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2015.12.21 / SSH活動報告 /

2015年度 SSHドイツ国南部研修報告会を開催しました。

12月12日(土)、2015年度 SSHドイツ国南部研修報告会を開催しました。高校2年生の理系クラスの生徒17名は、今年の10月、6泊8日でドイツのミュンヘン・アウクスブルク・フライブルクを訪れ、環境に関する先進的な取り組みを学んできました。また、姉妹校のシュテッテン・ギムナジウムでは2年間にわたって取り組んできた課題研究を英語でポスター発表してきました。今回の報告会では、ドイツで見聞きしてきたことを報告し、地元の山梨あるいは校内でどのように環境に配慮した取り組みを実践できるかを提言しました。

【報告内容】

①ドイツ博物館で学んだドイツの再生可能エネルギーについて ②シュッテッテン・ギムナジウムでの発表、ドイツの家庭での取り組み ③アウクスブルク市自然緑化保護局 ④フェーレンバッハ高校の取り組み・フライブルク市環境政策について ⑤ヴォーバン団地の取り組み ⑥フライアムト村の取り組み ⑦高校2年4組が考える環境についての提言  
  • 生徒たちが今後取り組もうとしている内容は次の3点です。
  ①Kid’s ISO14000プログラムの実施
  ②「みんなに嫌われない」ゴミ箱の設置、ゴミを捨てることへの意識を変える取り組み
  ③山梨県への提言書の提出
  報告後には、参観者から「ドイツ博物館での再生可能エネルギーについて。どれが次世代の発電になると思いますか。どう改善すればもっと良い方法になると思いますか」、「ドイツと日本で環境が違い、ドイツは牧畜文化、日本は農耕文化ですが、今後、どんなふうにその文化の違いをすりあわせていくつもりですか」などの質問が出され、活発に意見交換がなされました。以下は参観者の感想です。   【一般・保護者】 ○とてもわかりやすい報告会でした。短い期間ではありましたが、得たものは多かったと思います。“まずは環境への意識を変える”という言葉が印象的でした。この経験を先の行動へとつないでいってほしいと思います。ありがとうございました。 ○報告会全体がとてもまとまっており、とても聴きやすくパワーアップされていて驚きました。生徒一人一人の資料のまとめ方、発声についてもかなりのレベルアップがされたと感じました。現地での英語でのポスター発表の再現は、生徒の発音についても触れることができ、その英語力にとても力強さを感じました。このように発表できるまで導いてくださった先生方に感謝の気持ちを持ちました。最後の提言は感銘を受けました。ただ研修として見て経験するだけでなく、自分たちにできることを考え実行しようとする、とても力強い生徒の姿を感じます。他クラスの取組をも巻き込み、相互に作用、相乗効果を考えるところがすばらしいと思いました。   【高校1年生】 ○今日は先輩方のドイツ研修で得たものや感じたものを知ることができ、とても勉強になりました。環境問題においてドイツがとても進んでいること、生徒や一般の人たちの意識がとても高いことを知り、驚きました。今年、私たちも課題研究を始めたので、来年ドイツでしっかり発表するためにも一生懸命実験をして、まずは日本語でしっかりまとめておこうと思いました。 ○自分が今まで知らなかったドイツの政策や家庭での取り組みについて学ぶ良い機会となりました。都心部から農村にかけて、国内全土で環境に対して何らかの政策を立てているというのは、日本の見習うべきポイントだと感じました。「デポジット制」の具体的内容があまりわからなかったので、ドイツについて調べる際に気にかけてみようと思います。 環境先進都市フライブルク市は、1970年代に原発開発計画が持ち上がりましたが、市民が話し合いを重ねた結果、脱原発路線をとることになったそうです。市民が社会参加して住みやすい街づくりが行われている様子を実際に見てきたことは、来年選挙権を得ることになる高校2年生の生徒たちにとって大きな学びになりました。
           
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