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2017.5.09 / 学校生活 /

放送礼拝 美術部

コヘレトの言葉12章1節  私が美術部に入部してから5年が経ちました。小さい頃から絵画教室に通っていて絵を描くことが大好きだった私は、中学生になったら美術部に入るという強い思いで英和に入学したのを今でも覚えています。 美術部に入って最初に取り組んだのがUTY教育美術展でした。最初の作品は楽しく制作でき納得のいく作品ができ、また嬉しいことに良い評価も頂くことができました。後に祖母がその絵を刺繍で作ってくれて思い出深い作品でもあります。美術部として良いスタートができたと感じていました。 しかし、2年目に私の考えが大きく変えられることがありました。前年同様、UTYの作品を仕上げ提出し結果を待っていました。結果は、作品を提出した友達はみんな良い評価をもらったのに私だけ何にも引っかかりませんでした。「なんで私だけ? 何が駄目だったの?」と本当に悔しくて原因を考えました。みんなの作品と自分のを見比べて考えたら、私の中で一つの考えにたどり着きました。私に足りなかったのは、その作品を通して何を伝えたかったということです。コンセプトがなかったわけではありませんが、私の作品には伝えたい思いが込められていませんでした。その時に、「ただ楽しく作り自己満足で終わっては駄目なんだ。見てもらう人に伝わるようにしなければいけないんだ」と学びました。それからは、見てくれる人に作品に込めた思いが伝わるような、楽しんでもらえるような作品を目標に制作しています。  ところが、今度は考えすぎて自分でどうしたいのか分からなくなってきてしまいました。「何を伝えたいの? そもそも何を描きたいの?」と。仲間が持っているそれぞれの世界観や得意分野があることが羨ましくて「どうして私には何もないんだろう」と悩みました。また、私は高校2年生の始めまで掛け持ちでダンス同好会に入っていました。姉の影響で入部しましたが、ステージで踊っていくうちに踊りで表現する楽しさを知りどんどんダンスが好きになっていき、絵を描いている時より踊っている時の方が楽しく感じました。これらのことから大好きだった美術が苦痛になりました。「さんざんやってきたんだしもうそろそろやめてもいいんじゃないかな」と辞めたいと思う時もありました。しかし、辛いのはアイデアを出す段階だけであって、大きなキャンパスに色を付けられなくなってしまうと考えると寂しくなり、またずっとやってきた美術からきっぱりと離れることもできず、もう少し頑張ってみようと思えました。  今までを通して見つめ直すと美術部を辞めなくて良かったなと思います。悩みは今でも無くならないし技術面が一段と向上したかときかれると「はい」とは言い難いですが、多くのことを学ぶことができました。思い通りに作品ができなかったり、良い評価がもらえなかったり2つの部活の掛け持ちが大変だったりと辛いこともたくさんありましたが、これがあったからこそ私は成長することができ、良いことも悪いことも全部含めて私の青春の思い出だから、逃げずに頑張ってこれて良かったです。  6年目を迎え、現在美術部ではUTY教育美術展の作品に取り組んでいます。この作品が高校3年生にとっては最後の作品となります。楽しく制作することはもちろん作品に込めた思いが見る人に伝わるように楽しんでもらえるように最後まで諦めずに精一杯制作していきたいです。
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