1つ前のページに戻る

2020.12.09 / 学校生活 /

放送礼拝 大島先生

 

ルカによる福音書 第2章8-14

その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。
「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。
あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」
すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。
「いと高きところには栄光、神にあれ、
地には平和、御心に適う人にあれ。」

Glory to God in the highest,
and on earth peace, good will toward men.

思いがけない一年となってしまった2020年も終わりに近づき,今年もクリスマスの季節がやってきました。1119日にはクリスマスツリーの点火式があり,屋外ということもあって久しぶりに讃美歌をみんなで歌うことができました。クリスマスの讃美歌を歌えることはこの季節だけの喜びですが,今年は大きな声で讃美歌を歌えること自体が特別な喜びとなりました。

ツリーの点火に合わせて,校舎にもイルミネーションが施されました。4階のベランダには,クリスマスメッセージも大きく飾られていますが,何と書いてあるか知っていますか?

英語で,「Glory to God」,そして「Peace on Earth」,そう書いてあります。これは今朝のルカ福音書による御言葉です。「Glory to God」とは,「神に栄光あれ」,天の神様に御栄がありますようにという祈りです。「Peace on Earth」とは,「地には平和あれ」,地上の人々の平和を祈っています。

栄光とは人間にとって魅力的なものです。地位や権力、名誉、お金,高価な持ち物、美しさやかっこよさ,それが人間にとっての栄光であり,若い皆さんは人生においてこれらの栄光を求めておられるかもしれません。そのために一生懸命に勉強したり練習したり,自分磨きをして努力することこそが,人生の価値だと思っているかもしれません。

では,神様の栄光とは何でしょうか。聖書には「神の栄光を現す」という言葉がくり返し出てきます。それは,人の姿や行いを通して,神様の偉大さや素晴らしさを周りの人が知ることができるようになることです。その人自身が褒められるのではなく,人にそのような働きを起こさせる神様の素晴らしさが明らかになること,それが神様の栄光を現すことです。

天使たちは主イエス・キリストの誕生に際して,「Glory to God」「神に栄光あれ」,そして「Peace on Earth」「地には平和あれ」と歌いました。それは,主イエスのご生涯が神の栄光を人々に現すためのものであり,そのお姿を通して世界に平和が与えられることを祝うためでした。エペソの信徒への手紙5章1節には,「神にならう者となりなさい」,すなわち,主イエス・キリストを見習うようにとの勧めがあります。多くのクリスチャンはこの御言葉に励まされ,自分も主イエスをお手本として,神様の栄光を現す者になりたいと願ってきました。

例えば,昨年124日にアフガニスタンで銃撃されて亡くなられた中村哲医師は,クリスチャンとして南アジアに派遣され,アフガニスタンの平和と発展のために人生を捧げられました。中村先生は人々に感謝され,尊敬されるようになりましたが,それは中村先生をそのような活動に導いた神様の素晴らしさを多くの人に伝えることになりました。

普通の生活を送る私たちにとっても,神様の栄光を現すことは難しいことではありません。例えばクリスマスには献金をお捧げします。今年の献金先には中村先生を送った日本キリスト教海外医療協力会や,先生の活動を支えたペシャワール会も含まれていますから,心をこめて献金をお送りすることができます。

そして何よりも大切なのは,礼拝です。礼拝を通して神さまの素晴らしさを賛美し,主が共にいてくださることを祈り求める私たちの姿こそ,神様の栄光を現す力強い形です。

「神に栄光,地には平和」の今朝の聖句は,戦争中の山梨英和とも深いつながりがあります。学校名に英語の英という漢字が使えなくなったとき,この聖句から「栄えるの『栄』に平和の『和』」という漢字を充てて学校名を変更し,辛い時期を乗り越えました。キリスト教を禁じる社会情勢の中,当時はみんなで集まって聖書を読んだり,大きな声で讃美歌を歌うこともできなかったでしょう。

今の私たちも,理由は全く違いますが,大勢で集まったり,讃美歌を大きな声で歌うことができずにいます。しかし礼拝を通して神様の栄光を現したいという気持ちは,昔も今も変わりません。クリスマスが近づくこの時期,「Glory to God」,そして「Peace on Earth」の恵みをかみしめ,心の中で大きな讃美を捧げつつ,ともに辛い時期を乗り越えていきましょう。

お祈りします。

愛する天の神様。今朝も祈りを合わせて神様の栄光を称えます。罪深い私たちですけれども,見えざるあなたに向かって今,心を開き,自分のためばかりではなく,周りの人,世界の人の幸福と平和を祈り求めます。1年生にとって,山梨英和で過ごす初めてのクリスマスが近づいています。クリスマスの本当の意味を知り,共に喜びを分かち合うことができますように。高校3年生にとっては山梨英和での最後のクリスマスです。広い世界に送り出される一人ひとりが,神様の栄光を人々に現す器として用いられますよう,切にお願いいたします。この祈りを,尊き主イエス・キリストの御名によって,御前にお捧げ致します。アーメン

月別
年別