1つ前のページに戻る

2020.9.16 / 学校生活 /

放送礼拝 華道同好会

コヘレトの言葉4章9~12節

私は昔から花が好きで、ずっと花を生けることに興味がありました。だから山梨英和に入学した時華道同好会に入りました。私は内向的で自分の意見を言うことが苦手です。華道では作品を作る過程で自分の思いを言葉の代わりに花や葉、茎を素材として表現します。講師の先生に意見を伺いつつ作品を完成させる1対1の稽古は、私自身の世界に集中することができるとても好きな時間です。 一方で通常の稽古では、生徒同士で積極的に自分の意見を発信しあう場面はあまりありません。そのことは私にとって安心できる点でもありました。

 そんなある日、学園祭で展示する作品を各学年合同で制作することが決まりました。いつもは1人ずつ自分の作品を作りますが、学園祭では大きな花器を使ったり複数の花器を組み合わせたりして、グループでダイナミックな作品に挑戦します。同じ学年とはいえ、ほとんど話したことのない人達と共同で作業するのは私の苦手分野だったので、上手くやれるか不安でした。ところが、当日改めて顔合わせをして作品を作り始めると、最初は遠慮がちだった会話も次第に弾むようになり、それぞれ「ここはこうしたほうがいいんじゃないか」という意見や「こういう作品に仕上げたい」というビジョンが自然と飛び交うようになりました。こうして試行錯誤しながら完成させた作品は、私が今までいけてきた中で、1番良い作品に仕上がりました。

 それまで私は、作品は1人で作り完成させるものだと思っていました。しかし、誰かと共に作品を作ることで、1人では気付けないところを補い合いながら更に美しい作品を生み出すことに繋がる、と知ることが出来ました。1人では限界があることも、だれかと一緒なら、たくさんの人と一緒なら、乗り越えていける、と思いました。

 「ひとりよりもふたりが良い」今日読んだ聖書の個所にはそう書かれています。しかし、人と意見がすれ違って問題が起きるとき、私はむしろ「ふたりよりひとりが良い」と思ってしまいます。しかし、そんな時もどちらの意見も取り入れた新たな意見を提案したり、共に解決策を考えることで問題を解決できれば、その報いは大きいことを、私は学園祭の作品作りで学ぶことが出来ました。

 人と人とは、力を合わせるだけでなく、争うこともあります。そのような時も、神さまの力を借りることができれば、争いは協力に変わることができるかもしれません。神に愛されている者同士が共に労苦し、良い報いを得られるように、祈りつつ、「ひとりよりもふたりが良い」と常に思えるようになりたいです。

月別
年別