2017.7.01
/ 学校生活 /
学園祭メッセージ
『内に秘めた美しさ』
校長 三井貴子
創立128周年を迎え、2017年度山梨英和中学校・高等学校の学園祭を開催できますことを嬉しく思います。本校では、初めて学園祭を経験する中学1年生の全校制作などを高校生がサポートする、いわゆるBig Sister制度が意識することなく、ごく自然に行われています。今の時代だからこそ、このように年上の者が妹たちの面倒を見るという人間関係が非常に重要であると感じています。そのような他者とのかかわりが、安心して暮らせる社会や世界を作り上げる第一歩でありましょう。
さて、学園祭は生徒たちが自己表現できる大きな行事の一つです。今年度も「合唱祭」「舞台発表」「一般公開」と3部構成での実施になりますが、準備段階において、それぞれのドラマが繰り広げられました。何かに熱中し、自分の頭で考え、悩み挑戦し続けた結果、幾多の困難を乗り越えてゴールに辿りつた時、他に類のない宝物を手にすることができます。この経験こそが、今後の人生に活かされるのです。
今年のテーマは“Kaleidoscope”です。日本語では「万華鏡」ですが、おもちゃ屋さんに売っていて、誰でも小さい頃に覗いた経験があると思います。外見はただの筒なのに、覗いてみると美しい模様が現れる。しかも回転させると、その様相がどんどん変わっていく不思議な筒に魅了されませんでしたか。このテーマには、生徒たちが学園祭を通して表現したい強いメッセージが込められています。目に見える外見的なものだけでなく、刻一刻と変わる生徒たちの内面的な成長にも目を向けたいと思います。
保護者の皆様を始め、多くの皆様方のご来校を感謝し、心から歓迎いたします。様々な角度から、生徒たちの “Kaleidoscope” をお楽しみください。