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2019.5.22 / 学校生活 /

バスケットボール部 放送礼拝

コヘレトの言葉 4912

 私がバスケ部の放送礼拝を担当することが決まった時、まず最初に頭に浮かんだのが今日の聖書の箇所でした。 基礎から優しくバスケットボールを教えてくれた先輩、厳しい練習も休まず一緒に乗り越えてきた同級生、頼りない私についてきてくれる後輩、的確に丁寧な指導をして下さる先生、思い返してみると、私がこうして部長としてやってこれたのは多くの人に支えられ、共に労苦してきた報いなのだと、この聖書を読むと実感することができるからです。

 私は、中学1年生の時に英和のバスケ部に入部しました。小学生の時に入っていたミニバスを途中でやめてしまった経験があった私は、英和では必ず6年間続けるのだという強い覚悟を持って入部したのを今でも覚えています。大好きなバスケットボールを、また中学で再開できた時の喜びは大きく、体力や技術面で少しの心配はありながらもこれから始まる英和での生活に胸を躍らせていました。

 英和のバスケ部で過ごしたこれまでの日々の中には、かけがえのない思い出が詰まっています。私自身のバスケットボール人生を振り返ると、仲間の存在が技術面も精神面も強くさせてくれたことは間違いありません。 特に、大会前に先輩や同級生、後輩たちから貰う手紙は宝物です。「怪我でサポートしかできないけど、精一杯応援するね」「辛くても最後まで笑顔でプレーしてね」そんな仲間からの言葉は、私が頑張れる理由でした。1つ上の先輩が引退試合の時にくれた手紙には、「みんなならバスケ部をもっとよくできると信じている」という言葉がありました。私たちに期待してくれているという喜びの反面、部長としての自分の頼りなさに不安を感じていました。

 実際、部長になって数ヶ月は、自分が集合の合図をしたり、体操の掛け声をしたりすることに慣れず、特に練習メニューの声掛けをする時は、みんな聞いてくれているのかと憂鬱に思ってしまうこともありました。しかし、そんな時に声出しを率先して行い、サポートしてくれたのが同級生です。私が部活をまとめなければいけないという不安で一杯一杯だった時、同級生の姿は私にパワーをくれました。新入生に練習メニューや基礎を教えてあげる姿、コミュニケーションを取ろうと積極的に話しかける姿、決して見返りを求めているわけではないその姿に、ただ一心に、より良い部活にしていくことを考えてくれているのだと実感しました。そんな行動を取れるのも、英和でのキリスト教の精神、人を思いやる気持ちが溢れているからなのだと感じ、同級生の献身的に部活を支える姿を尊敬しています。

 自分にはない才能を持つ仲間 がたくさんいます。私が完璧ではないように、誰1人完璧ではないけれど、だからこそ、助け合い、支え合い、1人でいるよりももっと強く、成長していけるのだと思います。

 私が英和のバスケ部で学んだ1番大切なことは、自分の弱さを認め、互いを信頼する心です。自分にないものを持つ仲間の存在があったから、私は自分に何が足りないのかを自覚することができ、逆に自分にできることを精一杯やることができました。それを私だけでなく、部員全員でやってこれたからこそ、私たちは互いに切磋琢磨して成長することができていたし、これからもその姿勢は変わらず、良いバスケ部を残していけるはずだと思います。 自分に足りないところに嘆き、悲しむのではなく、だったら自分には何ができるのかを考えることで、自分はみなに受け入れられているという安心感を持ちながら、バスケットボールに取り組むことができるのが、バスケ部であり、バスケ部の誇れるところだと思います。

 部活は6年間、もしくは3年間で終わってしまうものですが、部活で学んだことは一生ものです。 だから、後輩たちにもこれまでの英和での伝統を守り、さらに良いバスケ部を築き上げていってもらいたいと思います。不安も感じていた新チームでしたが、初めて挑んだ新人戦では、延長戦の末、勝利を手にすることができました。支えてくれた同級生、後輩、そしていつも熱心にご指導してくださり、そばで見守ってくれた先生には感謝の気持ちでいっぱいです。そして、同じコートに立つことはできないけど、中学生の後輩たちの存在もかけがえのないものです。私自身、中高一貫校でなければ経験することのできなかった苦労や悩みがありました。今、先輩が教えたことに応えようと必死で努力し、なかなか上達しないことに悔しい思いを抱えながらも必死でバスケットボールに取り組もうという中学生の後輩の姿勢は、私も頑張ろうと思わせてくれるものです。だから、後輩が上達したり、できなかったことができるようになった時には自分のことのように嬉しいのです。

 様々な困難も乗り越え、こうしてみんなで1つの目標に向かってバスケットボールに取り組むことができる素晴らしい環境に感謝しています。 先日、高校総体が終わり、ついに6月のインターハイ予選で私たち高校3年生は引退を迎えます。私たち高校3年生が英和でバスケットボールが続けられるのもあと半月。悔いの残らないよう全力で。そして、後輩たちにバスケ部の良い伝統を引き継げるよう、これからの残り少ない活動も積極的に取り組んでいきたいと思います。

 ~お祈り~

神様、今日も放送を通して、全校生徒と礼拝を守れたことに感謝します。 今日は私が部活動で感じた仲間の大切さをお話ししました。「みつよりの糸は切れにくい」という聖書のお言葉にように、私たちも足りないところを補い合 い、助け合って、成長していくことができますように、お見守りください。このお祈りを、尊き主イエスキリストの御名によって御前にお捧げいたします。アーメン。

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