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2019.3.25 / 学校行事 /

高校卒業式式辞

山梨英和高等学校卒業式式辞

校長 三井貴子

 

 3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。山梨英和高校での学びを終え、これから新しい道に歩み出そうとしている皆さんを、心から祝福をもってお送りしたいと思います。また、保護者の皆様、どんな時にも、陰になり日向になってお嬢様方を支え、その成長を見守ってこられ、本日は特別な想いを持って迎えられたことと存じます。本当におめでとうございます。これまでの山梨英和に対するご理解とご協力を心より感謝申し上げます。

 また本日の卒業式にあたり、ご多忙の中、多くのご来賓の方々をお迎えし、共に卒業式をお祝いいただけますこと、心より感謝申し上げます。

さて、今年、山梨英和は創立130周年を迎えます。神様のご計画のもと、この山梨の地に唯一のキリスト教主義学校として山梨英和が立てられ、様々な困難な時代を経て130年の歴史を刻んできました。入学式でお話ししましたが、皆さんが山梨英和に招かれたのも単なる偶然ではなく、 全て神様のご計画なのです。そして、130年に渡る歴史の一部を皆さんと歩み、同じ時間と空間を共有出来た事を本当に嬉しく思っています。礼拝で始まる山梨英和での生活は、当たり前の事ではなく、実は神様が用意してくださった特別な時間だったのです。皆さんは、山梨英和で様々な経験をしました。必ずしも楽しいことばかりではなかったはずです。悩んだり苦しんだり、心に傷を負うたこともあったでしょう。時には怒りや居た堪れない感情を抑えられずに、家族や教師、友人とぶつかり合ったこともあったかも知れません。これらは全て神様の大きなご計画の中にあって、苦しみも失敗も何ひとつ無駄なものは無いのです。神様は常に皆さんの傍らにいて支え、苦しみを経験する事によって我々に忍耐を与え、神様はもっと豊かな恵みをくださいます。その渦中にいるときには、残念ながら私たちは、なかなかその恵みに気づくことができないのです。

今日は2つの視点から、卒業する皆さんにメッセージを送りたいと思います。

まず、皆さんが後輩に残したものです。今年度秋に実施したスポーツデーは、高校2年生の実行委員が中心となり企画・準備が進められました。6学年の異学年縦割りチームの最高学年として、放課後、受験勉強の合間を縫って、後輩たちと楽しそうに練習に励んでいた皆さんの姿を微笑ましく見ておりました。スポーツデー当日もチームをまとめていましたが、目には見えない皆さんの大きな働きを、後輩たちは感謝を持って次のように綴っています。「クラスで練習する時は息が合ってうまくいていたけれどチームで練習すると、うまくいかず苛立ってしまう時がありました。でも先輩たちが私たちの事をよく考えてくれてアドバイスくれたおかげで私たちも中学生もスムーズに動く事ができました。」また、別の生徒は「私自身は普段はあまり大きな声を出さないけれど、仲間の頑張りを見て自然と大きな声で応援していました。今回は高校3年生が中心になってまとめてくださり良いチームになりました。次のスポーツデーは私達が最高学年として、今年の先輩たちを手本にしてチームが1つになるようにしたいと思います。」更には、こんな感想もありました。「私が競技で大失敗してしまい落ち込んでいた時に、高3の先輩が「大丈夫だよ、次がんばろう!」とかけてくれた言葉に救われました。本当に嬉しかったです。この先輩の励ましのおかげで、次の種目を頑張ることができました。」皆さんの一つ一つの行動や声賭けが、後輩にとっては大きな励まし、目標になったことは明白です。このように皆さんは、後輩たちに大切なものを残してくれました。私も皆さんを誇りに思います。

次に、これから山梨英和高校を巣立ち、新たな生活を始めようとしている皆さんに、先輩たちからのメッセージを送ります。現在大学4年生の卒業生から嬉しい知らせが届きました。そのうちの2人を紹介します。本校卒業後、山梨英和大学に進学した先輩です。在籍中から韓国に興味を持ち、ハングルを履修し韓国修学旅行にも参加しました。大学では専門的に韓国語の実力をつけ、漢陽大学への留学でさらに見聞を広げ、韓国語の音韻の歴史的変化や言語的事象について興味を持ったようです。大学3年の夏休み前に東京大学大学院の説明会に行き、この教授の下で研究したいと強く思い、努力を重ね、東京大学大学院人文社会系研究科に合格することができました。学問をする楽しさが分かり、学びたい意欲が湧き出てきたと言います。高校までの学びは、皆さんにとって必ずしも興味深いものばかりではなかったかもしれませんが、皆さんは、これから自分が学びたいと選択した進路に進んで行くのですから、どうかその分野で学問をする楽しさを知り、深めていっていただきたいと思います。二人目は、 JALCA(キャビンアテンダント)に合格した先輩です。彼女は揺らぐことなくCAを志し、中学2年の自由研究でもCAをテーマに熱心に研究に取り組んでいました。大学進学後もCAになるためのあらゆる準備をしたそうです。そして見事に夢を叶えたのです。二人に共通して言えるのは「諦めずに求め続けた」ことです。これは、まさに「求めなさい。そうすれば与えられる。」(マタイによる福音書77)という聖句の実証であります。このように、皆さんは山梨英和の同窓生として、先輩から学び、後輩に受け継いでいく、同じラインに立っているのです。

 本日読んでいただいた聖書箇所は、皆さんの学年聖句です。「あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい。光から、あらゆる善意と正義と真実とが生じるのです。」(エフェソの信徒への手紙58・9節)既に皆さんは神様と出会っています。昨日の卒業礼拝で陣内先生が仰っていたように「神の国はあなたがたの間にある」のです。主に結ばれて、光の子として歩んでいってください。これまで守られてきた環境から外に出た時、今まで以上の困難に遭遇することもあるでしょう。その時こそ、この聖書の御言葉を思い出してください。山梨英和高等学校の卒業生であることに誇りを持って、自分らしく人生を切り開いていってください。そして「国際的な視野にたち、社会に貢献できる自立した女性」へと成長し、山梨英和の校訓である「敬神・愛人・自修」を実践する一人ひとりとなることを心から祈っています。

皆さんは、神様に選ばれて山梨英和に入学し、その学びを終えて今日卒業します。感謝を持って、これからの人生を歩んで行ってください。

お一人お一人の前途に,神様の導きと祝福が豊かにありますようにお祈りし式辞といたします。

2019年3月1日

 

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