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2021.10.01 / 入試 / 教育 / 学校生活 /

中3 リトリートを実施しました

 山梨英和では、中学3年と高校3年時にリトリート(修養会)を実施しています。リトリートには本校の建学の精神に基づく重要な目的があります。それは、「日常の学校生活から離れ、創造主である神の御言葉に耳を傾ける。自分自身を見つめ、自分の生き方・あり方を考える機会を持つ。お互いに協力し、隣人・他者を思いやる心を育む」です。

 今年度中3生は、去る9月17日(金)に北杜市高根町を訪れました。平和学習の一環としてフィリア美術館の収蔵作品を鑑賞しました。事前学習では画家ケーテ・コルヴィッツとミエチスラフ・コシチェルニアクの生涯と作品について学びました。画家として生きることが困難であったナチス政権下で、表現することを決して諦めず、ひっそりと制作し続けていた彼らの強い信念に触れ、それらの作品を実際に間近で見ることができたことは生徒にとって大変貴重な経験となりました。事前学習では、コシチェルニアクの代表作「聖家族の像」を紹介し、「自分のことのように感じる・表現する」と題したワークショップを行いました。「聖家族の像」は身代わりの死を遂げたコルベ神父がコシチェルニアクに頼んで描いてもらったもので、ベルトの下に隠し入れて肌身はなさず持っていたものです。

 ワークショップのStep1では、『コルベ神父はどのような気持ちで「聖家族の像」を肌身はなさず持っていたのでしょう。』という問いから、コルベ神父の思いを感じ取り、Step2では、『あなたが肌身はなさず持っていたい絵はなんですか?また、なぜその絵にしたのですか?』という問いから「聖家族の像」と同じサイズの画用紙に思い思いの絵を描き、その理由を文章で表しました。提出された絵と文章から生徒一人ひとりが大事にしている関係性が読み取れ、「自分の事として捉える」という一歩踏み込んだ視点で学びを深めることができました。

 過去から学ぶことは平和を考える上で重要な要素ではありますが、当事者ではない私たちにとって理解しづらいことが大きな課題でもあります。しかし「自分の事として捉え、考える」という経験が他者への理解に繋がり、さらには平和な社会へとつながるはずです。今日の経験が生徒たちの心に小さな種をまき、将来その実をつけてくれることを祈りたいと思います。

【学年だより】

  

 

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