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2019.10.23 / 学校生活 /

放送礼拝 YWCAひまわり部

 マタイによる福音書59

201910.23


YWCAは、人権、健康、環境が守られる平和な世界を実現する国際NGOで、今日の聖句は日本YWCAの主題聖句でもあります。その為、私はYWCAひまわり部に入部して、平和学習に意識を持つようになりました。そして、今年の夏休みには、広島で開催された中高 YWCA全国カンファレンスに参加し、原爆について学ぶ事が出来ました。

 86日、広島に投下されたリトル・ボーイという爆弾は、爆発の瞬間、強烈な熱線と放射 線を放出し、激しい爆風を起こしました。この爆風を浴び、多くの方の尊い命が一瞬にして奪われました。私は原爆が投下された地につくられた平和記念公園にある原爆ドームや原爆の子の像などを見ることができました。原爆ドームは、ほとんど真上から爆風を受けた為、被爆時、建物内にいた130人全ての方が亡くなりました。人類史上初の原子爆弾による被爆の惨禍(さんか)を伝える歴史の証人として、また核兵器廃絶と人類の平和を求めるシンボルとなった原爆ドームを、忘れないでいたいと思います。

 そして、私がもっとも印象に残っている石碑は、「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」です。私はこれまでも戦争について学ぶ事はありましたが、今回お話を聞き日本人だけでなく、朝鮮人の方も多く亡くなられた事を知りました。原爆投下時、朝鮮人3万人以上が被爆し、約2万人が亡くなられたそうです。土地を奪われ職を求め日本にきた朝鮮の人たちは、強制連行などによって日本で働かされ、その上、原爆によって亡くなりました。私は、この事を知りとても心が痛みました。戦争を学ぶ時、つい日本は原爆が投下された最初の国という印象を持ち、犠牲者の多くが日本人と捉えがちですが、犠牲者の中には、朝鮮人やその他の国の方がいたという事を忘れないようにしたいと思いました。

 次に、生徒や先生方が犠牲になられた広島女学院を訪れました。校舎の中には、351名の犠牲者の名前が刻まれた「広島女学院原爆慰霊碑」と「被爆石材」がありました。当時、生徒はいつも通り礼拝堂で牧師さんのお話を聞いていて、牧師さんが礼拝堂を後にしようとしたその瞬間、原爆が投下されました。ほとんどの生徒が亡くなりました。爆心地か1km離れた建物疎開の作業をしていた生徒2500人の命も奪われました。大怪我をおった生徒は広島赤十字病院へ行きましたが、治療を求める人がいっぱいで薬も底をつき、治療を受けられなかったそうです。生徒たちは賛美歌を歌いながら、亡くなりました。現在は新しくなっていますが、広島女学院の礼拝堂に入る事ができ、戦争の悲惨さを肌で感じる事が出来ました。

 次に被爆した「広島流川教会」に行きました。この教会は、爆心地からわずか800mの場所にあった教会です。礼拝堂の前に被爆十字架が掲げられています。これは被爆によってほぼ灰化した木材で作られたもので、平和を証し続ける大切な十字架としてかかげられています。牧師さんの話を聞き、「自分だけでなく、他者の為に祈る事も大切」という言葉が印象に残りました。日々の祈りで、戦争で犠牲になられた方を思い祈ったり、また身近な人の為に祈る事は、大切なんだなと思いました。

 私達のグループは、「今回学んだ事をいろんな人に話し、たくさんの人に知ってもらおう」と話し合いました。そして、今回、私が学んだ事を皆さんにお話する機会が与えられ、少しでも皆さんに感じていただける物があれば嬉しいです。私が今回、何度も聞いた言葉があります。それは、「私達が証言を聞ける最後の世代」という言葉です。実際に被爆された方がどんどん少なくなっている今、次の世代に語り継がなければいけないのは、私達です。原爆ドームや資料館など、今後残っていても、実際に被爆された方のお話は聞けなくなります。だからこそ、証言を真剣に聞く必要があると改めて感じる事が出来まし た。

 今回原爆について学び、今後の平和を作っていくのは、私達だという責任を感じる事が出来ました。 今回のカンファレンスでは、中国YWCAと韓国YWCAから、私達と同じ年の学生も参加し、韓国YWCAの学生と話す事が出来ました。日韓の関係がとても悪く、彼女達も周りから「どうして日本に行くの?」と言われたそうです。しかし彼女達はとても気さくに話しかけてくれて、私はどうしてこんなに仲良くなれるのに、国同士の関係は悪いのかと思いました。国同士が仲良くなり、今後の平和に繋がっていったらいいと思いました。

 現在も戦争をしている国もありますし、教育を十分に受けられていない子供達も世界にはたくさんいます。英和では、ウォーカソンやJICA研修などで世界の貧しい国に支援をして います。また修学旅行の平和学習など、これらの行動もこれからの平和に繋がっていくと思いました。平和学習に真剣に取り組む人とそうでない人では、捉え方が違うと思います。ここにいる全員が真剣に平和学習に取り組む事で、平和を築きあげていけると思います。また、日々の礼拝の中で戦争によって犠牲になられた多くの方を思い、世界中の人々が平和に暮らせる様、お祈りをする事もとても大切です。そして、今日、読んだ聖書の箇所の様に私達が平和を実現する人々になりましょう。

 (お祈り) 神さま、今日も新しい朝をありがとうございます。今から74年前、広島に1つの原爆が落とされ、多くの尊い命が一瞬にして奪われました。どうか今後、戦争を繰り返さない様に私達が平和を実現できる人になれます様に、また、世界中の人々が仲良く、 平和に暮らせます様にお導き下さい。このお祈りを尊き主イエス・キリストの御名によって御前にお捧げいたします。アーメン。

 

 

 

 

 

 

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