致します。

 

 

天の父なる神様、おはようございます。

 今日も学校にお導き下さり、一日の始めに礼拝をお捧げすることができて感謝します。

 今年もあと1ヶ月でクリスマスを迎えます。美しいハンドベルの音色に耳を傾けるとき,神様が御子イエス・キリストを贈ってくださったこと,教会が生まれ,ハンドベルが生まれ,宣教師の先生方が遣わされ,山梨英和が建てられたことを覚え,深く感謝いたします。

 今ここに集う,山梨英和に連なる一人一人に,今日もこれからも,ずっと神様がつながっていてくださいますように。

 この祈りを、尊き主イエス・キリストの御名によって御前にお捧げいたします。

 アーメン