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2019.5.15 / 教育 / 学校生活 /

中学スペシャルサタデー「世界一大きな授業」

山梨英和中学校全体で5月11日土曜授業「世界一大きな授業2019」を実施しました。昨年度のJICA研修において本校の中高生がラオス研修に参加し、参加した生徒の中で中学生4名が研修報告をしました。また、講師の清水俊弘先生よりラオスの人々の暮らしや生活状況などについて詳しくお聞きしました。教育の権利、貧困問題、国際貢献の在り方などを学びました。

 



*ラオス研修参加生徒4名による報告の様子

 ラオスと日本やタイとの比較、現地の人々の暮らしや課題、交流の様子などを写真や動画を通して伝えました。


*生徒4名によるプレゼン資料の一部


*清水先生のお話(一部)

私たちがラオスの人々の生活に抱くイメージ「貧困」や「私たちの当たり前がラオスにとっては当たり前ではない」などのキーワードを取り上げ、「本当に貧しいのか?」という視点から一緒に考えました。お話を通して、ラオスの人々にとっての「 森 」がいかに大事なものであるか、人々にとって生活に欠かせない大切な食の宝庫であり「森がスーパーマーケット」であることを実感することができました。身体の栄養の約7割を森から摂取することができ、薬草が薬となってラオスの人々の健康をも支えていることから、ラオスの人々の生活は必ずしもお金で換算できるものではない、ということを学びました。しかし【お金のモノサシ】で見ると大切な森の価値は「0」になってしまい、貧困対策として行われたことがむしろラオス人々の暮らしを不安定にさせてしまう、という実情に会場の空気が変わりました。


*清水先生より生徒への質問:「森」には何があるでしょうか?

木,虫,花,草,川,鳥,きのこ類,ねずみ,魚…あなたはいくつ浮かびましたか?

ラオスには「ぶた」もいます。


*清水先生たちが取り組まれている活動の一部

ラオスの住民への支援は「何かを作ることではなく、“話し合い”」である。まずは住民が自分たちの問題が何であるかを知ること。住民にとって大切な森の区分や利用実態を知り、森がどのように守られているかなどの法律を理解する。しかし法律を理解することは易しいことではないため、より理解しやすいようにポスターや人形劇を通して現地の言語(ラオスは68の民族から構成される民族国家)に訳して実施しているそうです。

 

*「持続可能な暮らし(人々が安定して生きる)のためには、どんなことが必要なのでしょう?」

私たちは物が「無い」と勝手に決めつけてしまっている、でもラオスにはある物もあるのだ、ということを学びました。私たちの「貧困のモノサシ」が本当に正しいのかを考える大切な時間としてくださいました。最後に森を守る一歩として「FSC認証商品※」を紹介してくださいました。自分の持っているノートや鉛筆などに表記があるか見てみましょう。

 

講師 清水 俊弘 先生 プロフィール

日本で最も古いNGOの一つ日本国際ボランティアセンター(JVC)の前事務局長、現在は副代表理事。大学を卒業してから25年に渡りアジア、中東、アフリカの国々で難民の保護や紛争後の生活再建の支援にたずさわってきました。また、カンボジアやラオスに残された多数の地雷や不発弾で多くの市民が傷ついていることを知り、この世から無差別兵器をなくす活動にも関わっています。

 

※FSCとは…FSC(R)(Forest Stewardship Council(R)、森林管理協議会)とは、木材を生産する世界の森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関。その認証は、森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられます。(インターネットより)

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