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2016.3.25 / SSH活動報告 /

高校2年生が山梨県庁へ提言書を提出しました

3月12日に行われたSSH研究発表会で、高校2年4組と1組は特別合同授業を持ち、20年後に地元・山梨がどのような地域であってほしいかを話し合いました。この授業のねらいは、4組が昨年10月にドイツ国南部研修で学んできたドイツの環境政策と、1組が1年間「住みやすい街づくり」というテーマで取り組んできた課題研究の成果を共有し、20年後の山梨県を今よりももっと住みやすい街にするために何が必要かを考え、意見を発信することでした。 3月24日、生徒代表としてSSH委員と有志6名が山梨県庁を訪問し、新井ゆたか副知事に提言書を手渡しして意見交換してきました。 以下は提言書の一部です。

【はじめに~今から20年後の山梨がどんな地域であってほしいか】

 私たち高校2年生は、1年後には高校を卒業し、私たちの多くが県内外の大学等に進学することになります。将来、山梨に住みたいかというと、2クラス43名のうち「県内に住みたい」という回答と「県外で住みたい」と思う人はほぼ半分ずつの割合でした。「県内に住みたい」と回答した人たちの理由としては、「山梨は自然が多いから」「山梨を愛しているから」で、「県外に住みたい」と回答した人たちの理由としては、「自分の就きたい仕事がなさそうだから」「老後は住みたいと思うが、働き盛りのうちは県外が良い」でした。

私たちは今から20年後の2036年において、山梨がどんな地域であってほしいかを話し合ってみました。「自然豊かな街」、「子育てがしやすい街」、「交通の便が良い街」、「一極集中型ではなく、あちこちに商業施設が分散している街」などの意見が出ました。「山梨の豊かな自然を壊さず、でも生活に便利で、女性の視点で社会福祉が行き届いている街」-それが、私たちが求める20年後の山梨の姿です。

 そこで、私たちはこれまでの学習を通して学んだことや体験したことをもとに、県への提案を具体的に考えてみました。4組は2015年10月に環境を学ぶために参加したドイツ国南部研修をもとに、1組は「住みやすい街づくり」という課題研究をもとに以下の6点を提言します。

【県へ提案する6つのこと】

提言1:自家発電を促進する取り組み~パッシブハウス団地の建設促進

提言2:街中でも子どもたちが安心して遊べる社会づくり ~カーシェアリングの推進

提言3:ペットボトルのデポジット制

提言4:学校・県・県内企業の連携によるKids’ISO14000の取り組み

提言5:県庁の食堂への県産食品を使ったTable for Two メニューの導入 ~地産地消&途上国支援

提言6:母子保健に関する県のウェブサイトの改善とオリジナルキャラクターを用いた県政アピール

新井副知事からは、「高校生が主体的に調査・活動をしている点はすばらしい」とのお褒めの言葉をいただき、「政策が実現できない場合、どうして実現できないか原因を追究し、テーマを持ち続けることが大切であること、いろんなやり方を複眼的な視点で見てほしい」という激励のお言葉をいただき、それぞれの提言について具体的なご意見をいただきました。提言書手交後、生徒たちは、「実際に自分たちの意見を伝えることができて嬉しかった」、「1年間苦労して課題研究をしてきたのは、こういう意味があったということに気づかされました」と感想を述べました。グローバルな視点をもって地域社会でアクションを起こすこと-それが本校の育成していきたい力です。実際には実現不可能であったり非現実な提言であったとしても、今回、高校生の視点で地域社会をよくするための提言ができたことには意味があります。近い将来選挙権を持つことになる高校2年生にとって、社会へのコミットの仕方を学ぶ良い機会となりました。一方で、課題も見えてきました。それはもっと地域社会の課題や地方行政が行っている施策について学ばなければいけないということです。外を知ると同時に内を知る-それが今後の課題です。 お忙しい中お時間を作っていただいた新井副知事をはじめ、県庁のみなさんに感謝申し上げます。  
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